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ご主人様はモンスター使い  作者: ウル
エルモンドのアドバイザー
61/122

61巡回

登場人物

ウル(主人公)狼に転生した元人間。(★4テンロウ)

パワー   ウルの仲間モンスター。(★4モサ)

オーウェル メキロ伯爵の新当主でエルモンド領主(人間)

エリーゼ  オーウェルの叔母でドンロン港領主(人間)


 俺達は、この町のコーチと技の教え合いをしようと思ったが、もう午後のいい時間になっていた。

 今からやっても中途半端な時間になりそうなので、流石に明日にした方がよさそうだ。


 オーウェルさんと相談した結果、俺達はオーウェルさんの代理として町の中を巡回することにした。

 ドンロンの町も一応メキロ家の本拠ではあるが、いつノリクの差し向けた暗殺者が襲ってきてもおかしくないため、大事を取ってオーウェルさんには館の中にいてもらうことにした。

 グレアスさんも一緒だ。館の中にいるし、グレアスさんが守ってくれるならオーウェルさんの安全は大丈夫だろう。


 代わりにオーウェルさんは、この町のコーチの★4カクリュウのアルガさんと、通訳も兼ねてそのマスターのアルシャンさんを案内につけてくれた。

 しかし、あいにくアルガさんはコーチ中だったみたいなので、アルシャンさんだけがエリーゼさんに呼ばれて部屋に入ってくる。

 エリーゼさんが、俺達とアルシャンさんをお互いに紹介してくれた。

 その後、エリーゼさんが俺とパワーに領主に代わって港町の巡回をするので案内と通訳を頼んでくれた。


「あの、ここにいる★4テンロウと★4モサが巡回するんですよね?」

 アルシャンさんは、釈然としない感じでそう聞いてきた。


「お二方とも限界突破種でメキロ家当主であるオーウェルの補佐をしてもらってますので大丈夫ですよ。

 私が彼らの報告を聞いて最終的に判断しますから。」

 当主のオーウェルさん当人も横で聞いているし、領主のエリーザさんにそう言われて、ようやく理解した感じだ。

 まあそうだよな。

 人間が統治している町で、★4モンスターが巡回して直接政治の最終判断するとか有り得ないからな。

 街の住人の一般常識からして、やろうとしてることがぶっ飛んでるのかもしれない。

 オーウェルさんもエリーザさんも有効だと分かると躊躇なくそういう決断をするが、指示された方は、その判断について行くのが大変なのだろう。


 さらにオーウェルさんには、港町の組織体制で気づいたことがあれば教えてほしいと言われた。

 そのつもりだし、俺の目から見て気づいたことはできる限り指摘しよう。


 部屋から退室すると、アルシャンさんが俺達に謝ってくる。

「ウルさん、パワーさん、先ほどは失礼しました。

 領主が巡回を貴方方に任せるということに理解が追い付いていなかったものですから。」


「気にしないでください。

 それが普通の反応ですから。

 ただ、ノリクのところでは、勝つためにこれくらいは当たり前にやっているんです。

 オーウェルさんも敵から見習うところは見習って適材適所を心掛けようとしているみたいです。」

 俺は、それとなくフォローを入れる。

 自分で言うと自慢に聞こえてしまうが。


「では、どこから回りましょうか?」

 これは、まだ大丈夫なのか疑ってるのかもしれない。


「まずは、港町の治安関係の組織体制を見せてください。」


「では、まずこの町の治安責任者のジェラさんの所に案内しますので、そこで話を聞きましょうか。」


「お願いします。」

 俺達は、アルシャンさんに連れられて、町の中央の衛兵詰所に行く。


「アルシャンです。

 領主の代理で巡回に来ましたので、ジェラ殿にお会いしたいです。」


「アルシャンさんが領主の代理?

