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29件目 僕の彼女と従妹の熾烈な戦いが始まった件について! その2!

更新できずに申し訳ありませんでした。

ちょくちょくログインして、書いてはいたのですが、全く書けなくなってしまい...

少しずつ再開していくようにしますので、よろしくお願いします。

「こ、こんなに頑張ったのに……」

真冬(まふゆ)ちゃん! どう考えても私の方が似合ってるじゃん!」


 少し涙目になりながらうなだれる(あかね)と頬を膨らませて怒る陽菜(ひな)


「似合っている、似合っていないの問題じゃなく、私はこんなことするなんて知らなかったですし、それにお兄ちゃんは、年頃なんです。もしお兄ちゃんが見境なく襲ったらどうするんですか?」

「真冬ちゃんの前だったらそんなことしないでしょ」


 ちらちらと、僕の方を見てくる陽菜はどこか、ニヤニヤしていて僕の様子をうかがっているようだった。


「……まぁ陽菜さんじゃお兄ちゃんを誘惑することは無理だと思いますけどね」

「ん? どういうこと?」

「それはその……」


 今度は真冬が陽菜の胸のあたりをもじもじとみている。

 真冬はうぶなので、真正面から裸エプロンを見るのにどこかためらっている様だ。


 まぁ僕も顔を伏せてるんですけどね。

 これが蛇の生殺しっていうやつなんですかね……


「言いたいことがあるなら言ったほうがいいよ?」

「い、いやそれはその……」

「ん?」

「いや……陽菜さんには胸がないから無理かなって思って……」


 真冬の言葉で部屋の空気が凍り付いた。

 それは、涙目だった茜さえもが固まるくらいだった。


「ま、真冬ちゃん? 私にはり、りっぱな胸があるでしょ?」

「……」

「ほら真冬ちゃん、エプロンの下にはちゃんとしたふくらみが……」


 少し言葉を、こもらせて陽菜はそういうと、真冬にエプロンの上から自分の胸を触らせ確認させる。


「…………」

「ど、どう?」

「……陽菜さん、いつもパット入れてるんですね」


 敵対心むき出しというか、どこかおちょくっているような気がしないでもない真冬が、言ってはならないことを言ってしまった。


「……そうだよ、私はしょせんAカップだよ」

「…………」


 僕たちは言葉を見失い、またしても部屋の空気が凍りつく。


「でも、私だって努力してきたんだよ! 牛乳だって毎日飲んでるし、自分でもんだりしたこともあった、でも全く大きくならなかったんだよ!」


 なぜか次々と恥ずかしいことを自ら言い出す陽菜。

 この場にいる誰もが陽菜の暴走に気づいていた。


 顔を真っ赤にして、涙目になり、必死になっている。


「ひ、陽菜、女の子の価値は胸の大きさじゃないんだよ?」


 僕は陽菜を慰める。


「お、お兄さん」


 陽菜の表情がぱーっと明るくなった

 すると急に自分に言い聞かせるように、


「そうですよね。うんうん、当たり前ですよね」


 うなずきながらそういう。


「うんうん当たり前だよ」


 僕もそれにすかさず便乗し、うなずく。


「そ、そうだよ陽菜ちゃん」


 もちろん茜もだ。


「でも、お兄ちゃんそんなこと言って、付き合ってる人は胸でかいもんね」

「そ、それはそうだけど……でもほら、小さいのも好きだっていう人だっているわけだし」

「いやいや、胸が大きい人と付き合ってるお兄ちゃんに、そんなこと言われても信じれるわけないと思うけどなぁ~」


 また意地悪っぽく微笑みながら言う真冬はどこか楽しそうだ。

 いつもよりもいきいきしているように感じる。


「…………」


 無言の陽菜と意地悪にそういう真冬は少しにらみ合っている。

 僕はその間に割ってはいる。


「に、にらみあってないで早く勝負しない?」


 僕は勝負をするように促す。


 すると黙っていた陽菜が口を開く。


「そうだね、第二勝負に移ろうか」



ここまでお読みいただきありがとうございました!

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