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ご主人様はモンスター使い  作者: ウル
帝国のアドバイザー
98/122

98距離感

登場人物

ウル    主人公・元連合国アドバイザー(★4テンロウ)

オーウェル 連合国盟主・ウルの盟友(人間)

ノリク   連合国やオーウェルの宿敵(人間)

ローゼリア ノリクの娘(人間)


 オーウェルさんのいた部屋に戻ると、既に連絡は終わったようでオーウェルさんが待っていた。


「ウル殿、何か分かりましたか?」

 オーウェルさんが聞いてくる。


「ノリク様側の事情がかなり聞けました。

 最初に確認したいのですが、俺を攫ったタロウさんはエルシアに帰って来たか聞いていますか?」

 俺は最初にタロウさんの無事を確認する。


「無事、ベッカム商会の所に帰ってきたみたいですね。

 その結果、ベッカム商会はピュートル公への肩入れを止めたようですが。」


「俺が今聞いた話では、

 ノリク様がベッカム商会に、タロウさんを返す代わりにピュートル公への肩入れを止めるよう言ったそうです。

 すると、ベッカム商会の方から、先にタロウさんを返せと返事をしてきたので、ノリク様は先に無担保でタロウさんを返したそうです。」


「それでですか。

 ベッカム殿もまさかタロウ殿を先に返してもらえるとは思っていなかったのでしょう。

 ノリク相手とは言え、相手が先に約束を守った以上、自分から約束を反故にする訳にはいかなかったのでしょうね。」


「これで、俺としてはタロウさんに関してローゼリア姫から聞いた話に偽りがないだろうと判断できました。

 では、聞いた話をしていきますね。


 1つめに、五島諸島での限界突破種誘拐事件について。

 これはタンゴが主導で行われたものでした。

 タンゴの目的までは分かりませんでしたが、タンゴは自分の配下にするために限界突破種を集めていたようです。」


「ノリクは関わってないのですか?」


「ノリク様は最初渋ったようですが、結局タンゴに押し切られて許可したようです。

 そして失敗し、証拠をメキロ家の先代のオーウェルさんのお父さんに握られた。

 ノリク様は、かなり譲歩した条件を出して先代と交渉しようとしたみたいですが、先代はすべて拒否。

 ノリク様も打つ手が無くなってタンゴを問い詰めたようですが、タンゴは自分が解決すると言ったそうです。」


「まさか、父を殺したのはタンゴだと?」


「そうです。

 ノリク様はなるべく事件を大きくしないよう努めていましたが、タンゴはノリク様の意向とは関係なく、邪魔者を始末する方向で事件を終わらせました。

 直接手を下したのは、アサシというタンゴが登用した暗殺者で、密偵隊長の1人のようです。

 次に、ケルティクの元マスターのイクシャール博士の殺害について。

 ノリク様側の認識としては、異界から魔王を召喚しようとする危険な人物を捕えて取り調べようとしたという事です。」


「ちょっと待ってください。

 ケルティクの話では、イクシャール博士はいきなり襲われて殺された筈です。」


「ですがノリク様は、捕らえようとしたときに激しい抵抗に会い、殺さざるを得なかったとの報告を受けています。

 そして、博士捕獲の任務に当たったのがタンゴです。」


「タンゴはイクシャール博士を殺して、ノリクに偽りの報告をしたと。」


「ええ。

 まだあります。

 タンゴは転生者である俺の存在に早くから気付き、俺を切れ者だから抹殺するようにとノリク様に進言しています。

 ノリク様が、それほどの人物なら配下に欲しいと言ったのが、タンゴからすれば計算外だったようですが。」


「結局、ウル殿が嫌悪していたノリクの行為は全てタンゴの仕業だと言いたい訳ですね。

 しかし、その許可をしたのはノリクでしょう。」

 オーウェルさんは言う。


「その通りです。

 なので、俺はノリク様が悪くないなどと言う気はありません。

 ただ、ノリク様にはタンゴを切れない理由があったのも確かです。

 先程話した通り、タンゴは新兵器の開発者です。

 俺と同じ転生者であるタンゴは、前世の記憶を頼りに新兵器を開発したのです。

 そして、宰相になったことでピュートル公とパヴェル公の両方から睨まれたノリク様は、万が一戦争になったときに優位に立つため、新兵器の開発者であるタンゴを切る事ができなかったのです。