 とりあえず、大将を呼んできます。」

 この衛兵もアルシャンさんが代理だと勘違いしてる。

 この分だと、会う人会う人に説明する必要がありそうだ。


 すぐに、鎧に身を固めた女剣士がやってきた。

「アルシャン、お前が領主の代理とは驚いたぞ。」


「違います。

 領主の代理なのは、こちらにいる★4テンロウのウルさんと、★4モサのパワーさんです。

 私は案内兼通訳です。」

 一瞬ジェラさんの動きが止まる。まあ、驚くだろうなあ。


「暗殺対策で俺が領主の代理できました。

 話をしてもいいですか?」

 俺は言うが、ジェラさんは通訳がいないと理解できないみたいだった。

 アルシャンさんに俺の言う話を通訳してもらって、俺はジェラさんと話す。


「確かに、領主があまり外を出歩くべきではないと思うが、驚いた。

 とりあえず、話を聞こう。」

 ジェラさんは、アルシャンさんよりは切り替えが早いみたいだ。

 そうでなけりゃ、町の治安を守っていられないか。


「今後、ノリクとの戦争が想定されますが、その時のドンロンからの行軍指揮の責任者と町の警備の責任者は決まってますか?」


「行軍の指揮は私がすることになるだろうな。

 留守は副官のライオスに任せようと思う。」


「副官はライオス殿お一人だけですか?」


「そうだ。」


「ノリクの軍との交戦中にジェラ殿に万が一のことがあってもいいような体制は考えていますか?」


「なるほど、今のままではまずいかもしれんな。

 隊長クラスの中から、体制を考えておこう。」


「理解が早くて助かります。色々な方面でノリクからの暗殺対策をしておりますので、よろしくお願いします。」

 判断と決断の速さを見る限り、ジェラさんは頼りになりそうだ。


「ウル殿、これは領主の判断なのか?」


「俺が、オーウェルさんに提案して了承を得た内容です。」


「領主に提案するモンスターか。すごいな。限界突破種でも聞いたことがない。」

 ジェラさんは驚いている。

 流石に、元人間なのでとは言えない。


「ノリク軍には人間を率いている限界突破種もいましたよ。

 限界突破種にも色々いますので。」


「面白い。私からも聞いていいか?

 ウル殿がノリクなら、どうやってこの町に諜報部隊を入り込ませる?」

 ジェラさん、流石に治安責任者だけあって色々考えているな。頼りになりそうだ。


「1つめに、新たに移住した住民を装って入らせます。

 2つめに、家族のいない住民を殺して、すり替わります。

 3つめに、それなりの地位のある人間や領主に不満のある人間を買収します。

 4つめに、行商人旅人を装って、何度も行き来させながら情報を集めさせます。

 最後に、人員募集か何かをしていれば、応募させて侵入させます。

 ぱっと思いつくのはこんなところですかね。

 これらを組み合わせて、一部が捕まっても問題ない体制にして、ある程度の人数を送り込みます。」

 俺は答える。


「ますます面白い。

 貴殿をイザベルに会わせてみたくなった。

 遠方にいる故、すぐには難しいが。」

 ジェラさんは、諜報責任者のイザベルさんの友人だろうか。

 それで、そういう方面も気になってるんだ。


「機会があれば、お願いします。

 あとは、体制整備のほうも。」


「分かっている。

 有望そうな若手の隊長を鍛え上げるとしよう。」

 ジェラさんは俺の言いたいことを分かってくれているみたいだ。


「特に、最近変わったことや気になる事件はないですか?」


「1週間前に行方不明になった漁師が、今朝ひょっこり戻ってきた。

 先ほどのウル殿のパターン2を疑ってみるつもりだ。」


「すり替えにしては時間がかかりすぎですが、確認した方がいいと思います。」

 ジェラさんは口で言っただけの俺の答えをちゃんと覚えているんだ。


「それ以外にも先ほどのパターンで思いつくものを当たってみるつもりだ。

 助言感謝する。」

 ここでも俺はアドバイザーになってしまった。


 普段の巡回体制とかも聞こうと思ったけど、俺は別に専門家でもないし、部外者が細かいところ聞きすぎるのもよくないよな。ジェラさんは頼りになりそうだし、専門家に任せた方がいいだろう。

