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逢瀬は、プラットホームで。  作者: 椎名美雪
第二章
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恋の分析

 恋に敏感な年頃の女の子が集まると、やっぱりというか、どうしても恋の話になってしまう。

 恋の話は、大好物。

 そんな年頃の友達の中にいて、私は恰好の餌食だ。


 一番色々と話を聞いてもらっていたのは、淳ちゃんだけど、休日に遊びに出かけたり、仕事帰りにカラオケに行ったりするのは、淳ちゃん、まっちゃん、沢田ちゃん、私。

 この四人で、一緒にいることが多かった。


 私の恋の話といっても、ただの愚痴にしか過ぎないけど。


 でも、みんなの分析では、“なんだかんだと井沢さんに好かれてると思う”だそう。


 狙って利用した女に対して、釣った魚に餌やるか?

 入信させちゃえば、それで用済みでしょ?

 普通、何とも思わない相手にするか? って事をしてるから。


 フッた後だって、人の気持ちは変わる――というか、なんでフッたのかが解らない。……とか。


 言われてみれば、そんな気もするけど。

 こればかりは、本人じゃないと判らないし。


 実はね、たったひとつだけ、井沢さんの本心を確かめる方法があるの。


 それは、私が本当に脱会した時。

 今はまだ、仲間認定されているから、優しくもしてくれる。

 だけど……本当に辞めてしまったら?


 彼が私に構う理由は、ひとつもなくなる。

 完全に裏切り者になる私に、良い顔をする必要もない。

 会話だって、仕事の話だけになるかもしれないよね。


 多くは望まない。

 せめて、今のまま、現状維持な関係でいたい。


 けどなぁ。

 私だってさ、好きな人と、休日にデートとかしてみたいよ。


 こんな私の頭の中には、サザンオールスターズの 【エロティカ・セブン】 が、グルグル回ってる。


 曲後半の歌詞が……エロスを除いた感じが、なんか私にピッタリだなーって。


 さすが、【悪魔のKISS】主題歌だけある歌詞、世界観。

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