 俺はそれでも切るべきだと思いましたが、イクシャール博士の件での報告を聞く限り、タンゴは自分に都合のいいように事実を捻じ曲げた報告をノリク様にする事で、自分の立場を守ったように見えます。」


「モンスターに首輪をつけることを主導したのもタンゴなのですか?」


「それに関しては、ほとんどノリク様ですね。

 帝国北部の比較的貧しい貴族達の要望を受けて実行したようです。

 とは言え、本人としては苦しい判断だったみたいで、俺が逆の提案をしたら軌道修正をしてくれました。

 代わりに向こうで俺が戦争後に北部の貴族対策をする事になったのもあるでしょうが、魔王と交渉したかったという理由もあるのかも知れません。」


「その提案のおかげで、私は魔王にノリク暗殺を拒否されてしまいましたよ。

 そうでなければ、今頃ノリクは生きていない筈だったのですが。」

 オーウェルさんは、魔王にノリク様の暗殺を依頼していたんだ。

 首輪の件で俺が提案していなければ、ノリク様は魔王に殺されていたのか。

 俺も強く主張した訳ではないけど、ノリク様がその方向で動いてくれたからな。

 オーウェルさんには悪いけど、これは良かった。


「俺にはその意図は全くなかったのですが。

 帝国内のモンスターの待遇を改善しようとしただけで。

 そもそも魔王がノリク様の暗殺を狙っていたとは知らなかったですし。」


「まあ、そうですね。

 ウル殿にはその意図はなかったでしょうが、ウル殿がモンスターの待遇を改善しようと行動した結果、あちこちに影響が出ています。

 正直ノリクのアドバイザーを実質的に殺せただけで良しとすべきなのでしょうね。」


「あと聞きたいのは、今回俺が聞いてきた以外でノリク様がやった事件について何がありますか?」

 オーウェルさん側の主張も聞いておかないとな。


「宰相になって、皇帝をないがしろにして政策を進めた事に反感を持つ貴族は多いですね。」

 パール伯とか思いっきり嫌ってるからなあ。


「具体的にどんな政策をしてますか?」


「一番大きいのはモンスターに首輪をつけて支配する件ですね。

 歓迎した貴族もいたようですが、大陸東部の貴族はほぼ反対しましたし。

 ピュートル公などは、従えないとはっきり拒否しましたよ。」

 まあ、北部の土地が貧しい貴族が賛成したのだろうが、そうでない貴族からは非道な行いだと反感を買ったという所か。

 ピュートル公の反対にあった事で、考え直してほしかった所だけど。


「他には?」


「あと、各貴族の領地の耕作面積を測って、割当兵数と皇帝への納税額の再算出をしたことですね。

 自分の領地を測量されることにかなりの反発がありました。」


 皇帝が帝国の安定のためにするなら分からないでもないけど、宰相の立場でやったんだ。皇帝をないがしろにしたと言われているし、実際皇帝死亡後に偽物を立てているし、敵を増やすだけだよなあ。


「自分への利益誘導とかはしていませんか?」


「確かに、そう言う政策はあまりなかった気はしますが。」

 オーウェルさんが答える。

 結局、ノリク様は真面目に宰相の仕事をしすぎたのか。

 毎晩屋敷に帰ってくるのが遅かったしなあ。

 その裏でタンゴさんが色々やらかしたと。

 不器用だなあ。


「実際に近くから見たノリク様の印象は、真面目に宰相としての仕事をしすぎて敵を作りすぎてしまった不器用な人物と言う印象なのですが。

 タンゴが余計な事をしたせいで、俺も敵に回しましたし。

 オーウェルさんは、どうしてもノリク様を殺したいと思っていますか?」


「タンゴの話を聞いても父の仇である事に変わりはありませんからね。思う所はありますよ。

 ですが、ノリクの政治的影響力がなくなるならそこまで言うつもりはないです。

 なぜ、そのようなことを聞くのです?」


「やってみたい事があるのです。

 俺がこれから言うことを許可してくれませんか?

