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宵闇の真実

今回は会話文なしのダイジェストになります。

この話を普通に書いたら何話になるかわからないので。

王国に伝わる伝説、初代勇者。

当時は『宵闇の勇者』と呼ばれた実在しないとすら言われた神話のような存在。

年齢、性別、本名、経歴全てが謎に包まれている勇者。能力故かその姿すら見たことがない者も少なくない。


これは今では誰も知らない歴史の話。


王国が繁栄を極め、魔王の存在が人族にとって脅威となった何百年も過去の話。王国は秘密裏に『異世界からの転移者』を召喚した。


召喚されたのは黒髪の少女。

少女は自身を『カンナギ ツバサ』と言うニホンジンだと言った。

ジンジャと言うところでミコをしていた彼女は、突然地面に現れた魔術陣でこの世界に飛ばされたのだと言った。

当時の国王『初代国王』はそんな彼女に魔王討伐を命じ、最低限の支援のみ行った。


何も知らない彼女は命じられるがままに身につけた能力で死の魔王を圧倒し、命を刈り取ることに成功する。

その際、死ぬ寸前の死の魔王に魔族と人族の理想の形を伝えられた。


彼女は死の魔王の本当の姿、心優しい国の長であるバートリーを知った。


そして、彼が死してなお諦めなかった魔族と人族の和解…そのために必要な『真の勇者』の存在。


彼女は死の魔王を殺したことを後悔したが、もう既に手遅れだった。


彼女は無傷で王都に帰った。



彼女に襲いかかる悪意に気づくことなく。




王国に帰ってきた彼女の扱いは凄惨だった。

国民は彼女の存在を恐れ、王は彼女をどうにかして排除しようと動いた。


しかし、彼女は王国しか自分の居場所を知らない。

それに他の国が王国の一大戦力である勇者を気安く受け入れるなんて想像できなかった。

彼女はそれから10年以上も精神的な迫害を受け続けた。


そして、事態は最悪な方向に向かった。


ついに国王が彼女の暗殺を謀ったのだ。

その暗殺は失敗し、暗殺者は彼女の手で殺害された。

国王は失敗に焦りながらも、彼女を暗殺者である衛兵の殺害を口実に投獄しようと試みた。



彼女は、王都を離れることしかできなかった。



彼女は理解した。


魔王討伐という大義名分でしか勇者は生きることができない。

魔王を圧倒する力は正義だ、それは国民の希望なのだから。


しかし、その力は魔王がいなければただの強大すぎる力でしかない。

強大すぎる力はただの恐怖でしかないのだ。


彼女はその事実に絶望したが、そこである事実に気づく。


簡単なことだ、『魔王がいれば勇者は勇者として存在できる』ということだ。

勇者が魔王を殺さなければ魔王を討伐する希望として勇者は存在できる。


魔王を殺すまでの勇者、それが勇者の真の姿であり、勇者のあるべき姿なのだ。


魔王はまだ1人存在する、王国に彼女がいない今、国々は彼女以外の勇者を見つけ出すのに必死だろう。


そして、いつかは必ず勇者を見つける。


ではその勇者を誰が守る?

勇者として存在できるうちは良い、国が必死になって『勇者』を守る。

ならばその後は?私のように勇者としてではなく圧倒的な戦力を持つ『バケモノ』を一体誰が守ってくれるのだ?



簡単だ。



『バケモノ』を守るのは同じ『バケモノ』しかいないだろう。



彼女は自身の能力で自分自身を『闇』とし、何百年もの間存在し続けた。


自分のような『勇者の成れの果て』を生み出さないように、勇者が勇者としてあり続けることができるように。


それから、予想通りに彼女以外の勇者が誕生した。

それに新しい魔王まで現れた。


彼女は他の勇者と魔王の戦いに介入し、決着をつけさせないようにする事で勇者の存在を神聖なものとし続ける。



死の魔王が最後に伝えた人族と魔族を繋げる『真の勇者』の存在を信じて。魔王を倒すだけの希望ではない本当の英雄が現れるまで。

こう言う書き方というか内容だけのお話はどうです?

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