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間:告解乃『弐』
……
眠りから目覚めた時。
ああ、今幸せな夢を見ていた。
そう感じた事はあるだろうか。
逆に、怪物に追われ、高所から落下し、自らの死を夢で見た。
そう感じる時はあるだろうか。
夢とは、睡眠時に行われる脳の情報整理であり、単なる生理現象に過ぎない。
そう言われる事もある。
だが、私はそうは思いたくない。
例えそれを感じる『私』が、脳の電気信号の産物だとしても。
幸せが、脳内物質の分泌による、脳の生理反射だとしても。
私の感じる、幸福も恐怖も憎悪も苦痛も。
全てが脳の生み出した生理現象だとは、思いたくない。
事実でなくとも、真実でなくとも。
『私』が、思いたくない。
脳の『海馬』に収められた、この『記憶』は。
電気信号の連なりだとしても。
『私』の物だ。
この『記憶』の中の『ユーリ』は。
『私』の物だ。
───そう、思いたいんだ。
せめて……せめて……




