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異世界最強種〜神龍より生まれし存在〜  作者: 黒神金龍
『混成覇王 ― カオスダイナスト ― 』誕生
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48 初成果の結果

書きたいものを遠慮なく書くから話が一行に進まんぞ!?

自重?知るかッんなもん!

自作品の中ぐらい自由に飛びテェんだ!ストーリーなんざ二の次よ!(忘れてるだけ)


俺は俺の世界を生きるぜ!


 俺は北門の屋台通りにサンダー、クラグ、リアンの三人を罰ゲームの敗者として置き去りにしてきた。そして、如何にもな『噂をするモブ』って感じで話を合わせながら大声で歩く。



「いや〜!それにしてもビックリだよなぁ……。昼間の屋根を移動してた『金髪の配達屋』があんな美少年だったとは誰も想像しねぇよなぁ!」


「ったく、ホントだぜ!俺らとほとんど変わらない年齢だってのに……」


「あら、それだったら『白髪の衛兵補佐』をしてた男の子も美少年だったじゃない。視界に入った困ってる人を片っ端から助ける正義感に、貧しい想いをしている孤児院の子たちに食料援助するどころか金銭寄付までする聖人なのよ?普通にできる事じゃないと私は思ってるわよ」


「それに加えて女性に優しい『イケメンの老紳士』の方まで居ましたね!なんでも大量の荷物を持ちながら、女性をしつこく口説いていた男を争う訳でも無く爽やかに言葉と視線だけで黙らせて払ったらしいです」


「へぇ〜、そりゃすげぇや!それならあの『屋台通り』での食いっぷりも納得出来るわ」


「しっかし、流石にあの列には入って行けねぇよなぁ……。今頃『北門の屋台通り』は大混雑だろうし、少しの隙間から顔を見れただけでラッキーだったと思おうぜ!」



 ってな具合に叡羅から聞いた情報をフル活用して、人を誘導するように語勢を強めたりした。

 俺たちの整った顔を見ることで周りの関心を惹けるし、噂キャラを演じているだけで顔と相まって美男美女に褒められる人物とは!?って気に掛けて北門に移動する人が増えるって魂胆だ。


 クックック、あいつらの(やつ)れた顔が楽しみだ。



 意図的に噂を流していると、もうギルド前まで来てしまった。ギルドの受付嬢に声を掛け、依頼の達成報告書と納品物を渡して今日は終わりだ。


 ギルドに入ると騒がしかった声が潜み、こちらに視線が集中するが気にする事なく受付カウンターへ向かう。


「あの……。先ほどから気になっていたのですが、その大きな袋は?」


 チラチラと俺の後ろで待機する三人の持つ袋を行き来する視線は、六つの大きな袋に気を取られていることが容易に分かる。


「ああ、右から納品物と討伐証明部位とその他素材ですね」


 俺と(アカネ)で稼いだ四つ分の袋と討伐班に渡した二つ分の袋で計六つだ。内容は証明部位二袋、納品物(薬草 + 魔物)三袋、その他(角や枝肉)一袋になる。


「ええっと……。このカウンターでは置けそうにないので取り敢えず場所を変えましょうか」


「分かりました」



 控室に移ってから十分ほど、鑑定が終わったらしく受付嬢が戻ってくる。


「お待たせしました。査定結果ですが…金貨三十枚、銀貨五十枚、銅貨十枚となります。通常より品質が良く高めに買い取らせて頂きました。

 そして、ここに依頼報酬分の銀貨三十枚と銅貨五十枚が追加されます」


「査定と報酬については了承した。だが、硬貨の価値を知らないもんでね、軽く教えてくれないか?」



 話によると上から白金、金、銀、銅、鉄、屑鉄とあり、本来の硬貨は銅貨までらしいがこの大陸では屑鉄貨を採用しており、各百枚ずつで交換できるとの事だ。しかし、他の大陸では鉄貨以下は使用出来ないため注意が必要とも。


⦅主の元いた世界の金額に無理矢理当てはめようとするならば、一億、一千万、百万、十万、一千、百、となります。通常の白パン一個に鉄貨二枚となっていますので、屑鉄は貧民用です⦆