 何をするかと言うと、ローゼリア姫に今話したタンゴ絡みの内容を手紙に書いてもらいノリク様宛へ送ります。

 ノリク様にはまだタンゴに騙されていたという認識がないようですから。」


「今の内容をノリクに伝えたところで、何か効果があるのですか?」


「効果はありますよ。

 1つ目の効果として、ノリク様は真相を知れば確実にタンゴを切ります。

 これにより、タンゴの目的を妨害することができます。

 2つ目の効果として、ローゼリア姫の無事を伝えることで、ノリク様自身を引き抜くことを考えています。」


「ちょっと待ってください。

 ノリクをこちら側に寝返らせるとか本気ですか?」


「成功すれば儲けものみたいな所はありますよ。

 元々ミューゼル家は南部貴族に属していますので、ピュートル公とパヴェル公であれば本来ピュートル公に近いはずです。それに成功すれば、ピュートル公からすれば勝ち確定ですし、

 失敗してもノリク様とパヴェル公の間に亀裂を入れることを期待できます。

 ローゼリア姫がこちらの手にいる以上、パヴェル公としても何かを勘繰る可能性は十分あるでしょう。」


 正直自分でパヴェル公と関係修復するように言っておいて、後から関係悪化させるような策をするとか我ながら汚いな。

 だけど、この方法が成功するなら、俺は板挟みに苦しまずに済むという理由の方が大きい。

 ピュートル公とパヴェル公なら俺的には圧倒的にピュートル公の方が好印象だし。ピュートル公はノリク様のモンスターに首輪をつける政策を拒否していたからな。あと、パヴェル公は首輪の件を求めた北部貴族の親玉的存在だし、コンスタンの件もあるし。


「このような提案を聞くには、先にウル殿の立ち位置を確認させてください。

 ウル殿は、ノリクを助けようとしていますか?」

 オーウェルさんが聞いてくる。


「できれば助けたいと考えていますね。」

 ここは正直に答えないとな。

 オーウェルさんを騙す事はしたくないからな。


「ウル殿にとっての理想の結末についてどのように考えてますか?」


「俺としては戦争にはピュートル公に勝ってほしいですね。

 ピュートル公はモンスターに首輪をつけるノリク様の政策を拒否したみたいですし、モンスターの待遇政策に同意できますから。それに、パヴェル公はタンゴを貴族に取り立てる約束をしていますからね。

 その上で、タンゴを討ち取り、ノリク様を救うことができれば俺的にはベストですね。

 ノリク様関連を除けば、オーウェルさんと対立する点はないと思いますが。」

 タロウさんが無事戻ってきたのを確認した時点で、俺の立ち位置はこうなった。

 これがはっきりすれば、連合国の決定に関われずとも俺が自分のやるべき事で迷うことはないだろう。


「これで、ウル殿の立ち位置が概ね分かりました。

 ノリクを助けたい以外は基本以前と変わってないという事ですね。

 しかし、ノリクとの交渉とか私の一存では決められません。

 ケルティクを通して伝えて、ピュートル公と相談します。」

 オーウェルさんが答える。

 まあ、そんなところだよな。


 とは言え、実際に引き抜き交渉することになると、お嬢様を人質にする展開になる可能性があるな。


「確かにオーウェルさんの独断では決められないでしょうけど、実際に交渉するときにオーウェルさんはローゼリア姫を人質にしたりしませんよね?」

 ここは確認しておかないと。


「ウル殿は、ローゼリア姫が気になりますか。

 私にはそのつもりがないので安心してください。」

 オーウェルさん、即答だったな。

 俺がエルモンドにいる間しっかり面倒を見てくれていたみたいだし、この点は安心していいか。

 とは言え、戦争後の事が気になるな。

 そのあたりも確認しておこう。


「オーウェルさんは、仮に、勝利できたとして、ローゼリア姫をどうするつもりですか? 俺としては、ノリク様の脅威がなくなったら、誰かと結婚して幸せになってもらいたいのですが。」


