現実
「…ぅん……あれ?ここは…」
「あ、起きました?」
目覚めると見慣れない部屋、ベットに寝ていた
。
「すいません、勝手に上がっちゃって…ビックリしましたよ〜行きなり気を失っちゃうんですから」
男はヘラ〜っとしながら話す。
いま…なんて言った?
「さっきお粥でもと思い作ったんですけど冷蔵庫…漁っちゃいましたが良かったでしょうか?」
そう言いお盆にお粥と飲み物を持ってき机に置く。
「あっ…全然…むしろありがとうございます…」
これは現実なの?
夢…じゃないの?
もう1度よく鏡を見るが私ではない顔。
「1体…どういうこと…」
顔をぺたぺたと触るが凹凸のない顔。それが更に現実を突きつける
「立てれます?…ここ座ってください」
ポンポンと自分の横を叩く
「……えっと…杉…山さん?でしたよね…本当に…ごめんなさい…」
私はベットから出て杉山さんの横に座る
「全然言いですって!それにお隣同士何ですからこれからも助け掛け合いましょうよ!」
ニコッと笑う杉山さんに私は頬に何粒の涙が流れた。
「え!?…私変なこと言いました!?」
「いいえ…違うの……なんか…違うの…」
分からない
私でも分からない涙が溢れる
悲しみと同時に不安が襲う。
「…あの…もう大丈夫ですから…こんな時間まで突き合わせちゃってごめんなさい…」
「だから全然いいですから、ごめんじゃなくてありがとうで良いから」
「…っ…ありがとうございます!!」
「どういたしまして」
私は頭を下げお礼を言う。最後まで杉山さんの顔は見えなかったが声がとても優しかった。
ーパタン
けどそんなのはつかの間。ドアが閉まった瞬間私は恐怖に襲われた。
「何で…顔もそうだけど…部屋の配置も変わってるの!?」
私は部屋を見渡しクローゼットを開けた
タンスも開けた
靴箱もみた。
「なんで!?今まで着てた服も靴もアクセもないの!?」
あったのは前とは打って変わって違う趣味の服や靴、アクセ。
靴に至ってはハイヒールなんて一足も無かった。
なによ…これ…まさか!!
私はむと思い携帯を手に取る。
“お母さん”
耳に当てると聞き慣れた声が返事をする
『…加奈子?』
!!
「お母さん!!そうよ!私よ!!聞いてよお母さん!実は…」
『気持ち悪い顔と声でお母さんなんて辞めてくれる?』
ドクン…
え?いま…なんて?




