表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方外遠記  作者: 颯人
第5章 夏祭り編 ~Summer festival~
70/261

夏祭り 後編

「お兄さんあれ食べたいな!!フランちゃんも食べたいよね?」


「うんこいしちゃん!私も食べたい!!」


「すみません、私もいいですか?」


「俺のお金、頼むから持ってくれよ。」


あれからこいし達と一緒に屋台を回っている。無邪気にはしゃぐもんだから可愛いもんだ、言っておくけどロリコンではないからな。子供が可愛いのは認めるけど!


「誰に説明してるんですか聖人?」


「全国の皆さん(見ている読者様)に!!」


俺は同年代か年上の女の子が好きなの。これだけは伝えておかないとな。


「モグモグ(お兄さんとお姉さん何話してるの?)」


「モガモガ(私はわからないよ)」


「モグモグ!!(食べながら喋らない!)」


「聖人、それじゃ説得力ないですよ。」


そうか?んじゃ口に放り込んだ食べ物を一気に飲み込んでと。


「フランちゃんもこいしちゃんもお口の中の物をきちんと飲み込んでから話してくださいね?」


「「わはっは!ごくりっ!!」」


「……ちゃんと噛んでくださいね。」


まるでどっかの神様みたいな台詞だな早苗。


「ふぅー、お腹も膨れてきたし、次に行こうよ聖人お兄さん早苗お姉さん。」


「どこに行きたいんだこいし?ってこらこら、髪の毛を引っ張るなよ。」


「えっとね、あれやりたい!!」


こいしが指を指した屋台は輪投げの屋台か。


「わかった、行こうか。」













輪投げ屋


「いらっしゃい、あれ?何か一人知らない人がいるんだけど誰なの聖人?」


「……なんでいるんだ快?」


輪投げの屋台に行ったら、快が受付をしていた。


「アリスさんに屋台を出してくれないって頼まれたからだよ。食べ物系だと被るからこういうお楽しみ系にしたよ。」


「へぇー、でもそれが理由じゃないだろ快?」


「アリスさんともっと親密になりたいからっていうのはあるんだけどね。」


まあ、そんなところだろうとは思ったよ。


「ところで快君、アリスさんは?」


「ちょっと用事があるみたいで何処かに行ったよ。」


ふーん、ちょっとアリスが来るまで雑談でもしてるか。快とアリスがどこまでいったのか気になるしな。


「快はアリスとはどこまでいったんだ?」


「ちょっと聖人!?それは今関係ないよね?」


快は顔を真っ赤にして睨んでくる。うん、アリスと何かはしたみたいだな。


「快お兄様顔真っ赤!!」


「私も気になりますね。」


「と言うことだ快、皆も知りたがっているから教えてくれよ。嫌だったらアリスに聞くけどな。」


「わかったよ、えっと、キスまで……。」


快は小さな声でボソッと言った。快もアリスとキスまでいったのか。


「お前……やるな!!」


「そこ感心しちゃうんですか聖人?」


感心するだろ、まさか快がそこまでいってたとはな。俺も見習おうかな。


「それにしてもアリスさんの唇温かったなあ。」


快はその時を思い出していて、顔をにやけさせていた。おいおいそんな台詞を吐いたら。


「快~?何を話してるのかしら?」


「うわぁ!!アリスさん!!いえ、これは、その、あれですよ。何でもないです。」


快の後ろから現れたアリスの方を向いて両手を顔の前でブンブン横に振りながら弁明してるな快、まあその慌てようからして弁明の余地ないんだが。


「快がアリスとキスした時を思い出していて、顔をにやけさせていたぞ。」


「聖人!!言わないでよ!!」


言った方が面白い事が起きそうだったからな。


「変態、スケベ、エッチ。」


「ぐはあ!!!」


快はアリスのジト目と言葉の集中攻撃で地面に倒れた。おもしれー、体がピクピクとしてるな。


「やめてあげなアリス、快を弄って楽しいのはわかるけど。」


これ以上やったら快が拗ねるからな。


「あら、ごめんなさいね。」


「僕のライフはもう0だよ!!」


「返事がない、ただの屍のようだ!!」


早苗は両手を合わせながら言う。それ言いたかっただけだろ絶対。


「んじゃ生き返らせてあげますかね。」


「ちょっと何でAEDを構えているの聖人!?僕は生きてるからね!?洒落になんないよそれ!?」


「ねえねえ、輪投げやりたいんだけど。」


フランが俺の服の袖を引っ張りながら言う。快を弄るのが楽しくて忘れてた。


「忘れてた、アリス、輪投げやりたいんだが?」


「いいわよ、皆合わせて500円ね。」


ほいっと、アリスに500円払ってと。見た感じちょいと難しそうだな。


「よし、やりますか!!」


どうやらこの四人の中で誰が一番入れれたか勝負をして賞品を配るそうだ。


「今度は負けませんよ!!」


「フランちゃん勝負だよ!!」


「負けないよこいしちゃん!!」


皆やる気満々だな。さて、結果はどうなるかな?


