 他にも見ないといけないところがあるし、そろそろ次へ行くか。


「では、俺は巡回の続きに行くので失礼します。」


「そうか。ウル殿、また話そう。」

 ジェラさんは、俺の事を気に入ってくれたみたいだ。



「ウルさん、次はどちらに行きますか?」


「この町の領主以外の政治の責任者は誰ですか?」

 アルシャンさんに聞かれて、次は内政の組織体制を知るために聞いてみた。

 行先もそのあたりを聞いてからかな。


「重要な案件は、商業ギルドマスター・冒険者ギルドマスター・衛兵隊長の3者が合同で決定することになってます。

 決定事項を領主のエリーゼ様が承認して最終的に決まりますね。」


「3者で意見が対立したりはしないですか?」


「よくありますね。領主直属の内政官が調整に入ります。それでも折り合いがつかなくて、領主自ら調整に入ることも少なくないです。」


「衛兵隊長ってジェラさんとは別にいるの?」


「ジェラ殿ですよ。」

 あの人、内政もやっているんだ。

 まあ、治安維持するのに町の中の実情は知る必要があるだろうしな。

 両ギルドについても、あとで確認する必要があるな。

 それよりも、領主直属の内政官の方が気になった。


「領主直属の内政官って誰で、何をしているのですか?」


「内政官は、商業ギルド・冒険者ギルド・衛兵隊から選出された各2名に、エリーゼ様のご子息のドルク様を入れた7名です。給与が領主から出ますので、領主直属扱いです。私が7名のうちの1人で、冒険者ギルドから選出されています。

 仕事内容としては、商業ギルド・冒険者ギルド・衛兵隊の管轄外のこと全般です。」


 それで、領主の依頼を受けて俺達の案内をしているんだ。

 あと、領主の息子さんが気になったので、聞いてみよう。


「ドルク様って何歳?」


「15歳です。

 エリーゼ様に、この町について勉強するように言われているそうで、ウルさんみたいに色々聞いてきます。」

 この港町の次期領主になるために勉強中なのね。


「戻ったら、エリーゼさんに言って、1回会わせてもらいたいかな。

 その前に、商業ギルドと冒険者ギルドに案内してほしい。」

 あとは、この両者を確認しておきたいな。


 次に、俺達は、アルシャンさんに案内されて商業ギルドにやってきた。


「こちらの★4テンロウのウル殿と★4モサのパワー殿が、領主の代理で巡回に来ましたので、ジェイムズ殿にお会いしたいです。」

 アルシャンさん、今度は先に言うことにしたらしい。


「モンスターが巡回するんですか?」

 やっぱり、受付はそういう反応になるよな。


「そうです。ジェイムズ殿は留守ですか?」


「いえ、呼んできます。」

 受付は、奥に呼びに行った。

 冒険者ギルドでも同じ反応だと想定しておこう。


 しばらくして俺達は、会議室に案内される。

 会議室には、中年の男が待っていた。


「アルシャン殿、お役目お疲れ様。

 ウル殿、パワー殿、私が現在のギルドマスターのジェイムス・ハルメルンです。」


「俺様、今度は言ってることが分かるぜ。」

 パワーが分かるということは、モンスターと意思疎通できる魔法を使っているらしい。

 モンスターの客が来たから、使っておいたのか。通訳不要なのはありがたいかも。

 それよりも気になるのはハルメルンと言う家名。あとで聞いてみよう。


「エルモンドでオーウェルさんのアドバイザーをしているウルです。

 こちらは、モンスター部隊の統率をしているパワーです。

 今回、領主の暗殺対策で代理で巡回に来ました。

 色々お聞きしたいことがありますのでよろしく。」


 俺は、パワーを紹介しつつ、要件を話す。


「何でも聞いてください。」

 この人はモンスター相手でも落ち着いてるな。

 なんと言うか、モンスターと話し慣れている感じがする。


「商業ギルドは、この町の商業関係を一手に引き受けているのですよね。

 ギルドマスターには副担当者とかはいるのですか?