「なるほど、助かったよ」



 俺が説明を聞いてる間に(やつ)れた顔のサンダーとリアンが室内に入ってくる。どうやら宿屋に戻らず直接こちらに来たようだ。

 よくこんな短時間で抜け出せたもんだと感心する。




「ここからはギルドランクの話になりますが、査定したうちEランクの魔物が二、三種類混じっているのを確認しています。そして『草原の風』パーティーからの報告で実力の確認はできていますのでEランク昇格試験をパスできますが……どうされますか?」


「ちなみに昇格試験の内容を知れたりは?」


「できません。と、言うより試験官によって内容が変わるので何とも言えないが正解ですね。ですが、Fランクで覚える採取や討伐の復習を兼ねたものになりますので『ダイナスト』の皆さんには退屈な内容かもしれません」


「なら、昇格試験はパスしといてくれ」


「了承しました。それと、今回が初依頼という事でしたが、感想などありますか?」



 俺は後ろに控える全員に軽く意見を聞いてみる。内容はまあ、想像できるが。



「総意としては『物足りない』の一言だな。下位ランクのお陰で倒せる魔物に制限が付いてるのがもどかしい。それに、弱いと判断されて更に制限が掛かってるのが余計に腹立つ」



 下位ランクの者が、下手に上位ランクの魔物に近づいたり手を出したりして状況悪化を招くのを防ぐためとはいえ、倒せる魔物を見逃さないといけないのが非常に勿体ない。今回は無かったが……。

 それに加えて色で弱さを測られ、否定されるのが一番ムカつく。新人であり信用や信頼から程遠いのは理解しているが納得できる訳ではない。



「そうですか、お答え頂きありがとうございます。別にこれは記録される訳ではありませんので安心して下さい。ただ『本能の真像(ポテンシャルプレート)』の反映に少し影響があり、明確な意志を持っていると潜在的な部分も判断されやすくなるのです」



 そろそろ変化する筈ですよ。という受付嬢の言葉から数秒後、タグが鈍く輝き始め落ち着くと色が変わっていた。

 Fランクの証である銅色(あかがねいろ)から銀色(しろがねいろ)。つまりEランクを示す色に変化していたのだ。そしてその裏、自身の本能を反映したものは……三体の変わった鮫・鷲・亀の魔物だった。



「なんだこれ?三体も描かれてるぞ」


「俺は三ツ首の獣だなぁ」


「私は可愛い獣だわ。尾が三つあるわね」


「僕はゴツゴツした岩みたいな亀だね」


「僕のは靄の中に棲む雷ですかね?」


「私のは馬ですかね?美しい八本足の馬です!」


「儂は一本槍を背負った精強そうな騎士ですな」


「…………うそ…」



 受付嬢は皆んなの反応を聞いてかなり驚いている様子だった。特に俺の三体も描かれるタイプは他のメンバーの反応からして何か特別な意味を持っていそうだ。

 まず、描かれている魔物は三角形になっている。そして、上の頂点から『帆なしの船形をした鮫』、右『大量の砲塔を備えた亀』、左『三つの目と足を持ち翼を広げ睨む鷲』となる。



 受付嬢は呆けた顔から元に戻ると、「す、少しこちらでお待ちく、下さい!!?」と言って慌てたように部屋を出て行った。そして、分厚く重そうな本を持つ一際美人な人を連れ部屋に入ってくる。



「初めまして。私はこのギルドで魔物の生態を研究、情報を収集して冒険者の生存率を高めると共に、素材を有効活用するため指導を行なっている『錬金術師のエレナ』と申します。

 早速ですが、プレートを調べさせて頂いても宜しいですか?」


「別に構わないが」


「それでは失礼して……!?」


 エレナと名乗った錬金術師は各々のプレートを見るたび驚きを示している。


「……ありがとうございました。プレートの魔物から判断した限りではパーティーメンバー全員が規格外ですね。最低でランクCの実力を持ち、私では底が見えません」


「エレナさん…そこまでなのですか?幾つか私の知識にない魔物がいるのは確かですけど」


「ハンナが知らない魔物はどれかしら?」


「えっと、この三体のうちガレー・シャーク以外と、猫・雷・騎士です」


「そう。なら、皆さんに説明するのも兼ねて順番に話すわね。


 まず、本能の真像(ポテンシャルプレート)に描かれる魔物に色付きは殆ど出ないわ。大抵がランク毎の色のまま輪郭が浮き出るのみよ。現在ランクC以上の者に色付きが確認されてるわ、B以上で確定ね。