1位 こいし


2位 フラン


3位 俺


4位 早苗


「また負けた……。」


「やったあ!!」


「はい、景品よ。」


アリスはこいしとフランにお菓子の詰め合わせが入った袋を渡す。いいなぁ、地味に欲しいぜ。


「「ありがとう!!」」


ちなみに賞品が貰えるのは2位までらしい。くっ、まあフランとこいしの笑顔を見れたからよしとするか。


「私もアリスさんのお菓子食べたかったです。」


「わかったわかった、俺が作ってやるから。だからそんな泣きそうな顔するなって、な?」


「やったぁーーー!!わざと泣きそうな顔をして正解でした!」


うぉい!?ウィンクしながら舌を少し出して言うな早苗!嵌められたぜ。


「楽しそうね。」


「あらら、いたのか咲夜。」


そこには鼻血を出している咲夜が立っていた。クールな顔してるけど、顔がにやけているぞ。


「とりあえず鼻血拭けよ。」


「あなたに言われたくはないわね聖人。夏祭りに行く前に早苗の着物姿を見て鼻血出したくせに。」


「な、何で知ってるんだよーーー!?」


おかしい、あそこには俺と早苗しかいなかったはず!?


「お兄さん慌ててる!!」


「文屋が写真を見せてくれたわよ。」


咲夜はメイド服のポケットから写真を取り出す。その写真には見事に鼻血を出してる俺の写真があった。うわなんつー間抜け面だよ!


「あの文屋めーーー!!次あったら丸焦げの焼き鳥にしてやる!!」


胡椒と胡椒と胡椒で調理してやる!


「なかなか可愛かったわよ。」


「早く捨ててくれ!!」


出来れば今ここで捨ててくれ!!一思いにナイフでズバッとその写真を切ってくれ!


「嫌よ。」


「即答するなーーー!!」


「さて、妹様、お嬢様のところへ行きましょう。」


こいつ、話題をそらしやがった。


「うん、ありがとね、聖人お兄様、早苗お姉様、またねこいしちゃん!!」


「またな。」


「またね!!」


「じゃあねーー!!」


咲夜とフランは消えるようにして去った。


「私も帰るかな。」


「気を付けて帰れよこいし。」


「今度私の家に遊びに来てね!!」


そう言いこいしは去っていった。こいしの家って何処だ?紫辺りに聞けばわかるか。


「さて、俺達も帰るか。」


屋台を片付けてるところも出てきたし。夜もすっかり更けてきたしな。


「はい、今日は楽しかったです。」


「俺も楽しかったよ、久しぶりにはしゃいだしな。」


懐は寂しくなったけどな!


「外の頃とは大違いです。」


「そう、かもな。」


少なくとも、外にいた頃はこういうところにはほとんどいかなかったしな。


「また、勝手にいなくなったりしないでくださいね。」


「……善処するよ。」


「そこは任せとけとかじゃないんですか!!」


早苗はそう言い両手の拳で俺の肩をポカポカ叩いてくる。可愛いなぁ。


「まあ落ち着けよ。」


早苗の前に行って、早苗より先に歩き出す。隣同士で歩きたいけど、妖怪を警戒しないといけない時間だしな。


「ねえ、聖人。」


「何だ? さなっ!んむぅ!?」


「んっ、ふっ、はぁ。」


呼び掛けられて早苗の方を向いたら、早苗にキスされた。しかもいきなりかよ深い方かよ!!


「ぷは、えっと、これからも一緒にいてくださいね。」


早苗は顔を真っ赤にしながら笑顔でそう言ってきた。その笑顔は反則だよ早苗。


「…………ああ!!」


「それじゃあもう一回♪今度はより長くより深く♪」


「マヂデスカ、いや、嬉しいんだけどさ、もっと心の準備が出来てからじゃ……。」


「そんなものはいりません!!」


その後、もう一度早苗とキスをした。


「ぷはっ、早苗、ちょっと失礼。」


「どうしたんですか?」


懐から数本ナイフを取り出して茂みの方へ放つ。


「あいて!!」


「何勝手に見ているんだ?」


そこには絢斗と良太と快と文がいた。全く、周りを警戒しといてよかったよ。


「いやー、聖人のこういうのはなかなか見れないからね~!!」


「兄さんは女性経験ほぼないですし。」


「顔赤いですよ聖人。」


「明日の新聞のネタは決まりました!!むふふ、聖人さんはネタに困りませんね。」


「はは~、なるほどな。」


えっと確かこの辺に仕舞ったスペルカードを取り出してと。こいつらを懲らしめてやらないとな。


「覚悟は出来ているなお前ら?」


「わ、私は何も見ていない。」


早苗は俺の持っているスペルカードを見てまずいと思ったのか、両手で顔を覆った。


「げっ!!」


「あれは不味いです!!」


「やばいよ!!」


「どうしたんですか?」


「あのスペルはとにかく不味い!!」


「「「「逃ぃぃぃげるんだよぉぉぉぉぉぉーーーー!!」」」」


「待ちやがれ!!想符『オーバードライブ level3』!」


自分の身体能力や霊力などを強化して、絢斗達のところに回り込む。逃げられるとでも思ったのか?


「げっ!!もう追い付かれた!!」


「あややや!!私の速度でも追い付かれるなんて!!」


「オワタ\(^o^)/」


「さあ、お仕置きの時間だ!!」


「やめろーー、死にたくないーーー!!!」


「人間簡単には死なないさ。」


「「「「うわあああああああ!!!!」」」」

















「悪い、待たせたな。」


「何をしてきたんです?」


「聞かない方がいいよ早苗。」


簡単に言えば、あいつらをスクラップにしてきた。ミンチにされないだけましだと思えよ。


「わかりました、帰りましょう。」


その翌日に俺は霊夢と妖夢とアリスと何故か咲夜、魔理沙に呼び出され、めちゃくちゃ怒られた。


「あれは正当防衛だ!!俺は悪くねえ!!」


「「「「「意義は認めない!!!」」」」


「……ハイ。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