 ノリクとの戦争が予想されるため、暗殺対策を色々考えてます。」


「商業ギルドマスターは、この町の3大商人が1年任期の交代でしていますから、1人欠けても残り2人で対処できますよ。」

 なんだ、もう出来ているじゃん。


「そうでしたか。

 そこまで聞いてませんでしたので失礼しました。

 3大商人で対立とかしたりしないですか?」


「喧嘩しても利益になりませんからね。

 お互い相手の考えていることは分かっていますから、ある程度のところで折り合いはつけますよ。

 コストを考えずに要望ばかり言う衛兵隊はそうもいきませんが。」

 どんなやり取りか想像がついてしまう。


「先ほど、ノリクとの戦争について話しましたが、その場合に、商圏に影響はありませんか?」

 商人が気になるところを聞いてみよう。


「実際、帝国中央部のエルシア港との交易が途絶えると厳しいですね。

 とは言え、メキロ家の先代と色々話をして、ノリクとの戦争の対応は進めていますよ。

 新たに五島諸島にも店を出して、そこから世界中と交易する足場を作りました。」


「ジェイムズさんは、エルシアにも店を持ってるのですか?」


「エルシアは一族のジェラルドが店を持ってますからね。そのあたりは棲み分けをしています。

 ルーベンブルグにも一族はいますよ。

 とは言え、一族で敵味方に分かれる可能性がありますね。

 先祖を辿れば同じ一族とは言っても、今は各々が自分の地盤で商業をしてますからね。」

 一度お世話になったジェラルド・ハルメルンさんはエルシアが地盤だから、敵になる可能性もあるわけだ。

 あとで、エルシア近辺の政治情勢をオーウェルさんに聞かないといけないな。


「この先綿とか鉱石が不足すると思いますので、正式にはエリーゼさんから依頼があると思いますが、調達先の開拓をお願いしたいのですが。」


「任せておいてください。

 そのための準備は進めてますよ。

 フィロソフィー商会はさらに早いですね。遠く南のストラリアとか東のワノクニにまで店を出しましたからね。

 生き残り対策でもあるのでしょうが、ストラリアから鉱石調達を既に開始していると聞いてます。」


 まあ、商人だから当然、メキロ家が負けてもいいように保険はかけているよな。


「フィロソフィー商会も交代でギルドマスターするんですよね?」


「来年は、フィロソフィー商会の任期ですね。」


 聞いてみた感じ、商業ギルドは問題なさそうに見える。

 あとは、近々で何か問題か悩みがないか聞いてみよう。


「今、何か問題は起こってないですか?」


「クリード商会の内紛ですね。

 ダリス・クリード殿の2人の息子の仲が悪くて跡取りをめぐって完全に敵対関係になっています。

 ダリス殿の体調が悪く、もし何かあればひと騒動起こりそうです。

 このままだと再来年のギルドマスターは揉めますね。」


「分かりました。

 その件については、エリーゼさんに対処をお願いしておきます。」

 俺が勝手に口を出すわけにもいかないし、ここはエリーゼさんに任せないとな。


「ウル殿は普段はエルモンドにいるのですよね?」


「はい、そうですが。」


「一度ケルティク殿に、私のところに寄るように伝えておいてもらえますか。」


 ジェイムスさんは、ケルティクの諜報関係もやっているんだ。

 それで、モンスターと話すのに慣れてるわけか。


「俺が色々頼んでいてすいません。

 なるべく早く寄るように伝えておきます。」

 俺がオーウェルさんに色々調査依頼をしたから、ケルティクもあまり寄れていないんだな。


 商業ギルドとの話が終わり、次は冒険者ギルドに行くことになった。


「こちらの★4テンロウのウル殿と★4モサのパワー殿が、

 領主の代理で巡回に来ましたので、ギルドマスターにお会いしたいです。」

 アルシャンさんが受付に言う。


「わかりました。すぐ呼んできます。」

