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話が渋滞し始めて10分後、やっとおさまりました。
私はお茶を飲んで一息ついています。
「じゃあ自己紹介から始めよ、じゃあ聖麗から」
私はその場をおさめる役として仕切ることにした。
「私はみんな知っての通り、朔谷 聖麗だ。最近、咲の家にいることが多い、以上!」
「いや...ってえ?それだけ?...まあ、いっか。俺は咲の従兄妹で松栄 隆司、まあ気軽にたっきーでもたっくんでも好きに呼んで。...あ、俺彼女いるから」
最後の言葉は必要だったんだろうか、絶対必要ないよね?
「お互い分かった?こっちが聖麗、それでこっちがたっくん。二人共もうこんなことで周りに迷惑かけないように、いい?わかった?」
「わかったよ、咲の言うことは聞くよ」
「そうだね、咲怒ると怖いからな~」
「...咲って怒ったりするんだ、意外」
「ようちゃん、言っておくけど私、普通に過ごしてたら怒らないよ?たっくんが100パーセント悪いから
「ほう...なるほど、隆司とやら、後で咲の沸点を教えてもらえるかな?参考にしようと思うんだ」
「....え、まあいいけど」
「たっくん、何も教えなくていいから、ね?」
「ひっ....わかった!わかったからその顔やめて!怖い!」
「隆司、どんまい。帰り道は後ろを気を付けてね」
「ちょっと、ようちゃん。怖いこと言わないでよ!俺、夜じゃなくても、昼でもトイレに行けなくなるんだからね?」
「へぇ~、いいこと聞いちゃった。...今度、遊園地の遊びに誘ってお化け屋敷に連行しよ。うん、我ながらいい案かも」
「咲~、ようちゃんが怖いよ~助けて~」
「隆司、君、今何歳なの?もしかして見た目は年上のお兄さんなのに、精神年齢低くない?」
ようちゃんにそう言われてグサッと何かが刺さったポーズをたっくんがとる。
それを面白そうに眺める聖麗、うん、混沌だ。
傍から見たらイケメンの20代の男二人が仲良く話しているのを静かにお茶を飲みながら見守る美人、の図が出来上がっている。
しかし、近づけばどうでもいいことを話しているし、見守る美人は面白そうに見守るちょっと変わった美人にしか見えない。
私はそっと距離を置くことにした。
長いことどうでもいい話を傍観していたらたっくんのお父さんの修二さんがパスタを持ってきてくれた。
さらに、家の仕事の手伝いをしていたたっくんがさぼっていたので他のお客様に見られないように頭を小突いているところは本当にナイスだと思った。
目の前に置かれたパスタは茹で上がったばかりの麺なので少し蒸気がたっている。
トマトソースが綺麗に乗せられていてとても美味しそうだ。
私はそのパスタを食べ始めることにした。
聖麗とようちゃんもそれぞれ違う種類のパスタを食べ始める、ちゃっかり「お昼休憩してないから」と言ってたっくんまで同じ席で昼ご飯を食べている。
それを見た修二さんはたっくんを席から立たせて、キッチンの方へ引きずっていった。
残されたたっくんの昼ご飯を修二さんがまたやってきてお皿を取った。
「ごめんね、咲ちゃん。うちの隆司はいつもあんなのだけど、根はいい奴なんだ。お昼御飯中にお邪魔してごめんね、じゃあまた」
と言って手を振ってキッチンの方へ入っていった。
なかなか投稿できませんでした、いつも水曜日あたりに投稿しようと思います。




