恋の分析
恋に敏感な年頃の女の子が集まると、やっぱりというか、どうしても恋の話になってしまう。
恋の話は、大好物。
そんな年頃の友達の中にいて、私は恰好の餌食だ。
一番色々と話を聞いてもらっていたのは、淳ちゃんだけど、休日に遊びに出かけたり、仕事帰りにカラオケに行ったりするのは、淳ちゃん、まっちゃん、沢田ちゃん、私。
この四人で、一緒にいることが多かった。
私の恋の話といっても、ただの愚痴にしか過ぎないけど。
でも、みんなの分析では、“なんだかんだと井沢さんに好かれてると思う”だそう。
狙って利用した女に対して、釣った魚に餌やるか?
入信させちゃえば、それで用済みでしょ?
普通、何とも思わない相手にするか? って事をしてるから。
フッた後だって、人の気持ちは変わる――というか、なんでフッたのかが解らない。……とか。
言われてみれば、そんな気もするけど。
こればかりは、本人じゃないと判らないし。
実はね、たったひとつだけ、井沢さんの本心を確かめる方法があるの。
それは、私が本当に脱会した時。
今はまだ、仲間認定されているから、優しくもしてくれる。
だけど……本当に辞めてしまったら?
彼が私に構う理由は、ひとつもなくなる。
完全に裏切り者になる私に、良い顔をする必要もない。
会話だって、仕事の話だけになるかもしれないよね。
多くは望まない。
せめて、今のまま、現状維持な関係でいたい。
けどなぁ。
私だってさ、好きな人と、休日にデートとかしてみたいよ。
こんな私の頭の中には、サザンオールスターズの 【エロティカ・セブン】 が、グルグル回ってる。
曲後半の歌詞が……エロスを除いた感じが、なんか私にピッタリだなーって。
さすが、【悪魔のKISS】主題歌だけある歌詞、世界観。