 そして、描かれる魔物は現存する生物から選ばれ、動物・植物・魔物関係なく出現する。出現した生物はその人の本能を示すことから、実力や得意分野が分かることが多い。今回の場合だと全員が魔物だからほぼほぼ実力を示すものね。


 次に、この三体同時に描かれているもの。普通は、一つ出現するだけで本人の本能を示すから十分と判断されているのかそれまでだけど、偶に二体・三体と描かれる人もいる。そういう人は大体が問題児か変態よ。一体で示しきれずにいるってことよ」



 先ほどまでクールな女性だと感じていたが、得意分野になった途端饒舌になったな。



「ここからは、描かれた魔物の名前と特徴を説明するわね。


 フェリオスさん。先ずは貴方の三体から。

 この上にいるのが先ほどハンナが言っていた『ガレー・シャーク』、右のこれが『ブラスト・タートル』残ったこっちが『テトラ・イーグル』になるわ。


 ガレー・シャークは帆のない船ガレーの形をしていて、船頭の下の船底付近に無数の鋭い牙を生やした口があり、船に擬態して漁師や貿易船を襲う凶悪な鮫よ。常に空腹なのか遭遇したら逃げるか殺すしか方法が無いとも言われているわね。

 この事から判断できるのは、『凶暴性と貪欲』


 ブラスト・タートルは簡単に言うと、近づかなければ無害な大きい亀ね。亀甲に大量の砲塔を持っていて縄張りに侵入でもしようものなら蜂の巣よ。小島から数十キロの海洋を縄張りにするから厄介なの。

 特徴は『強い縄張り意識』


 テトラ・イーグルは厄介性そのものの様な魔物よ。三つの目と三つの足を持ち強靭な翼で一瞬にして獲物を狩る大きな鷲。見た目は目と足以外普通だし、鳥だから攻撃を当てられれば簡単に落ちるわ。けどね、面倒なのは一度狙った獲物は死ぬまで追い続けることよ。魔物と戦闘してようと街中だろうと隙あらば関係なしに襲ってくるから面倒なの。

 特徴は『執念や執拗』


 簡潔に表現して問題児ね、貴方。



 次はブレイズさんね。

 貴方の魔物は『ハングリー・ケルベロス』


 ハングリー・ケルベロスは三つの首に燃え盛る身体、鋭い牙に物を溶かす体液が目立つわね。その他だと忠誠を示した個体には足枷として鉄球が付いてたり、千切れた鎖のぶら下がる内棘の首輪をしていたりするそうよ。まさにこのプレートのようにね。

 特徴は『忠実と凶暴性』


 上に置いてる相手によって善にも悪にもなるわ。



 次はアクアさんね。

 貴女の魔物は『ヒーリング・ケットシー』


 ヒーリング・ケットシーは実力より得意分野を示すわね。回復を司る神官や神殿の象徴とされ、死の間際であろうとも十人程度なら余裕で全治させてしまうのよ。飼い猫の進化したてでこれですからね、昔の戦争時にふらっと現れた千年以上は生きたであろう個体は死体すら復活させて状況をひっくり返したともありますね。

 特徴は『気まぐれと憤怒』そこに『治癒』ね。


 三つの尾はそれぞれ、治癒の十字・死の髑髏・生物の魂を示してるの。生死を握る者を怒らせるとどうなるか……答えは破滅よ。戦争の相手側が怒って攻撃した所、三分の一が殺されたらしいわ。

 くれぐれも激怒させないようにね。



 次はクラグさんね。

 貴方の魔物は『エターナル・タートル』


 エターナル・タートルは非常に温厚だけど見つかり次第、討伐依頼が出るわ。…と言っても、見つけること自体が難しいのだけれど。岩を喰み自身の甲羅を成長させ続けることで文字通り山の様に大きくなる亀。寿命は不明。長く生きるほど休眠期間が長くなり、数百年ぶりに起きたと思ったら二つの山を飲んで擬態して眠るを繰り返す感じね。過去最大の個体は数千年生きた連山並みの大きさよ。

