死神とクロ
ピピピ.....
鳥の鳴き声が日の出を告げ森に、動物たちに、魔物たちに、一馬の屍体に、ただひたすら呟くクロに、クロを見守る美少女に平等に日の光を与えた。
「ど..して..うし..ど....て」
二日間、彼はただひたすら一馬の屍体の前に跪き呟き続けていた。喉も涸れ、声もまともに出なくなってしまったのにも関わらずクロは一馬の屍体を前にただひたすら呟く。彼の顔には感情がなく、目は死んでいて、光が無かった。後ろに立つ美少女は励ましもせず声をかけることもなくただひたすら見守っていた。美少女は背丈が150cmくらいで痩せていて、髪の毛は銀色のスーパーロング、足はものすごく長かった。誰が見ても美しいと言う顔なのに悲しみに顔を歪ませていた。
ピロピロピロ.....
鳥の鳴き声と共に朝日が昇り三日目の朝を告げる。
「.....................................................」
クロの喉は壊れもう声を出す事すら出来無くなってしまった。しかしクロは一馬の屍体の前で呟き続ける。
「こんなの.....クロじゃない」
美少女はクロの頭に触れようとするがすり抜けてしまった。
「ち....Lv3だとまだ実体化はできないか」
今度は頭の近くに手を置き手に意識を集中させる。
「[ユニークスキルリムーバー]」
すると美少女の手が光り始めると光がクロの頭に吸い込まれていく。
美少女はそれを見ると少し落胆するがクロの目に少し光が戻り口の動きが止まったのを見ると微笑みため息を吐きクロの前に回った。
「クロ.....私が見える?」
クロは少し顔を上げ美少女を見つめた。
「お....誰....だ?」
クロの声はかすれ声は出ていなかったが美少女は微笑みクロの顔に手を当てると。
「私は死神.....あなたの半身」
「そ..か、わ..った」
クロはそう言うと顔を上げ立ち上がると歩き出した。
「クロ...どこ行くの?」
「がく..ん..し」
「それなら...この屍体の持ち物を持って行くといい」
死神は一馬の屍体を指差しながら言った。
「そ..だな」
クロはそう言うと一馬の屍体へ歩きより、忍者服とクナイを取ると歩き出した。すると忍者服は一枚の黒い布になりクロの体に巻きついていき、クロの体に合わせたサイズになった。さらに忍者服はクロの手首に巻き付くと段々と手の形を成して行く。すぐに手の形になりクロが動かしてみるとまるで自分の手の様に動いた。クロはクナイを忍者服の懐にしまうと振り返り一馬に一礼すると学園都市に歩いて行った。




