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遠山の禁さん!  作者: 活動寫眞
第二章・必殺幕末篇
21/37

第六話 「不協和音 (ふきょうわおん)」

「この物語は、登場人物や団体・事柄などはフィクションでござる!」


阿歩郎「それそれこれはこれ」

【遠山の禁さん-必殺幕末編-】



「第六話

 不協和音 (ふきょうわおん)」




【-あやしい和菓子屋-】



曲者一

「ふん、昔より根性あるでござるな、ござる?」


曲者ニ

「しかし、我々との力量の差は分かってるよね?」


曲者三

「にょほほ~ん!兄じゃ、ここは俺様で十分。

 生きて会いに来てくれたお礼に俺様が一人で相手するワン!」


活動丸

「生憎だがぁ、そのお礼は結構だ。

 この失った右腕と過去の清算のお礼は不良債権より多いぞ?」


曲者三

「行くワンころりん!!」





【-数日前・大江戸下町-】



源外

「おっ?やっと目を覚ましたか・・・」


活動丸

「・・・・・・。」


源外

「かなりの出血をしてたんでなぁ、ちっとばかり粗い治療を施した。」


活動丸

「・・・・・・。」


源外

「おめー近所の奥さんが見つけて連絡くれなんだら今頃危なかったぞ?

 一体なにがあったんだ?腕の斬り口からして腕の立つ者の仕業だな」


活動

「話せば長くなるが・・・・・・」


源外

「そんな過去があったのか・・・」


活動

「まだ言ってない。ってか聞く気ないだろ?」



源外

「ずびばぜんでじだ (すみませんでした)」


活動丸

「ワテは子供の頃は伊賀上野の忍術道場に通っていた。通信ではないぞ。

 当時、その道場は出来たばかりで人員募集をしていたのを幼馴染と一緒に応募した。

 するとワテだけ合格、相方は落選。つまり入ってから新たな相方を探すか、

 ピンとして生きて行くか選択させられたわけだ。」


源外

「何処のお笑い学校だ?それ?」


活動丸

「数年道場で忍者における基本的な修業を習得させられる。

 勿論、その間に修行に耐えられない者、命を落とすものなど脱落者は大勢いる。

 それらを乗り越え、ほんの一握りの者たちだけが次へと進む。

 晴れて裏家業の舞台へと踊り出るんだ。

 その際、組分けされてそれぞれの組で上を目指す!」


源外

「何処の音楽学校だ?なに塚だ?」


活動丸

「配属された組には、その道場の師範の三人兄弟も居た。

 こいつらの腕は忍者の歴史を塗り替えるとまで言われたくらいだ。

 そいつらと数年仕事や衣食住を共にした。そんなある日、

 あいつらは御法度をおかしたんだ!それは・・・・・・仲間を殺めたこと」


源外

「どの世界でも仲間に手をかけるような奴は外道だな」


活動丸

「時代の流れはすでに忍者は必要とされていない。

 だが忍術を使い時代を動かすことは出来る。そのために拙者と共に来い!」


源外

「で、どうした?」


活動丸

「若気の至りって奴だな、仲間襲った事件を知ったのも後の話、

 それが切欠で別れるんだが・・・・・・、話は戻って、

 その世界ではすでに名は馳せていたので自分の膝元に置きたいと

 声がいくつかあった。その中の一つに身を預ける事となった。

 ・・・・・・元老中水野忠国のお庭番として。」


源外

「水野さまのお庭番だったのか!?

 それなら水野さまの改革の裏で暗躍していた集団組織などの噂は・・・」


活動丸

「本当だ。ただ腕は立つが野心家の兄弟はいつか暴走すると見ていた水野さまは、

 早目に縁を切った。それがプライドを傷付けたのか三人は水野さま暗殺を企てた。

 そこに割って入ったワテは・・・・・・と、まぁーいろいろあって阻止して

 居場所が無くなった所で遠山さまに拾われた感じだな。」


源外

「すると今回、おめーの腕を持って行ったのはその兄弟か?」


活動丸

「ああ、流石に不意を付かれたとはいえ、腕とプライドは超一流なんで負けた!」


源外

「はははっ、潔いいじゃねーか!・・・・・・腕、どーせ取り戻しに行くんだろ?」


活動丸

「他にもいろいろとね」


源外

「まだ傷は癒えてねーよ?まー止めても無駄だろう。俺の周りが馬鹿ばっかだよ、

 医者の言うこと聞かないのばかりだ。・・・・・・こんなこともあろうと、

 片腕では困るだろ?」


活動丸

「いや、結構です。」


源外

「まだ何も言ってないし言わせろやー!!」


活動丸

「どーせ“飛び出す腕!”とか“回転する腕!”とかだろ?」


源外

「・・・・・・はぁ~あああああ~あ!いい天気だっ!!雲ひとつもねー!!」


活動丸

「図星!?しかもあからさまに現実逃避?聞こえなかったふり?

 今日は曇りだぞ~!あんたの目には青い空見えてるのか?ぶっとび過ぎです!

 帰ってこーい!ワテが悪かったからさぁ。あっ、でも腕いらねーぞ?」


源外

「・・・・・・。」


活動丸

「その両手のモノなに?残念そうな顔してしまうなよ!

 なに、いつか使うこともあるかも的な空気出して大事にしまうかな?」


源外

「ならこれは持っていけっ!」


活動丸

「刀?」


源外

「ああ、脇差より長めで両刃刀だ。しかも仕掛けが・・・・・・んふふふふっ」


活動丸

「腕の方がマシのような気がしてきた・・・」




【-北町奉行所-】



遠山

「そうか、無事でよかった。わざわざ報告ありがとうよ!」


源外

「良いのか?あんな状態で行かせて?」


遠山

「行き先には強い仲間が居るから大丈夫だ。」


源外

「まー、また怪我して帰ってくれば治してやるか!

 最悪改造すれば良いし・・・・・・ブツブツ

 にしても最近お前さん遊びに来ないから静かだ。

 あのカマとあんたが居た頃は騒がしくてそれはそれで楽しかったんだがな?」


遠山

「毎晩を殺気を感じながら寝るのはもう御免だな。」


源外

「あいつもしつこかったからな、仕舞いには簀巻きにしてもんだっ!」


遠山

「それはそうと何か情報は掴めたかい?」


源外

「ああ、大江戸の鳥井一派であろう屋敷などがいくつかわかった。

 その中で最近になって怪しい外国人が出入りしているところが

 あるらしいのだが・・・」


遠山

「だが?なんだ含んだ感じで?」


源外

「大使館だ」


遠山

「外国へ強硬派な鳥井が外国人と手を組む事があるのか・・・

 いや、腹に背は変えられないってことか・・・

 それとも他に・・・、その大使館は何処の国だ?」


源外

「仏蘭西 (フランス)」


遠山

「これは厳しいなぁ・・・以前、阿歩郎が事件起こして大変だったかなぁ。」


源外

「うーん、あの尻拭いしたのはお前さんだったな。」


ペロリィ

「困った時はわたしにお任せクダサイ!」


遠山

「っていつから居たんだ!?」


ペロリィ

「えーっと、2、3日ですかネ?ってそんなことよりデスネ!

 仏蘭西大使館ならわたしに任せて!知り合い知ってマス!」


遠山

「本当か?・・・に、ニ、三日居てバレない奴って人間辞めたのかおい?

 それは誰なんだ?」


ペロリィ

「大江戸初の異人同心デスネ!」




-つづく-

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