 受付は俺達を見て、怪訝な顔をしたが事務には忠実なのかすぐに呼びに行ってくれた。


「なんか、さっきのところと違って活気がないぜ。」

 パワーが言う。

 俺には違いが分からないが、パワーのこういうセンスは馬鹿にならないからな。

 注意しておこう。


 そして、商業ギルド同様、会議室に案内される。

 そこには比較的若い男と★4アヌビスが待っていた。


「私がギルドマスターのバルドゥルだ。

 こちらが私の仲間の★4アヌビスのストムだ。」

 ギルドマスターのバルドゥルさんは、モンスター使いなのね。

 しかも、限界突破種のストムさんのマスターなんだ。


「エルモンドでオーウェルさんのアドバイザーをしているウルです。

 こちらは、モンスター部隊の統率をしているパワーです。

 今回、領主の暗殺対策で代わりに巡回に来ました。

 色々お聞きしたいことがありますのでよろしく。」

 ジェイムスさんと同じあいさつで話を始める。


「暗殺対策か。

 私に何かあっても、アルシャン。

 お前とフィーナで何とかしてくれるんだろ?」


 それは分かるがなんと言うか、返事が投げやりな。


「私とフィーナの副マスターの2人で対処することになるでしょうね。」

 アルシャンさんが言う。

 ジェラさんと違って戦場に出るわけではないからそうそう暗殺はないと思うが、一応後任を決めておくのは大事だからな。


「最近何か問題は起きていますか?」

 パワーの言う通りの気がしてきたので、聞いてみる。


「かなりの数のメンバーが失踪しているな。」


「失踪って大事件じゃ・・・」


「戦争になりそうなので、ドンロンから逃げ出したのだろう。」

 そう言うことか。

 この町のメンバーの大人数が、負けて戦火に巻き込まれるのを避けようとしているわけだ。

 冒険者やモンスター使いなら、この町でなくても仕事はあるから、分からないでもないか。


「連絡の取れなくなっているメンバーはどれくらいの割合ですか?」


「現段階で、少なくともメンバーの1割は抜けたな。

 情報に疎い連中も、いずれ戦争になることが分かってくるだろうから、さらに抜けていくだろうな。」


 これは由々しき事態だな。

 早めに手を打たないと、どんどん人がメキロ領から出て行ってしまう。


「出ていくことを禁止するわけにもいかないので、報告して早急に対策を取ります。

 行先はどのあたりが多いとか予想がつきますか?」


「多いのはエルシアと五島諸島だろうな。遠く帝都方面まで行く奴もいるかもしれない。

 エルシアは交通の要所で依頼が多いだろうし、五島諸島なら戦争から完全に逃れられるだろうしな。

 少なくとも先代の反ノリク貴族連合領からは出るのだろうな。」


 逆に言うと、今からドンロンにやってくる奇特な奴はスパイの可能性が高そうだな。


「逆に最近やってきた人はいますか?」


「いるにはいるが、人数は少ない。」


「名前と特徴を衛兵隊長のジェラさんに教えておいてください。

 一応スパイの可能性を考えていますので。

 あと、今後新たにやってくる人にも注意しておいてください。」


「なるほど。確かにそうかもしれないな。

 分かった。注意しておこう。」


 冒険者ギルドに戦時にどういう協力をしてもらえるかは、エリーゼさんに相談してからに話をすることにして、別件の話をするか。


「ストムさんは、この町のコーチですよね。

 明日、お互いに知っている技の教え合いしたいのですが、予定は空いてますか?」

 せっかくストムさんと話す機会があったので聞いてみた。


「私の予定は空いている。急にコーチの予定が入る可能性がないわけではないが。」


「では、予定が埋まらなければ明日お願いします。」


 ストムさんと明日技の教え合いをする約束を取り付けて、今日の巡回が終えた。


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