想像の絵と任せたい仕事
「うーん・・・はっ!?」
モニカの言う通りオミロはすぐに目が覚めました。
「ごめんなさいね。
貴方が面白いほど反応してるからつい調子に乗ってからかいすぎてしまったわ」
私は頭を下げて謝ります。
「いえ、僕が緊張しすぎる性格なのが悪いのですから頭をあげてください」
「それではまだ絵を描いて頂けますか?
私は貴方の絵を気に入りましたので」
「そう言って頂けるなら幸いです。
僕の絵でよければ幾らでも書きますよ!」
「ありがとうございます!
では、1つ試したいことがあるのですが良いでしょうか?」
「はい、僕に出来ることなら何なりと」
オミロがそう言ってくれたのでメリルとモニカに合図を出します。
すると二人はあるイメージを一生懸命に伝え出しました。
「うーん、つまり・・・こういう感じでしょうか?」
オミロが絵をササっと書くと二人は驚きの表情を浮かべた。
「これは・・・完璧でございますね」
「ええ、この少なく拙い説明で完璧に再現できるなんて素晴らしい才能ですわ。
これでお姉様の絵を一枚描いて頂けるかしら」
「分かりました」
オミロは再び私の絵を描き始めます。
そしてまた十数分という短い時間で絵を描きあげてしまいました。
「出来ました!いかがでしょうか?」
オミロが描いてくれた絵の中で私は優雅に微笑んでいました。
ただ1つ今の私と違う点があります。
それは私の髪型が学校に通い始めた頃の縦ロールのついたロングヘアーになっていたことです。
オミロはモニカとメリルから口頭で伝えられただけで完璧に再現してしまったのです。
「素晴らしいですわ!
やはり貴方は私の見込んだ通りの人材でした。
貴方のその腕を見込んで任せたい仕事があります」
「仕事・・・ですか?」
「はい、今のようなその日暮らしではなく継続して行える仕事ですね。
オミロさんさえ良ければ我が家の専属として雇いたいのですが如何でしょうか?
お給料の他に衣食住も保証しますわ」
私がそう言うとオミロは深く考え込んでいます。
「とてもありがたい話なのですが、中身が見えてこないことには・・・」
「そうでしょう。
慎重なのは良いことですわ。
その話をするために貴方に合わせたい人物がいます。
その方と会ってどのような仕事になるかをここで一度体験していただいてのお返事で結構ですわ」
「それならば是非お願いします。
本当に何から何まで考えてお慈悲を与えてくださって感謝しております。
聖女さまという噂は本当だったのですね」
「それは・・・」
違うと言おうとした私を遮ってメリルとモニカが
『その通りです!』
と答え微笑みました。
私も呆れつつも4人で笑いあいます。
その後は私とメリルの髪型を入れ替えた絵を描いてもらったりなどして楽しい時間を過ごしたのでした。




