メリル・クロードの誕生
「えええええええええ!?」
予想外のマリアの告白に私たちは大声をあげてしまいます。
まさかジョン爺とマリアが交際している何て・・・全く気が付きませんでしたわ。
「モ・・・モニカはよく気が付きましたわね。
私、全く知りませんでした」
「先程も申し上げましたが親友の異変に気付いてましたからね。
それにジョンさんも私の所に身体の作り方を聞きにこられるんですから察する事も出来ますわ。
さぁ、隠していた秘密も話してしまったんだからメリルに言うことがあるんじゃないの?
貴女だけ好きな男と結ばれて幸せになるつもりじゃないんでしょ?」
私の問いに涼しい顔で答えてからマリアに問いかけます。
マリアはメリルに向かいあいます。
「メリルは本当に王子様のことが好きなのね?」
「・・・うん、好き。
一目見たときからずっと頭から離れないくらいに好き」
「なら、それを貫き通しなさい。
惚れた相手が王子様ってのが厄介だけど、ここには貴女の恋を応援して協力を申し出てくれる人がたくさんいるのよ。
それに貴女が公爵家の養子になっても私達が親子なのは変わりないわ。
旦那様も奥方様もそれを認めてくださるんですから、こんなにありがたい話は無いわよ」
マリアの言葉に私たちも頷きます。
「マリアさんの言う通りだ。
私たちは君たちの親子の絆を否定するつもりはない。
ただ、こちらとも新しい絆を結んでほしいだけなんだよ」
「そうよ〜メリルちゃんはマリアさんも私も母親と思って接してくれればいいんですからね」
「私の中では既にメリルは妹ですわ。
例えこの話を断っても今後は絶対にお姉様と呼ばせますわよ。
どうせお姉様と呼ぶなら本当の姉妹になった方がいいんじゃないかしら?」
私たちの言葉に再びメリルは目から涙を溢れさせます。
そして涙声ながらもしっかりとし声で
「私、クロード家の養子になります。
これからよろしくお願いします。
お義父さま。
お義母さま。
・・・エリカお姉様」
「私の方こそよろしくお願いしますわ!
メリル、私の可愛い妹!」
私は名前とお姉様呼びの組み合わせに興奮してメリルに抱きつきます。
メリルも驚きながらも私の背中に手を伸ばしてギュッと抱きしめてくれました。
「さぁ、めでたく話もまとまったところで次にやることの打ち合わせを始めましょう!」
突然、モニカがパンパンと手を叩き仕切りはじめました。
私の話は終わりましたが次の話とは何でしょうか?
しかし、分かっていないのは私達姉妹とマリアだけなのでしょうか?
お父様とお母様は笑顔で・・・いえ、ニヤニヤと悪い顔で微笑んでいらっしゃいます。
「貴方達2人は部屋に戻っていなさい。
ここからは大人同士、もう1人の主役を招いて話し合いますからね。
・・・そうだわ!
メリル、今日はエリカの部屋で休みなさい。
せっかくですので姉妹仲良く過ごすといいわ」
お母様に言われて私達は半ば追い出されるように部屋を出ることになります。
しかし、もう1人の主役ですか・・・それで分かりましたがジョン爺はかなり弄られそうですわね。
「お姉様、一体何のお話なのでしょうね?」
「部屋に戻ったら話してあげますわ。
今日は眠たくなるまでたくさんお喋りをしましょう」
メリルの問いに私はそう答え、姉妹となった私たちは仲良く自室に向かうのでした。
この後、ジョン爺はめちゃくちゃ弄られました。




