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家族会議とマリアの秘密

9/4 2:20 誤字修正及びミラ母さん部分追記しました。

屋敷に戻ってきた私たちは早速、マリアを呼んで話をすることにいたしました。

マリアとメリルは今からどんな話があるのかと緊張しているようですね。


「マリア・・・いえ、今日の話は主人と従者ではなくブラウン家とクロード家の話し合いですからマリアさん。

今日はとても大事なお話があります」


「は、はい。何でございましょうか・・・」


いつもと違う雰囲気のせいで更に緊張させてしまったようですわね。

大事な話なのでじっくりいきたい所ですが早く本題にいかないと倒れかねないですわ。


「そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ。

お父様、よろしくお願いします」


「うむ、マリアさん。

単刀直入に言わせてもらおう。

娘のメリルを我がクロード家の養子にしたいと考えている。

その事について何か意見があれば何でも遠慮せずに言って欲しい」


お父様の言葉に2人が固まります。

言葉を何度も反芻しながら何とか言葉を絞り出そうしています。


「あ・・・あの、メリルを養子にしたいと聞こえたのですが何かの間違いですよね?」


「いえ、それで当っておりますわ。

メリル、この間は姉妹ごっこでしたが正式に私の妹になってくださいませんか?」


「え・・・あの、どうしてそうなってしまったのかもよく分かりませんので状況を教えてもらえませんか?

お嬢様が私を妹に欲しいと言っただけで平民である私を養子に迎え入れることなど無いと思いますので」


メリルの思っている以上に冷静な返しに驚きつつも嬉しくなります。

目先のことに飛びつかずに冷静に情報を得て分析しようとする。

王妃として国を支えるには必要な資質ですわね。


「ええ、もちろんですとも。

お父様から言われると緊張してしまうでしょうから私から話させてもらいますわね」


「はい、お願いします」


「先ずこうなった大元はシグルド王子です。

シグルド王子が貴女の事を気に入っているのは分かるわよね、メリル?」


「・・・はい。私の勘違いでなければですが」


メリルは顔を真っ赤にして答えてくれます。


「そのことを知ったエリディス国王から打診があったのです。

メリルという少女はどのような人物なのか?

王妃として務められる才を持っているのか?

と。

私はメリルの才能は素晴らしく十分に王妃を務められること。

本人の勉学の為ですが、たまたま妃教育まで含めた教育を施していること。

そして貴女が平民であることも。

王は悩まれたわ。

そして1つの結論に達したのです。

それがメリルをクロード家の養子にするということでした。

身分が低いならそれに見合う高さまで上げてやれば良いと考えられたのでしょう。

メリルが我が家の養子になれば、すぐにでも王子との婚約発表をするつもりですわ」


私はそこまで言って紅茶を一口含みます。

やはりモニカの淹れてくれてお茶は落ち着きますわね。


「それで旦那様はこのお話に賛成なのですか?」


「うむ、メリルがどうしようもない凡人なら反対しただろうが、君は真面目で仕事熱心で極めて優秀だ。

我が家が養子に引き取っても何処からも不満は出ないだろう」


「奥様は?」


「あら〜メリルちゃんみたいな可愛い女の子が娘になってくれるなら私は嬉しいわ」


お母様は呑気に微笑んでいます。

一度死の淵から蘇ったせいか、殆どのことでは動じず楽しむことにしたそうです。

メリルを養子にするための隠し子勘違い作戦のことを話しても


「あら〜面白そうね。

それにメリルちゃんが私の娘になってくれるならとっても嬉しいわ。

母さん、貴女を産んでからすぐに倒れてベッド生活だったけど本当はもっとたくさん子供が欲しかったのよ」


と大賛成してくれたくらいですからね。


「あの、このお話を受けるとメリルとは親子として接することは出来ないのでしょうか?」


当時のことを思い出していると今まで黙って聞いていたマリアがこえをあげる。


「当初はその予定でした。

しかし、今はモニカのお陰でこの屋敷どころか近隣の屋敷の従者も全て情報統制できるようになっておりますので、マリアさんの部屋に行った時に親子として過ごしてもらうのは問題ありません」


その言葉を聞いたマリアはホッとし、嬉しそうに微笑んだ。


「それならば私に異論はありません。

後はメリル次第かと。

お前はどうしたいんだい?」


マリアさんの問いかけにメリルは顔をあげます。


「私はこの話をお受けしたい。

シグルド王子は素敵な方で一目見た時からお慕いしておりました。

しかし、お嬢様が何とかしてくださると仰いましたが、この身分差が埋まることは無いと思っていましたから。

そしてずっと恩を感じ憧れていたお嬢様が本当に私のお姉様となるなんて夢のような話です。

本当にお受けしたい・・・でも、私がクロード家に入ってしまったら母さんを1人にしてしまう。

幾ら今までと同じように会えると言ってもそれは嫌なんです」


話している最中に堪えきれずに涙が溢れ泣きながら訴えるメリル。

そのメリルの深い葛藤に部屋の空気が重く沈んだのでしたが、それを変えたのは意外な人物でした。


「メリル、マリアが1人でなくなれば問題は解決するのですね?」


それはモニカであった。

モニカも深い関わりがあるということで、この会議の場に給仕として参加していたのです。


「それは・・・どういう意味でしょうか?」


「マリア、友人として話すけれども今が全部話すチャンスじゃないの?」


モニカの言葉にマリアは驚きます。


「モニカ、貴女知ってたの?」


「マリアと何年友人をやってると思ってるの?

親友の変化ぐらい気付くわよ。

貴女が言わないなら私が全部喋るわよ?」


「待って・・・言う。私から話すからちょっと覚悟を決めさせて!」


そう言ってマリアが数度深呼吸をすると私達クロード家の面々が一切気付かなかったとんでもない爆弾が投げ込まれました。


「今まで隠していましたが、私はジョンさんとお付き合いさせてもらっています!!」

はい、今回はマリアさんのとんでもない爆弾発言で締めです。

仲良く2人で仕事してたらそんな事もあるでしょう。

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