 特徴は『消極的と特大範囲の防御力』かしらね。


 丁度ランクSに同じプレートを持つ冒険者がいるけど、小さな町ぐらいなら囲って守れるほどの防御範囲を持ってるわ。



 次はサンダーさんね。

 貴方の魔物は『ライトニング・ミスト』


 ライトニング・ミストは魔物と言うより現象の方が正しい気がするわね。魔力が多い場所に濃霧が発生してるタイミングで、空に雷雲があれば見れるかもしれないわ。霧の中から出てこず、その中をただ反射し続けるだけの雷。永久捕獲はほぼ不可能。魔石の付いた魔力ビンに入れる事は可能だけど、魔力が切れ次第消えてしまうから。

 特徴は『覇運』


 豪運よりも珍しいけど、危険も伴うらしいから気を付けなさい。その代わり乗り越えた先には特大の収穫があったりするそうよ。



 次はサラさんね。

 貴女の魔物は『クイーン・スレイプニール』


 クイーン・スレイプニールは美しくしなやかな筋肉を持ち、それでいて強力な脚力と防御力を誇る最強の馬よ。通常個体と違い思考能力があるから魔法を使用するし、言葉は話せないから何とも言えないけれど人格が存在しているであろう個体ね。キングは存在せず、生涯決めた相手しか乗せないと言われているわ。自身より強い存在が好きで、他人が無理矢理乗ろうものなら自害することも確認されてる。

 特徴は『気高い心と一途な姿』


 過去に勇者が乗っていた馬よ。英雄譚によく出てくるわ。乙女の夢でもあるわね、何せ相手は確実にランクA以上の強者だもの。



 最後はリアンさんね。

 貴方の魔物は『トゥルー・リビングデッド』


 トゥルー・リビングデッドは忠誠を貫く真正のアンデッド。死してなお忠誠を誓う主人のために生前と変わらぬ姿で不老性を持って仕えるため復活するアンデッドなの。主人が亡くなっていても、大切にしていた人間や城などを守り続ける律儀な魔物らしくない魔物よ。意思疎通も協力だってしてくれるけど、力のない個体は半年から一年で自我が消えてしまうわ。

 特徴は『生真面目』


 現在確認できている個体は二体。人型と獣型が一体ずつね。両方とも、龍の巣の入り口近くにある森に勇者様の墓標を守るようにして存在してる。悪意を持ってない限りは墓参りや御供物を許してくれるの。百年以上経っているのに自我を失ってない貴重な存在よ。



 私からは以上だけれど、質問などはあるかしら?」



 まるで自分の夢を語るようにキラキラとした瞳と、考える間もなくスラスラと言葉が口から出てくる様は、流石専門職と言えるだけの迫力があった。



「あ、あの!勇者の墓標を守る魔物ってどんな姿なんですか?!」


 サラが食い気味に聞くも…。


「ごめんなさいね、それは私も知らないの。勇者様の墓標まで行ける実力者か街の領主ぐらいしか知らないはずよ」


「そうなんですか。残念ですね」




 その後、金貨三十枚、銀貨八十枚、銅貨六十枚の入った巾着を下げ宿屋に戻ると突如ベッドの上に生ける屍が二体転がった。限界を迎えたサンダーとリアンだ。

 アクアに回復を頼んでおいたが、精神的な問題だろうから今日はもう食って寝るだけだな。


 夕飯まで二人の情けない姿を眺めながら、巾着の中身を数えて過ごした。


オラァ!更新だぁ!


今回は自分の作品が内容も無く、設定もガバガバで

「骨付き肉」は疎か「骨だけ」でもなく「骨粗しょう症」にも成れていない『無駄の塊』ということを理解した上で紹介します。


自分はこの作品を取り敢えずゴールさせてから、別枠で新しく内容一新させようとしてるので、これからも内容は自己満足一直線です。


 ニコニコ動画から


 一般サイコパスさん

 公開マイリスト【ゆっくり漫画レビューマイリストと評価点数】

 webの方から検索すると出やすいんじゃないかな?


 実に的を射ている動画であり、名作漫画などを知れる良い紹介動画になっています。

 あくまでこの人の価値観主体で作られているので、自分としてはこの作品面白いけどなぁ…というのも勿論含まれていたりします。


 動画中盤から後半寄りをスタートとして、終盤よりやや手前の部分は需要が別れると思いますが、この人の言う『エルドラージ』に似た裏を持っているのでいつも楽しく視聴してますね。



今回は以上!


これからも期待せず待っていてくれ!w


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