「お美しいですし、器量もありますし、きっといい相手が見つかりますよ。

 正直ノリクの娘でさえなければ、私も気になるくらいですし。」


「オーウェルさん、今まで女気が全くなかったのに意外ですね。

 俺としては、お嬢様の幸せが担保されれば何も言うことはないです。」


「確かに、私が気になった初めての女性ですね。

 流石に向こうもこれから自分の父親と戦うであろう人間を好きにはならないでしょうが。」


「オーウェルさんも、戦争が終わったら早く相手見つけないといけませんよ。

 お嬢様の方も、いずれ好みを聞いておきますので、面倒を見てくださいね。」


「そう言えば、ウル殿は番を見つけないのですか?

 ガイン殿は既に番のお腹に子供がいるそうですよ。」

 初めて知った。

 あのガインがねえ。早いなあ。


「ちなみに、ガインの番は誰です?」


「アリサ殿です。」


「ああ、ガインの手下の1匹だったアリサですか。

 元手下の中で唯一の雌熊でしたしね。

 そう言えば、五島諸島ですがパワーにも番はいますよ。

 妊娠したかどうかまでは聞いてませんが。

 そう考えると、確かに俺はまだ何にも考えてないですね。」


「パワー殿にも既に番がいましたか。

 では、ウル殿も遅れるわけにはいきませんね。

 戦争が終わったら狼族の雌を集めてきますので、しっかり選んでくださいね。」

 オーウェルさんがにやりと笑う。

 オーウェルさんが何か企んでいる顔をするのは珍しい。


「別にハーレムにしたいとは言ってないです。

 狼族は基本一夫一妻制ですからね。

 選ぶのは1匹だけです。」


「でも選択肢は多い方がいいでしょう?」

 自分の権力で強引に集めるのはオーウェルさんらしくないような。

 俺の話になるとやたら食いつきがいいのは気のせいか。


「それ以前に、元人間だった俺に普通に狼の恋ができるのかと言う話がありますが。」


「人間の女性の方が好みですか?」


「そんなことは言ってないです。

 元人間の俺には、自分の正体が人間なのか狼なのか未だに気持ちの整理がついていないだけです。

 まずは自分の気持ちを整理したいと思います。

 話が脱線してますよね。

 ノリク様を引き抜くにあたり、ピュートル公に確認するのですよね。

 それ以前に、連合国内で反対は出ないですか?」

 なんと言うか、タンゴを切るために手紙を送る口実だったはずのノリク様の引き抜きが既定路線になりつつある。

 確かに本当に引き抜ければいいけど、ノリク様も出世欲があると言っていたからなあ。

 可能性は果てしなく低いと言わざるを得ないか。

 それ以前に、連合国内とピュートル公の同意が得られるかどうかも確認しないと。


「パール伯は息子を唆されたと思っているでしょうからね。」

 オーウェルさんが答える。


「しかし、アレンの件はノリク様にとっても寝耳に水だったようで、誰かがノリク様の策を潰すためにやったのでしょうね。」


「それは★5ガルムのアレスがやったことが分かりました。」

 オーウェルさんが言う。

 アレスって、エルシアのフィロソフィー商会が黒幕だったよな。


「パール伯は知らないのですか?」


「伝えてないですね。

 もし知ったら、アレスの方を嫌いそうで。」


「そのアレスは今どうしているのです?」


「ピュートル公の軍の一員としてマケルーノ公国に攻め込もうとしてケイシュールと戦って戦死しました。」

 それなら、パール伯に真実を話してノリク様に対する怒りを抑えてもらって、政治的に失脚させると言うあたりで妥協できないか。

 既に死んでいるアレスには悪役になってもらおう。

 味方だったとはいえ、やり口は汚いと思ったし。


