クロvs一馬
どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして
クロは一馬の死体の前でただひたすら繰り返す、白髪の美女に見守られながら........
5時間前クロは森の奥からものすごい殺気を感じ思わず後ろに下がってしまった。
「なんだこの殺気は.....師匠と同等かそれ以上」
クロは目を閉じ第六感をフル稼動させ敵の位置を調べる。
「どこだ、何処にいる?........やばい!!!」
クロは目を思いっきり開くと森に背中から突っ込んだ。するとさっきクロが立っていた場所に黒い人型のモンスターが現れた。身体中が大きく膨れ上がり身長は3mを越すほど高く、腕や足は木の幹のように太かった。しかし真に恐ろしいのはその巨体で目にも止まらぬ速さで動き、忍術魔法に似た魔法を使うところだ。
「これは厄介だな.....と」
どうやって倒そうかと考えていると魔物は手に水の魔力を纏わせ横に振るとウォーターカッターの様に水が噴射され木々を真っ二つにしていった。クロはギリギリのところで体を後ろに反らし避けたが腹に大きな傷を負ってしまった。クロの顔には冷や汗が浮かんだ。
(あの魔物、瞬時に魔力を手に纏えるのか.....これは予想以上に厄介だ)
魔物は次の瞬間、全身に雷の魔力を纏うとクロの前に駆け寄り腕を振り回し始めた。クロは瞬時にクナイを取り出すと雷の魔力を纏わせ腕を切り落とさんとクナイを魔物の腕めがけて振り上げる。数撃攻撃が交差した所で魔物は一歩後ろに下がり水の銃弾を飛ばし始めた。クロは体を捻らせ銃弾の間をうまく通り抜け魔物の顔に斬りかかる。さすがに魔物も魔物も反応できず腕で顔を防ぐが雷を纏ったクナイは肉を簡単に腕を斬り落とした。しかし魔物は腕を掴み取ると切り口にくっ付ける。すると瞬時に腕が再生した。クロは一瞬驚きのあまり止まってしまった。このチャンスを魔物が見逃すはずもなく、クロの頭めがけて腕を大きくふるった。クロは大きく後ろに下がるが右手を狩り取られてしまった。
(くそ手を持ってかれた.....しかもあの魔物、瞬時に再生する能力か.....師匠がこういう人型の魔物は心臓を刺すか首を切り落とさないと死なないって言ってたな)
クロは一歩下がり風の鎧をイメージする。すると、もの凄い勢いて風がクロを中心に回り始た。さらに、クナイを仕舞い代わりに雷の魔力でできた金色の刀を作り出した。魔物もそれを見ると体全体に土の魔力を纏った。
(この魔物、土が雷を通しにくいと知っているのか?)
クロは警戒心を高めると刀を片手で握り直し魔物に飛び掛かる。魔物はクロに向けて腕を振るうがクロは刀で腕を切り落とす。しかし、魔物は切れた腕を掴みクロに振るう。木の幹ほどもある腕が時速100km以上の速度で当たったらどうなってしまうか、想像するのはたやすい。それは風の鎧を着たクロでも同じである。クロは死を覚悟した。が、次の瞬間魔物の腕がクロの頭の横で一瞬止まった。クロはしゃがんで腕を避けると刀で魔物の心臓を突き刺した。魔物は後ろに倒れるとどんどん体から黒いスライムの様な液体が出てきた。魔物の体は3mから2mと小さくなっていった。最後にはクロのよく知る人物が出てきた。
「し...師匠!」
クロは一馬に駆け寄ると一馬の頭を膝の上に置き泣き始めた。
「なぜ...なぜ師匠が魔物なんかに....」
「すまない、不覚を取った」
一馬の心臓の鼓動は弱まり始め血の池を作り始めた。
「よく聞けクロ.....お前はまだまだ学ぶことがある。だから学園都市に行くんだ」
一馬はクロの手を握ると囁く様に言った。一馬の心臓はすでに止まっており顔も青白くなっていた。もう、気合だけで生きている様なものだ。
「いいか......今起きたことは全て忘れろ....お前の人生はまだ長い...過去を引きずる様に生きてもしょうがない....だが忘れるなお前は忍者だ.....強く生きろ.............」
一馬はゆっくりと目を閉じると再び開くことはなかった。クロはそれを見守ると一馬をゆっくりと地面に置きデーモンスライムを掴み取り口に詰め込み始めた。
「うう.....うえ.....ごくん」
吐きそうになったが無理やり飲み込んで行く。体からは黒いオーラがにじみ出始め、クロの黒かった目が赤くなっていき、爪も魔物の様に黒くなり始めた。クロの魔力や身体能力がものすごい速さで上がっていった......
全てのデーモンスライムを食べつくすとクロは一馬の屍体の前に膝をつき涙を流し始めた。
「どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして」
クロの心は砕けさりただひたすらそれを繰り返していた..........
[人間0% 魔物100%]
[種族が変更されました 魔人間融合体→魔物]
[全てのステータスが100000上がりました]
[ユニークスキル ”感情破壊”を習得しました]
[状態異常 ”人間不信”]
[死神Lv3 条件:感情をなくすこと]




