19件目 私の親友が百合百合しすぎてる件について!
少し更新遅れました!
申し訳ないです!
「おはようー」
私は笑顔で挨拶して、クラスに入ります。
『おはよう真冬ちゃん』
結局お兄ちゃんに説得をされて、学校にきました。
それが普通とはわかってはいるんですけど、お兄ちゃんが結衣さんに襲われていないか心配です。
『真冬ちゃん昨日のドラマ見た?』
「ごめん見てないかも」
このクラスで私は美少女で通っています。
ブラコンだと知っているのは、私の親友ただ一人。
「真冬っちーおはよー!」
「むぎゅっ……ちょっと息ができないんだけど……」
「ごめんごめん! 真冬っちが可愛すぎてついつい……」
『二人ともアツアツだねぇ』
「ははは……」
「殺すぞ」という目線を私は送る。
私が好きなのはお兄ちゃんだけなのです。
それはそうと、私の唯一の親友、駿河巫
彼女は駿河神社っていう地元の神社の跡取り娘だそうです。
まぁお転婆すぎて、花嫁修業に出すとか巫のお父さんが騒いでいましたが……
あ、ちなみに巫さんはレズビアンで、いわゆる、女の子が好きだそうですよ。
まぁ、聞かされたときは驚きましたが、それ以外は普通の女の子です。
「ねぇねぇ真冬っち?」
「ん?」
「今日はいつもと匂いが違うけどシャンプーでも変えた?」
「ううん? シャンプーじゃなくて、洗剤を変えたの……ってなんで私の匂いを嗅いでるのこの変態さん?」
私は若干静かな怒りを目に宿しながら、睨みつける。
しかしバカには通じない。
「だって真冬っちのことが好きなんだもん」
「もんって語尾を可愛くしてもだめ」
「えーだってほんとに好きなんだもん」
「そのセリフは何回も聞いたけど、誰にでも言ってないでしょうね?」
「そんなわけないじゃん。真冬っちにだけだよ」
「ふーんならいいけど」
「真冬っちまさか嫉妬?」
「そんなわけないでしょ? 私はお兄ちゃん一筋なの。そんなことより先生くるから座りなよ」
私は時計を確認して、座るように急かす。
「ほんとだ。じゃあまた後で、真冬っち」
「うんまたね」
私は前を向き、授業の準備を始めます。
「あ、そうだ真冬っち」
「もう何?」
呼ばれたので私は振り返ります。
「お別れのチュー。チュッ」
そう言われて、私は頬にキスされました。
「な、な、な、何するの!?」
私は一瞬で鼓動が早くなります。
「顔真っ赤だよ? 真冬っちもまだまだ初だなぁ」
「か、からかわないで」
「本気なのに……」
そう言うと巫は席につきます。
たちが悪すぎです……
私は少し鼓動が早いまま授業を受けることになりました。
まんざらでもない真冬ちゃんでした!
ではまた次回です!
お読みいただきありがとうございました!




