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お稲荷さんの依頼をこなす 鷹仁

 今の僕の製薬スキルは29なので、もう少しと言うかもう一回ダンジョンに潜れば確実に目標としている30になるだろう。

 ダンジョンの内部の時間が、通常の時間より長くとれるのはありがたい。

 ありがたいのだが、そんなに時間帯が違うと早くフケるのではないかと思い、お稲荷さんに聞いてみた所、お稲荷さんいわく、問題ないということ。

 ゲームをしているようなもので、リアル時間はゲームをしている時間と変わらないがゲーム時間はどんどん進んでいくようなものらしい。

 勉強や修行、訓練や熟睡何かは昔からダンジョンの存在を知っている者には、利用されてきたらしい。

 今でも、そのように利用されているし、中にはゲームをしいている何て聞くこともある。

 ただ、オンラインゲームは出来ないらしい。

 配線を外から伸ばして、ダンジョン内に持ち込もうとしても、入口で切断されてしまうそうだ。

 もちろん、携帯電話やスマートフォンによるインターネット何かもダンジョン内では使えない。

 強力な無線を試みた人もいるが、駄目だったそうな。

 外との連絡が取れないのであるならば、中で大怪我をしても助けは来ないのだから、本来はもっと覚悟をしてダンジョンに挑戦しなければならないのだろう。

 最上級の品質をもつ回復液は、それなりの数を持たせてあげたくなるのも分かる。

 薬草(下下)を集めてくるくらいなら、本当の意味で朝飯前に出来るようになっているなら、朝お散歩と称してダンジョンに潜るのもありかなと思う。

 朝7時頃に朝食となるから、10分前に家に帰ってくればいい。

 となれば、ダンジョンに潜る時間を30分で、家から神社まで往復30分だとすると、都合上1時間で5時50分に出ればいい事になる。

 薬アイテムを取り寄せてもいいかなと思ったが、今はまだやめておこうと思う。

 そう思いながら、目覚ましを6時半から5時半にセットし直して眠りについた。

 目覚ましの音で目が覚めた僕は、早速着替えをして家を出ようとして玄関でお母さんに声をかけられる。

 「お早う。こんなに早くどこいくの?」

 「お、お早う。さ、散歩だよ」

 「そう。気を付けてね。朝御飯には帰ってくるのよ」

 「うん。行ってきます」

 そう言うと、家を出てダンジョンに向かうのだった。

 商店街を通り抜けて、神社に向かうが、早朝の商店街はガラッとしていて店はというとパン屋が開いている位である。

 お客さんが数えられる程いたかなと思う。

 誰も居ない神社に入り、ダンジョンに潜る。

 ダンジョンに入ってしまえば時間はゆっくりとれる。

 まずは、腹ごしらえと言うわけでタヌキそばとおにぎり弁当を出すとペロリと食べた。

 3階までをスルーして、おっさんが引き締めあうぬすっとエリアに着く。

 薬草を集めては特上にしていく。

 収納した薬草も相当数所持しているが、回復液特上を作るのに、薬草下下を480個使わないと出来ないのだ。

 それを99個作らなくては成らないなら47520個集めなくてはならないというとなかなかの依頼である。

 薬草を集めては特上に上げ、収納してはまた集めると繰返ししているうちに、念願の製薬スキルが30になった。

 嬉しさのあまり、はしゃいだところおっさんを殴り飛ばしてしまい、見事に放物線を描いて飛んでいくのを見て、リアルの世界でははしゃげないなと思うのであった。

 何はともあれ無事に回復液が作れるようになった。

 回復液があれば、水無では飲みづらい丸薬や粉薬は必要ないと言わんばかりにポーションこと、回復液を量産していく。

 と言っても、薬草の数を半端なく使うのでみるみる薬草が消えていき、回復液が少しずつ増えていった。

 99個の回復液が出来上がる。

 薬草も残りわずかといった状況ではあるものの、依頼が達成できたので時間はまだあるものの、ダンジョンを出る。

 蝉の鳴き声に夏を感じながら、時間を確認すると6時半の少し前である。

 「お早うございまーす。神様居ますか?」と少し大きめの声を上げると、社からスーっと現れた。おおいに寝ぼけて。

 「朝から誰よ。神様に願い事したって叶えられるハズもないのだから、極少の願いなら聞けるけど・・・」

 ーカシャッー

 僕は、ついスマートフォンのカメラ機能で撮った。

 そして、カメラには神様が写ってないことにガッカリした。

 一方神様は一瞬固まったが我に返るとすぐさま社に引き返した。

 何故、僕が写真を撮ろうとしたかというとだね、小柄で可愛い系の美少女風の神様が寝ぼけて出てきたのである。

 詳しくは僕の口からは言えないのだが、髪は長く金髪に近い茶髪をしていて両耳の後ろ上辺りで半分結ってあり残り半分は流してある品のある髪型が全てボサボサに垂れ下がっている状態だし、淡い黄金色した着物は乱れてスラッとした足は見えるしまーみっともない。

 カメラで撮ってしまったものの、写らなかったので良しとしよう。

と思い自分でうなずいた。

 「何を納得してるのよ」何時ものセットにしなおして登場したお稲荷さんは、自分の失敗を棚に上げて怒っているようだった。

 「で、何しに来たの?」

 「あー回復液ができたから届けに来ただけですよ」

 「えっもう?」

 「はい」

 「早いわね」

 「頑張りました」

 「頑張っただけで出来るには、あなたくらいなものよ」

 「貰ってもいいかな?」

 「大豆の苗や情報をもらいましたが、それではちょっと割に合いませんよ。何か貰えます?」

 「本当は、Gランクの薬ダンジョンを紹介するもりだったのに」

 「薬ですか。薬が多く出るダンジョンと思っていいのかな?」

 「そうよ、しかもいまだ発見されてないダンジョンよ。発見者として手柄を上げてもいいし、密かに攻略してもいいしすきにすればいい」

 「そうします。では受け取ってください」

 僕は、ステータス画面から回復液をスライドさせて薬を渡す。

 「神様って写真に納められないんですか?」

 「そんなこともないけど、聞いてどうするの?」

 「どうもしませんけどね。強いて言うなら、個人的な趣味にしようかと」

 「祟ろうか?」

 「いや、遠慮します。今日の事は誰にも言いませんから」

 取り合えず、その場を納め家に帰るのだった。

 早い通勤の人が車を走らせながら、パンを口に運んでいる。

 部活でもあるのだろうか、学生がジャージ姿で歩いていくなか、のんびりと朝食の待つ我が家に帰宅となる。

 朝食を食べて、学校に行きながら帰り道の依頼こなしを探す僕であった。

 






時間がなく、どんどん短くなってしまってます。

次回は、頑張らないと・・・。

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