「真相を話したら、オーウェルさんと同じ条件で認めてもらえそうでしょうか?」


「可能性は高いと思いますが、確証は持てませんね。

 それ以前に現状政治的に健在なノリクが、ウル殿に言われて身を引いてくれるのでしょうか?」

 まあ無理だよね。

 元々お嬢様の手紙をノリク様に送りたいがための口実だったわけだし。

 とは言え、ノリク様を助けるにはこれを何とか成功させたいところ。

 交渉材料が何かないか確認してみるか。


 気づけば、俺自身が一番この話に期待してしまっている。

 それが正しい判断なのか、正直まだ自信はないが。


「今の戦況はどうなのです?」


「先ほど聞いた新兵器の別動隊は、アウルス殿達が撃退したそうです。

 指揮をしていた★5キリンと★5リバイアサンには逃げられたそうですが。」


「タンゴを仕留め損ないましたか。

 とは言え、新兵器でレオグラードを攻撃されないのは大きいですね。

 これなら勝てそうですか?」


「兵力はノリク側の方がありますからね。

 しかもマケルーノ公国国王のケイシュールの個人戦闘力が桁違いだとの話です。

 連合国の主力の到着までレオグラードが持ってくれれば、兵力は逆転できるのですが。」


「パヴェル公の本隊は、ノリク様の出発日を考慮すると、そろそろマケルーノ公国と合流すると言ったところでしょうか。」


「そのあたりでしょうね。

 スレイル殿のレオグラード到着は間に合いそうですが、レオグラードが持つかどうか。」


「それなら、ノリク様の引き抜き案は俺は厳しいとは思ってますが無駄にはなりませんよね。

 同時に、パヴェル公に疑心暗鬼になるような工作が必要になってきますが。」


「ケルティクに連絡してピュートル公に相談しますので、

 ローゼリア姫に話をしておいてください。」

 オーウェルさんが折れてくれた。

 俺の無理を聞いてくれて感謝だ。


「実際に交渉するなら、条件の提示もいるでしょうしね。

 まだ戦況がはっきりしない現状だとそれなりの条件を提示する必要があるでしょうし。

 ローゼリア姫の手紙に書いて欲しい内容があるならそれも聞いておいてください。


 あと、向こうに情報を伝えるなら、他にローゼリア姫から聞いて分かった情報も併せて伝えてください。

 ノリクの密偵隊長4人について。

 暗殺者アサシと魔術師ダクロスはタンゴが登用した実質タンゴの配下です。

 ノリク様も部隊の末端については分かっていないようで、この2人については要注意です。

 ヘルメスは代々ミューゼル家に仕えているようで、常に従軍中ノリク様の傍にいるようです。

 シャミアさんは、向こうで俺のために色々動いてくれました。今どうしているかは分かりませんが、ダクロスの事を相当嫌ってましたので、俺的にはいい印象を持っています。」


「ダクロスについては、レオグラードの冒険者の精鋭が討伐に成功したと聞いています。

 死霊術を使って、戦死者の遺体をアンデッドにしていたそうです。」


「ダクロスは既に死んでいるという事ですね。

 となると、タンゴ本人と限界突破種の側近を別にすれば、タンゴの配下で残るのは暗殺者のアサシだけですね。

 オーウェルさんのお父さんの暗殺を実行しているだけに強敵の筈です。

 重要人物の警備には注意するよう伝えておいてください。」


 とりあえず、俺にできるのはこれくらいか。

 あとは、ピュートル公の説得だよな。

 そこが上手くいっても、ノリク様の引き抜きは実際厳しいだろう。失敗した後の策を考える必要があるな。

 かと言って、ピュートル公が負けたら話にならないし、どうすべきか。



20230430 話番号修正・誤字等修正


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