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ご主人様はモンスター使い  作者: ウル
モンスター使い
24/122

24追跡作戦

登場人物

ウル(主人公)狼に転生し、レンディールの僕となる。(★2ウルフ)

レンディール 人間のモンスター使い。俺のご主人様。

リーザ    レンディールの仲間モンスター。(★2イーグル)

ガルガン   レンディールの仲間モンスター。(★2サーベルタイガー)

パワー    ウルの仲間モンスター。(★2ブラックベア)


 ガルガン達とハクガさん達を見送った後、俺達は一旦寝て明日から東に向かう予定である。

 だが、寝る前にまだ確認することがあった。


 オニクビは、なぜ俺達を襲ってきたかだ。

 だが、それはすぐに推測がついた。

 オニクビの匂いは、ここから馬車とは違う方向へ向かっていた。

 敵はここで馬車に乗れない「サイズの」オニクビを用済みと判断して切り捨て、ある程度封印に近い方向を無差別に襲わせたのだろう。

 恐らく、たまたま俺達がその先にいたのだ。

 そう考えると、一連の全ての状況の辻褄があってくる。

 あとは、ハクエンさんを救い出せるかだが、これはマイケルさんに頼るしかない。


 次の日の朝、ご主人様にはパワーの背中に捕まってもらい、港への道を急いだ。

 人間の足なら2日かかるが、俺とパワーなら走り続ければ1日で何とか着けるはずだ。

 途中、狼の群れが襲ってきたが、主人様が干し肉をばらまいた隙に先に進んだ。


 日が暮れたが、俺達も港町に付いた。

 町の前に、2匹のライガーが待っていた。


「マイケル殿は、ガルガン殿とこの町のセンターで待っているとのことです。」

 ライガー達が教えてくれたので、俺達はライガー達を連れてセンターに急いだ。


「登録番号3928番のレンディールです。先に到着している依頼人のマイケルさんにお会いできますか?」

 ご主人様が受付の人に言うと、奥の部屋に案内された。

 部屋にはマイケルさんと、ガルガン、★4ライジュウ、そして1人の人間がいる。

 ガルガンは強行軍で疲れたのだろう、部屋の隅のライジュウの傍で眠っている。

 マイケルさんは、ライガー達にお礼を言い、ライジュウとライガー達にもガルガンの傍で寝てもらった。


「レンディールさん、早かったですね。こちらは、虎島港町のセンターの治安維持責任者のアーカイクさんです。」

 マイケルさんが紹介してくれる。


「アーカイクです。現在の状況について説明しましょう。

 マイケルからの報告を受け、ここ数日に港から出向した五島諸島内を行き先とする全ての船について到着した船の荷物の重点点検をするよう手配済みです。

 犯人が最速で隣の馬島行きの船に乗ったのであれば、今日の夕方に到着した便に乗り合わせていたはずですが、その便の重点点検の結果ではハクエン殿を発見できませんでした。

 犯人が馬島西港に向かったのであれば、一番可能性が高いのは明日の夕方に到着する便です。既に厳戒態勢を取るよう手配済みです。

 また、報告後は乗船前も荷物点検を行っていますが、今のところ、成果はありません。

 問題はセンターの管轄外である五島諸島外向けの船ですね。ここ数日で五島諸島外へ移動する船が1便だけありました。北のハキルシア帝国のエルシア港行きです。もし、犯人がエルシアに向かったとすると、センターの権限で荷物の点検はできません。」


 マイケルさんは持ち運びアイテムだと連絡を取り合うのは無理だと言っていたが、

 センター施設に入ってしまえば、各町の責任者同士で会議通信ができるわけか。

 それで、先回りして船の到着先へ連絡を入れて待ち受けたわけだな。

 これで2ー3日の遅れは取り返せたな。

 アーカイクさんの手配体制を聞く限り、五島諸島内への船に乗ってるのであれば、遅かれ早かれ網にかかるだろう。

 問題は、そのエルシア行きの船だな。正直、一番怪しいと思う。


「エルシアだと遠いですね。船だと1ヶ月近くかかりますよね。追いかけられないのですか?」

 やはり、ご主人様もエルシア行きしか見ていないな。


「この町の港からエルシアへの定期便はないのです。五島諸島の北の玄関である亀島からは出ていますが。今回の便は、エルシアの豪商ハルメルンの寄港したいという要望を受けたものです。一般客も乗せるようですが、出発日が決まったのは数日前のようですし、臨時便に合わせての犯行はリスクが高い気がするのだが。」


