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大捕物と熱烈プロポーズ(2)

私達の作戦はこうだ。




まずは第一部隊である私、クリス、エリック、ロビンがこっそり中に侵入し、捕まっている人達を開放しつつ、奴隷契約書を始めとする取引書類を回収する。


そして第二部隊として父様が兵を率いて外に待機。


出てきた者を捕まえる。


さらにゼファール様が結界を張り、逃走者をひとりも逃がさないように囲い込む。




単純なようでいて、これがなかなか難しい。

一番の肝はやはり契約書の回収だろう。

いくら現場を取り押さえても物証がないと決定打にかける。

やつらに気づかれないように見つけ出さなくてはならない。


その為の情報を得るには、奴隷契約を結ばされたであろう彼らに協力を求めるのが近道だと思うのだ。ロビンは残念ながら何となくの記憶しかないらしく、その辺は難しい。


そしてどうやって中に潜入するかと言うと・・・・






「では、父様。行ってまいります!!」


「ああ、くれぐれも無茶な事はするんじゃないよ?殿下、エリック。アリサの事を頼んだよ」


「ええ、必ず彼女を守り通します」

「姉様の事はお任せください」


えぇぇ…時の客人であるわたしが守るのではなく?

仮にも中身は 16歳なんですけど?

魔法もばっちり使えるよ?

強いよ?なかなか強いよわたし?


「僕もアリサ様を全力でお守り致します」


ロビンもかぁ一一。

わたしって頼りないのだろうか。くすん。

ま、いいか。とにかく、時間がない!

ジェラルドのもとに急がないと!


「こちらアリサ。ジェラルド、こちらは準備が整いました。どうぞ」


「お嬢様、こちらは美術品の出品が残り半分になりました。今はオークション会場から少し離れた小部屋に潜んでおりますので、お待ちしております、どうぞ」


「わかったわ。では今から参ります。」


軽く息を吐いて心を落ち着ける。

転移魔法は何回も練習したけど、本番となると無駄に緊張してしまう。


「・・・よし、ではみんな手をつないで!

・・・いきます。トランス!!!!」


わたしはジェラルドを思い浮かべながら、転送魔法を使った。




ボン!!!



わたしはジェラルドの目の前

・・・ではなく真上に現れた。


「うっ!!!!!」


声を潜めていたジェラルドが唸る。

ジェラルドを押し倒す・・・というか押しつぶしてしまった。


「ご、ごめんね!ジェラルド!!!」


はっと顔をあげると思った以上に顔が近くてわたしはかぁっと頬を赤らめ謝る。この鋭い目元のイケメンは凶器です。

さらに急に触れてしまった体が予想以上にガッシリした筋肉質でこっそりドキドキしてしまったのは内緒だ。


そんな私の気持ちを読んだのか・・・

他3人が何とも言えない目線を送ってくる。



「ーーお嬢様」


「っ!!ほんとにごめんなさい!!!」


「・・・まあ、いいです。今はそれどころじゃない。」


「で、ですよね!で、どう?攫われた子達がいる場所は分かってる?」


「はい、このとなりの小部屋に集められているようです。ただ獣人の子と妖精には魔法がかかった手枷がつながれているようですね。人間の子は何人かまとめて檻に入れられているのを確認しました」


「そう・・・魔法の手枷が厄介ね。私かクリスの光の浄化魔法が必要かもしれないわ。クリスとロビンはわたしと一緒に対隷の解放を。エリックとジェラルドは監視している者の対処をお願いします」


そう言うとまずはジェラルドが光の速さで飛び出していった。

監視役のひとりを音もなくなぎ倒す。

そしてほかの者の自由をエリックが魔法で奪った。

その隙に私たちはとなりの部屋に移動した。

すると部屋に飛び込んだロビンが声をあげる。


「アラン様!!!」

ロビンの声が耳に届いたのか、檻の中からガシャンと音が響く。


「ちょっと!ロビン、静かに!!!!」

わたしはロビンに小声で注意する。


「申し訳ありません!!・・・アラン様」

そう呟くとロビンはひとつの檻に駆け寄った。


わたしは冷静に・・静かな声で囚われていた者達に話しかける。


「私はあなたがたを助けにここにやって参りました。今からこの錠を壊し、皆さんを解放致します。ただご存知のように監視が多く、全員を安全に開放するにはご協力頂かなければなりません。まず、ご理解頂けるようでしたら、無言で頷いてください」

全員がそれぞれ頷く。


中にいた人間の年齢はバラバラだった。子供だけかと思ったが、実際は大人からエリックより小さい子供まで人種も多様だった。


「まず錠を外しますが、指示を出すまで檻の中にいてください。監視が多いため退避経路を確保してから皆様を誘導致します。」

みな無言で頷く。


「クリス、あなたはこっちの檻からお願い」

「わかった」


私はロビンの元に駆け寄り言った。


「この檻、いやな魔法をかけられているわね。」


魔力があるものだったら、嫌でもわかるであろうこの禍々しさ・・・嫌なやつからは嫌な気配がするもんなのね、魔法って。

わたしはゼファール様に教わった通り、合わせた手の中で魔法陣を展開し、小声で唱える。



父様は大きいので潜入にはむきません。

って、事で父様は第二部隊です。

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