13 彼女はご機嫌ななめ
皆の説教が終わってから、リンとベンは食事の準備を俺とナナツさんはオーク達を解体していた。
正確に言うなら俺が解体してナナツさんは見学だ。
「もう、最初は本当に心配したんですよ。」
ナナツさんは、まだご機嫌ななめの様だ。まあ、しょうがないけど、
「心配させてしまってすみません、ただ、あの方法が1番早いので。それに、俺以外が危険にさらされないようにリンがサポートしてくれてましたから。」
「それでもです!私達はもう仲間なんですから信頼してください。」
「はい。もうこんな事しないので許してください」
話しているうちに作業が終わった。
「さあ、オークの肉もとれましたから2人のところに持っていきましょう」
一方その頃、
「アキは何時もあんな無茶をするのか?」
「うん、新しいメンバーが入ると1回は必ずするの。でも、相手もCランクのオークとかだから誰も怪我したことは無いけどね。」
「そういう問題ではないと思うんだが……ほら、切れたぞ。」
「そうなんだけどねぇ、へぇ意外と手際いいじゃん」
私達は昼食の準備をしていた。
「しかし、リンの体術は見事だった。オークタンクを2体とも拳だけで倒すとは、今度手合わせをお願いしてもいいか?」
何となく予想はしていた。
「いいわよ、今日の夜は野宿の予定だから場所が決まったら模擬戦しましょう。」
そんな話をしていたらアキ達が戻ってきた。
「リン、ベン解体終わったぞ。」
昼食のメニューはスープとオーク肉バーガーだ。
「おいひいれす(おいしいです)。」
ナナツさんが、小さな口にめいいっぱい頬張りながら喋った。
「ナナツちゃん飲み込んでから喋りなよ。」
ナナツさんは食べていたバーガーを飲み込むと、
「オーク肉って初めて食べましたけど、こんなに美味しいんですね。」
「オークは討伐証明の耳と言うか頭部以外は、ほとんどの素材が使える。いい獲物なんだよ。」
様々な部位の肉は食用内臓はテイムした魔物の餌に、睾丸は精力剤にと余すところなく売れる。
「東方の国だと耳も食べる地域があるそうだぞ。」
そんな情報は初耳だ。
「へー、それって美味しいの?」
「なんでも、茹でてから食べるとコリコリした食感が酒に会うんだとか。」
「ベンさんって意外と料理関係に詳しいんですね。」
「ある程度はな、良い肉体を作るには良い食事からだからな。」
そんな話をしながら楽しく昼食を済ませた。




