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出会い

はじめまして☆

柏もっちーデス(^ー゜)ノ

投稿は初めてのなので、文章とかは拙いとは思いますが、どうぞよろしくしてやってください(*´∇`*)

更新が遅くても気長に待ってやってくださいm(__)m

高校2年生になって早二ヶ月。季節は梅雨に入ったばかりで、じめじめとした空気が漂っており、空もはっきりとしない日が続いていた。しかし、この日は違った。珍しく晴れた日に事件は起こった。




「俺と付き合ってください」

「えっと…、俺、先輩のこと知らないんですけど……」

見たことも無い先輩から俺、久和瑞稀は告白をされた。

目はキリッとしていて、スッキリとした顔立ちに、整った綺麗な黒髪はそれを引き立てる。身長も高く、スラッとした体型をしている。それでいて男らしい。

もしかしたら知っているかもしれないと脳内を探ってみるが、やはり心当たりはない。

「誰…ですか?」怪訝な顔をして訊ねると、意外に砕けた返事が返ってくる。

「あー。ごめんごめん。やっぱり、俺の事知らないよね。俺は3年4組の倉橋祐人。よろしく」

「よ、よろしくお願いします」

律儀だなあ……。

わざわざクラスまで教えてくれました。

さらっと自己紹介が済んだところで、少しの沈黙が流れた。

それはいいとして、と沈黙を振り払うように倉橋は話を戻す。

「俺と付き合って」

「だからあの…先輩のことよく知ら……」

「知らない?」

困ったように返す瑞稀の言葉を祐人の嘲笑うかのような言葉が遮る。祐人は口元にニコッと笑みを浮かべると、話しを続ける。

「でもさあ、付き合ってからお互いを知っていくのもいいんじゃないのかな。知らなきゃ付き合っちゃダメってことはないだろ?第一、付き合い始めてから好きになるってこともあるし」

「……そうだけど…」

「だろ?始める前からシャットアウトとか意味わかんねーし。知るもん知れなくなるぞ」

「……まあ…確かに……」

「解ってくれた?俺の言いたいこと」

「解らなくもなくは…」

「なら、付き合ってみるよね?」

「………はい…お願いします」

瑞稀が渋々とオーケーの返事をすると、視界の端で小さくガッツポーズをするのが見えた。

祐人の言葉には妙に説得力があった。でもどこか押し付けがましかった。結局、自分がいいように言いくるめられただけな気もするが。

「じゃあ、これからは俺のことを名前で呼んでよ」

「何でしたっけ」

「祐人だよ!祐人。もう覚えて?彼氏の名前なんだからさ」

ほれっと言わんばかりに目で訴えてくる。そんな姿がなんだか無邪気で可愛らしくも見えた。

「祐人先輩」

「何?」

ん?と言うような表情で問いかける。

「何って…先輩が呼んでほしいって言ったから」

「うん。言ったよ。で、用件は」

「いや、別に何も……」

「じゃあ、何で呼んだんだ」

「………あんたが呼ばせたからじゃないですかっ!!」

「別に今呼んでくれとは言ってねーし」

「なんだよそれ!」

祐人は瑞稀をからかって遊んでいるようだ。クスクスと笑い声をこぼしながらこちらを見ている。

少しの間そうしていると、祐人ははっと何かを思い出したらしい。しまったというように渋々と瑞稀に手を振った。

「次の授業、資料を杉原に持ってくるの頼まれてたんだった…。まあ、そういう訳だからまたな!瑞稀」

俺は祐人の言葉に軽く頷いた。

気づけば、廊下を駆けていく祐人の背中を見つめながら自分も手を振り返していた。

正直、驚いた。まさか、いきなり名前で呼ばれるなんて。

とは言っても、祐人先輩は俺に名前で呼んでと言ったのだから、向こうも俺のことを名前で呼んでも不自然ではないだろう。第一、両親だって、友人だって俺のことを名前で呼ぶ。

それよりも驚いたのは、先輩に名前を呼ばれたとき、ほんちょっとだけドキドキしてしまったかもしれないことだ。

初めて会って、流れで付き合い始めたばかりなのに何故だろう。もしかしたら、あまりにも急な展開に、頭が追い付けていなかったからかもしれない。うん、きっとそうだ。

それに、あろうことかお付き合いは男同士…。

男同士ねぇ……。あのときは強引だったから気にする暇もなかったけど、大丈夫かなー。

そう言えば、先輩は俺のことを知って……たんだよな?何処で知ったのだろう。

さっきは流れで聞けなかったけど、先輩には聞きたいことが山ほどあった。

先輩は何故俺のことを知っているのですか?

