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遠山の禁さん!  作者: 活動寫眞
第二章・必殺幕末篇
23/37

第八話 「妖異幻怪 (よういげんかい)」

「この物語は、登場人物や団体・事柄などはフィクションでござる!」


活動丸「伊賀は徳川派、甲賀は豊臣派ナリ」

【遠山の禁さん-必殺幕末編-】



「第八話

 妖異幻怪 (よういげんかい)」



【-仏蘭西大使館-】


北町奉行所にて遠山禁四郎の説得により『ほぼ秘書の力技』

異人同心・堀巣万太郎の手引きにより、

その夜、仏蘭西大使館内へ侵入した禁四郎、北祭、阿歩郎、ペロリィ・・・


遠山

「っておい!なんでお前がいるんだよ!?」


阿歩郎

「そうよ!あんた国違うんだからややこしいでしょ!」


ペロリィ

「姐御が行くならワタシも行くネ!これ仁義!!」


阿歩郎

「なら仕方ないわね!私のカリスマ性もトンだ罪作り・・・だッ!」



鈍き音が脳天を響かせた。

思わず声を殺しながらも語る桃色侍。


阿歩郎

「あうわ~い、痛い・・・・!!

 でも禁ちゃんと出会った時に体を走った電気を思い出す!」


遠山

「阿呆か!まずはお前が何でいるんだ?

 以前問題起して大変だったのに、その張本人がいたらややこしいだろ!!」


阿歩郎

「なに言ってるのかしら?あれは私が悪いんじゃないわよ!

 あちらさんが調子乗って外交特権なんて振りかざすからよ!」


遠山

「その前にお前が大使を裸で外に吊るすからだろ!

 打ち首にならなかっただけでも良かったと思え!」


阿歩郎

「またそうやってイジめる!イジめられる方が好きなくせに♪」


遠山

「うっとおしいわっ!!・・・・・・とりあえずお前にはやって貰う仕事があるから!

 そっちの方を頼む!内容・・・耳打ちで・・・」


阿歩郎

「ふふふっ♪ならお先に失礼!!」


北祭

「・・・疲れる人ですね」


遠山

「何が良くて味方にしているかすら忘れるよ・・・

 ただ言えるのは敵にだけは死んでもするなってことだ。粘っこい!」



北祭とペロリィが同時に溜息をついた。

「そうですね・・・」

「Yes・・」


万太郎

「こちらのお部屋でお待ちくださいネェ!」


遠山

「西洋の建物の中はこうなっているのか・・・」


北祭

「家具が一切ありません。それに腰掛すらない・・・」


ペロリィ

「ワタシは少し厠に行っていきマス!

 あっ、遅くなっても大きい方だ的なこと言わないでクダサイネ!

 丁度、扉を開けるタイミングで耳にしたら少し凹みマース!」 


北祭

「わ、わかりました・・・」


遠山

「気遣うところ間違ってるだろあいつ?」



北祭

「長いですね。それにしても誰も来ません」


遠山

「提督も帰って来ないなぁ、何かあったのか?」



そんな雰囲気の中、なにやら部屋の外から

『しゃりーん、しゃりーん・・・』

何をすり合せる様な不気味な音が聞こえて来る。



遠山

「何の音だ?・・・・・・明かりが消えた!?」


北祭

「扉に鍵がかけられてます!」


遠山

「罠か!?・・・・・・扉から離れろっ!」



仏蘭西製の厚みのある木彫りの扉は、

斜めに貫いた2つの金属が見えたと思えば

すぐさま金属同士が合わさり、扉は木片と化す



遠山

「な、なんだあの得物は!?」


紳士

「チッ!挟み損ねたか・・・・・・」


北祭

「後ろですっ!」


遠山

「くっ!・・・・・・今度はなんだぁぁ!?」


大男

「がははははっ!俺の拳を止めるとは流石は遠山だなっ!」


遠山

「なんて力だ!・・・刀がきしみ始めた・・・ぞ!」


北祭

「遠山さま!って・・・!?」


紳士

「我輩をスルーしてない欲しいねぇ。それは軽い罰だよ?

 我輩の刀が君の血を吸いたがっているよぉ・・・・・・ひゃはははっ!!」




【-大江戸下町-】



源外

「なんで俺のうちに集合するんだ?」


阿歩郎

「だって時間が時間だしさぁ。

 奉行所にぞろぞろ入るのって怪しまれるじゃない?」


源外

「お前はそれだけじゃねーだろ?・・・秘書が天敵なんだってな?」


阿歩郎

「なっ!なに言ってるんだぁ!あんなアマーーー!!

 それにやらしい目で私を見るなっ!襲うぞこらぁぁぁ!!!」


門戸無用

「ぎゃーぎゃー、うるさいよぉ!

 訳の分からん!興奮させてやるな源外さんよ!」


源外

「こりゃすまねぇー・・・とか言いつつ。

 少しは安眠妨害したお前らに仕返しくらいいいだろ?はははっ」


活動丸

「まぁ、押しかけたこちらにも責任はあるのだから仕方ない。

 ところで阿歩郎さん。遠山さまの次の指示は?」


阿歩郎

「まー、とりあえず禁ちゃんは今、別件で仏蘭西大使館に行ってるわ。

 私たちは水野様から情報を得るようにとのことらしい。」


活動丸

「水野様!?確かに我々の上に立つ形ではあるけれども・・・」


門戸無用

「権力を手にすると人は変る・・・それは良くも悪くもな。

 しかし伝手があるのならそれに越した事はない。

 ここは活動丸、お前が動いた方が手っ取り早い。そっちは任せた!」


阿歩郎

「大江戸城内でも不穏な動きがあって水野様に会うのも大変ね。

 それまで私たちはどうする?デート?」


門戸無用

「デート?言葉の意味は何か分からんが、・・・とりあえず明日の夕刻にここへ集合だ。

 俺は上司に探りを入れてみることにするよ。」


阿歩郎

「さらっとかわしたわね!

 じゃー、私は和菓子屋から探れるところまでやってみるわ!」


源外

「解散っ!ワシ寝る!ぐがぁぁぁ---・・・」


3人

「はやッ!?」




【-大江戸近郊-】



伍平屋

「うっかり捕まっちまったなぁ・・・」


流浪人

「あれだけの兵揃いの中で気配を悟られないとは、

 ・・・タダ者ではないないな?」


伍平屋

「へい、とあるご隠居さんに雇われてまして護衛をしていました。」


流浪人

「ほう・・・なら剣術の流派などは何処かな?」


伍平屋

「いや~、流派だなんて!俺は何処の道場で習ったことはないんですよ」


流浪人

「ではどんな武道を習得した!?」


伍平屋

「残念ながら全て見よう見まねでして・・・」


流浪人

「恐ろしい男だ。あれだけの使い手なのに師がいないとは、

 一体、貴様は何者?」


伍平屋

「なーに、ただの“うっかり者”ですよ・・・」




-つづく-

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