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私、究極生命体⁉︎  作者: 石動昼間
第2章 学校と試合
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究極生命体と練習 2

 それから30分後、私達が部屋でお茶を飲んで喋っていると、廊下が少しがやがやと騒がしくなってきた。


「…訓練が終わってみんな帰ってきたみたいだね。この一杯を飲み終わったら訓練場へ行こう。」


「わかった。ところで、訓練場に移動したら何するの?」


 私はデスティに問いかけた。


「…部屋の中でできない類の能力の練習、それと固有能力の確認。」


「固有能力?なにそれ。」


 初めて聞く単語について私は尋ねる。


「…固有能力は異生命体がそれぞれ持つ固有の能力のこと。名前から想像できるのもあるけど、できないものもあるからなるべく安全なところで確認したい。」


「私、あまり能力について詳しくはないけど、どれが固有能力かわかるかな。」


「ステータスを見れば、赤い文字で書かれているものが1つはあるはずよ。それがあなたの固有の能力。」


「そうなんですね、ありがとうございますカナデさ…ん⁉︎」


 凄まじい速さで声の方を見ると、そこには先程まではいなかった、カナデさんの姿があった。


「久しぶりーアルトちゃん、調子どう?」


「調子は…まあぼちぼちです…ってそんなことより!なんでカナデさんがここにいるんですか⁉︎」


 そう言うとカナデさんは何か思い出したような顔をした。


「そうだ!ちょっとデスティに連絡があるの。」


「…なんですか…面倒ごとなら嫌ですよ…」


 デスティがものすごく嫌そうな顔をしながら返事をする。


「ちょっとここじゃアルトちゃん達もいるし、話しにくいから、少し別の部屋で。」


「…!ちょっと待っ…」


 そうしてこの部屋に私とダイアナを残し、カナデさんはデスティを連れて行ってしまった。


「カナデさんは相変わらずの勢いね…」


 ダイアナが呆気にとられたように言う。


「はは…デスティも大変だなあ…」


 そんなことを話して数分、デスティが少し疲れた様子で戻ってきた。


「…おまたせ…えと、何の話してたっけ…?」


「こ、固有能力が…って話をしてたわ。」


 ダイアナの言葉で、デスティはようやく思い出したようだ。


「…そうだった、でももう時間もないし、続きは訓練場で話すね。」


「そ、それはいいけど、カナデさん何て言ってたの?」


「…ああ、特にアルト達に関係する話じゃなかったよ。それとカナデさんは仕事があるからアルト達によろしくって。」


 カナデさんは初めて会った時とは違い、随分と忙しそうだ。


「そっか、それならいいけど。」


「…そろそろ移動、しよう。」




 ―――




「…固有能力の前に、部屋で出来なかった能力の発動の練習、一通りしてみよう。」


 それに対しダイアナは、「わかったわ。」と言っていたが、私はそうは言えなかった。


「えっと、能力一通りっていうのは難しいかも…」


「…?そういえばアルト、あなたは何の生命体なの?」


 デスティがそう聞いてきて、そういえばまだダイアナ以外には言っていなかったのを思い出した。


「私は、究極生命体…らしいけど何なのかはあんまり分からないんだ。」


 すると、それを聞いたデスティの様子が少し変わり、少し考えるように独り言を呟き始めた。


「……究極生命体…そう…やっぱり…」


 少しの間俯き、再び顔を上げるとデスティは私に話し始めた。


「…それでどんな能力が使えるの?」


「た、多分さっき言ってた固有能力以外は使えると思う…」


 それを聞くとデスティは少しの間黙り込んでしまった。


「……なるほど。アルト、そのことカナデさんには言った?」


 やっと整理できたのかデスティは私にそう聞いてきた。


「そういえば、カナデさんにも言ってないかも。」


「…わかった…アルト、カナデさんには私が言っておくから。あと、1ヶ月間大変になるよ。」


 その言葉を聞いた瞬間、嫌な予感がした。


 そしてその予感は見事的中した。


「…アルトには1ヶ月で全ての能力を完璧に仕上げてもらう。」


 私は自分の部屋にある巻物状のステータスが書かれた紙を思い出しながら、自分の顔が青ざめていくのを感じていた。

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