俺のどこを好きになったのですか?

何故俺なんですか?




「瑞稀ー」

呼びながら、祐人は走って此方へ向かってくる。

息を切らしながら来た祐人は、ごめんと言わんばかりに手を合わせた。

「待ったー?」

「いえ、俺も今来たところです」

……我ながらクサイ台詞だと思う。

言ったあとに少し恥ずかしくなってきた。

実際、瑞稀も数分前に来たところだったので、強ち嘘にはならないのだが。

しかし、そんな瑞稀を祐人は気にすることもなく歩き始めた。

そう。これから初めて一緒に帰るのだ。

先輩とは方向が同じらしく、これから一緒に下校することを約束した。……と言うより、約束させられた。まあ、別に嫌という訳ではないから良いのだけれど。

それはそれとして、先輩の隣を歩くのは初めてということもあって少し緊張する。

緊張しながらも平静を保ちつつ歩いていると、不意に祐人は質問をしてきた。

「瑞稀、お前って身長何センチ?」

「……確か、162センチです」

「ちっちゃいな」

「………」

悪かったな!!ちびで!自覚してますから。どうせ俺はいくら牛乳飲んでも伸びませんよーだ。ホント誰だよ。牛乳を沢山飲めば背が伸びるだなんて言った奴。全然伸びないじゃないか。

祐人の一言でさっきまでの緊張が苛立ちへと変わる。

「じゃあ、そう言う先輩は何センチなんですか?」

「俺?えーっと、178センチ?」

「……大きいですね」

「そりゃ、お前よりはな」

「………」

さっきから何なんだよこの人!俺の身長の事ばっかり言ってきてさ。そりゃ、先輩は大きいけど……。

緊張していたのが馬鹿みたいだ。自分の背の事を言われて次第に苛立ちが大きくなる。

身長は少し俺のコンプレックスだったりする。自分のコンプレックスの事を言われたら誰だって苛立つに決まっている。

……が、身長を聞き返したお陰で余計に弄られる羽目になったのは、他でもなく自分の所為なのだが。

瑞稀が言葉を返せずに黙っていると、心配したのか祐人から優しい言葉がかけられる。

「ま、そんなに気にすんな!まだ高校生なんだから伸びる!!」

何故だか祐人の励ましのお陰で、そうなるような気がした。

それ以前に、祐人が馬鹿にしていたのだけれど。

「つか、もうチビのままでいいんじゃね?俺的にはチビの方が可愛いと思うし」

励ましてくれていた筈なのに、いつの間にかまた馬鹿にされているような気がする。

……いや、馬鹿にされているのだろう。

先ほどから、祐人は構わずチビチビと連発してくる。


暫く歩いていくと、ふとあることに気付いた。

「……祐人先輩、手……」

「手?」

瑞稀の左手は祐人の右手に包まれていた。

その手は大きくて温かく、どこか優しさが感じられた。

そんな手に包まれていると、なんだか安心する。

けれど、同時にドキドキしてしまう。

繋がれた手を横目で見ると、恥ずかしくなって直ぐに目を逸らす。

それを見た祐人はわざと握りしめる手に力を込めた。

「……!?」

「どうした?」

祐人はクスクスと小さく笑いながら問いかけた。

「手、離して……」

「俺と手繋ぐの嫌?」

「そういうわけじゃなくて…」

「じゃあ、このまま繋いでていい?」

「……はい」

これ以上言っても退いてくれそうになかったので、諦めることにした。

別に先輩と手を繋ぐのが嫌な訳ではない。ただ、恥ずかしいからやめてほしいだけだ。


自分の左手に温もりを感じながらも、他愛もない話をしていると、いつの間にか家の目の前の所まで来ていた。

「あっ、先輩、俺ん家ここです」

言いつつ、瑞稀は全体的に白色で纏まったシンプルな2階建ての家を指差す。

瑞稀の指差す方向を少しの間見た後、瑞稀の方へ向かって軽く手を振る。

「じゃあ、また明日な」

「また明日!!」

別れの挨拶をすると、祐人は自分の家に向かって歩いていった。

そんな祐人の背中を見送る瑞稀は不思議と上機嫌だった。






おてて繋いでて一緒に下校しましたねぇー(^ー^)

これはまだ付き合いはじめて初日ですが、これから幸せな日々が続くと良いですね☆

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