「犯人とハルメルンが繋がっていた場合はありえるのでは?」

 俺は、アーカイクさんに聞く。


「その可能性は低いかと判断しています。これを見てください。」

 アーカイクさんは1枚の紙を見せる。

 俺は概要は理解できないこともないが、細部までは読めないところもあるので、ご主人様に読んでもらう。


「依頼人 クララ・ハルメルン

 父の船の倉庫から夜になると動物の唸り声が聞こえてくるので原因を調査してほしい。

 原因が危険なモンスターの場合退治もお願いしたい。

 依頼日は2日前ですね。推定犯人がこの町にやってきた日かその翌日になりますね。

 船は出発しているので、今更受けられませんが。」


 なるほど、もしハルメルンが密かにハクエンさんを連れ去ろうとしているなら、動物の唸り声の原因を調べてほしいなんて依頼を自分から出さないよな。誰か分からない依頼を受けた人に荷物のチェックとかしてもらうことになるわけだし。自殺行為でしかない。

 ただ、動物の唸り声を聞いた人がいる時点で、ハクエンさんが倉庫内にいた可能性はかなり高まった。


「ハクエンさんが、エルシア行きの船の中にいる可能性がかなり高まりましたね。

 確かに、この依頼を見る限りハルメルンが加担している可能性はかなり低くなりましたが、娘さんが勝手にやったとかの可能性は残っていると思います。」


「結局、この依頼を受けたものがいたのだが、結局原因は分からなかったようだ。

 そこで、レンディールさん、ウル君。現在検討中の案があるのだが、聞いてほしい。

 高速船でエルシア行きの船を追いかけ密かに乗船する。船内のクララさんを探して接触し、事情を話して船内を調べさせてもらう。ハルメルン本人も無関係であれば、事情を話して協力してもらう。どうかね?」


「それはいい案だと思います。今ならまだ船もそこまで遠くに行ってないでしょうし。」


「そこで、事情を詳しく話せる当事者にこの件をお願いしたいのだ。」

 アーカイクさん、俺達にその役を押し付ける気満々だ。


「私としてもここまで関わった以上協力するつもりです。報酬次第ですが。」

 さすがご主人様、報酬交渉に抜かりない。


「緊急なこともあり、多額の報酬を出すのは難しい。

 ハクエン殿の救出又は船内にいないことが確定できた時点で2000ジュエル。

 本来はもう少し出すべきところだが、残りは現物支給でお願いしたい。」

 アーカイクさんも商売上手なことで。センターの人ってみんなこんな感じなのだろうか。


「マイケルさんとの依頼で8レベル分の技を教えてもらうことになってるのですが。」

 ご主人様も現物支給ばかりで困っている感じだ。


「一応確認する必要があるが、ウル君と、となりのブラックベアは進化可能に見えるが。

 両者の進化費用で現物支給と言うわけにはいかないかね?」


 えっ、俺進化できるんだ。パワーも。★5オニクビとかを倒して経験を得たからかな?


「★3進化費用2回分なら4000ジュエル相当ですよね。分かりました。

 2000ジュエル+進化費用2回分でお引き受けします。

 出発前に進化させてもらっていいですか?」

 ご主人様、決断早すぎ。確かに、6000ジュエル相当なら美味しいか。


「一応私には進化可能に見えたが、進化可能かちゃんと調べてもらってきてもらいたい。

 もちろん進化については出発前に済ませて貰いたい。

 高速船の出発は明日の昼頃の予定だ。

 私は高速船の手配と準備のためこれで失礼するが、何かあればマイケルを通じて知らせてほしい。

 では、マイケル。後は頼んだぞ。」

 そう言うと、アーカイクさんは部屋を出ていった。

 進化可能ってどうやって分かるんだろ?

 今回の敵は厄介そうだし、進化してから挑みたいな。

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