モニカ 運命の出会い 1
今回から「育成計画の後日談」シリーズとなります。
名前が微妙に変わっているのは語呂が悪かったからです。
私の名前はモニカ・キャンベル。
エリカ・クロード様に幼少期より仕える侍女頭でございます。
私には人生の転機がございました。
それはお嬢様が考案された身体を美しく仕上げる運動とマッサージとの出会いでした。
その素晴らしさに魅了された私は研究を重ね、共に努力を重ねる仲間を得て、遂に肉体を美しく鍛え上げる様々な動きを完成させたのです。
そして、その喜びを様々な方に伝えようと「モニカの夜会」という名前で講習を開き、現在では予約が取れないほどに人気の高い講習となっております。
その為に、私はその動きについて記した本を執筆・出版することになりました。
その中でも
「これで貴女もコルセット要らず!
あの締め付ける痛みと苦しみにご機嫌よう」
は貴族家の女性1人に一冊は購入しているというほどに売れました。
お嬢様のご友人であるカチュア様が、帝国との国交交渉に向かう際に
「これは向こうでも必ず売れるはず」
と言って向こうで完売させたどころか、予約まで取ってきたのには驚いたものです。
さて、順風満帆に見える私の人生ですが現在一つの悩みを抱えていました。
端的な言い方をするならば「男」の悩みというものです。
現在の私が行う夜会の参加者は女性限定に絞らせて頂いております。
というのも、運動をして汗を流すので肌着のような格好をしているからです。
貴族界においてこのような姿を男性に晒す事は言語道断。
その為に女性限定に絞らせて頂いているのですが、私の元には様々な男性からお手紙が届いております。
殆どは夜会に参加して強い身体を作りたいと熱望する手紙なのです。
女性達の手前、参加させるわけにはいきませんし、私が1人男性達の前でコーチをするわけにもいきません。
その方達には私のお勧めする運動をお教えする内容や、クロード家騎士団の訓練体験をお勧めする手紙を返送しております。
しかし、騎士団の訓練は非常に厳しいことで有名であり、殆どの方はその時点でお断りが入ります。
そして少数の方は訓練に参加し、最終日には新たな扉を開いてパメラ様に打ちのめされるのがお決まりとなっております。
クロード家の騎士団の戦力が増強されるのは良いのです。
しかし、熱狂的なファン倶楽部のようになっている有様を見るとエミリオ様に同情の気持ちが湧いてくるのも事実です。
パメラ様を倒せる男性など現れる事は無いと思いますが、毎回増えていく団員を見ていると不安になることもあるのでは無いでしょうか。
・・・今のは少々口が滑りましたね、お忘れください。
ともかく私は男性向けの夜会が開けないことを非常に残念に思い悩んでおりました。
そんな私の元にまた大量の手紙が送られてきていたのですが、その中の一枚に見過ごせないものがございました。
差出人はハイド公爵・・・エリディス王国4大貴族の一つハイド家の当主様からであった。
手紙の内容は長々と書いてあるが要約すると
「私の息子を助けてほしい」
ということでした。
悩みが男なので結婚について悩んでいるかと思ったら全然違いましたね。
これがモニカさんクオリティです。




