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転生者ヒイロのゆるゆる大冒険  作者: 絶侶
3章 冒険者と転生者と
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ヒイロ 妻たちと模擬戦をする

評価、いいね、ブックマークありがとうございます いいねの方は知らないうちに50以上増えていて驚きました

ホワイトとデートから時が進み、今日はエレジア公国で開催される婚活パーティーの日なのだが公王陛下、お義父さんに参加をせがまれているそしてそれを阻止しようと妻たちが立ちはだかる


「ヒイロ様、父上からのお願いでも行かせませんわ」

「ヒイロさん、アクアの面倒見るのも夫の仕事ですよ」

「主君、カスミが寂しかっています」


月初めにアリアはアクアを産んだ、ハイエルフの女の子で水の精霊が祝福しているらしくアクアと名付けた、俺と似ていないためとても可愛らしい


翌週、アヤメがカスミを産んだ、名前は某美女格ゲーの忍者キャラから将来的にアヤメと同じくノ一になると思ったからだ 色々候補は考えていたんだよそれは本当なんだ


「ヒイロ様、私たち3人に勝ったら行ってもいいですわ、その代わり私たちも付いていきますので」

「それって連れて行くじゃダメなのか」

「ダメですよ、ヒイロさんには私たちのリハビリも兼ねての模擬戦をしてもらうので」

「多少ブランクはありますが主君には改めて実力を見てもらいたいです。」


島の訓練場で3対1の模擬戦、しかもその噂は島中に広がり訓練場には観戦のギャラリーがいる ライオネルお前なんでいんだよ


「島で昼食を食べに来たのだがヒイロが奥方と模擬戦をすると聞いてな、観に来た」

「そうか」


俺は控室で準備をする。ホワイトやミレディアのような聖魔法の使い手も待機しているため、多少の腕の1,2本はなくなっても大丈夫だ

控室にドランとレッドが入って来た


「父さん、母さんたちと戦うの?」

「レッド、よく見とけよ」

「うん」

「父上」

「どうした、ドラン」

「父上は母上たちと戦いますよね、本気で戦えるのですか?レッドみたいなことにならないのですか」

「ドラン、レッドよく聞けよ 模擬戦って行ってもルールがあるだろ だからルール内で本気を出すんだよ 戦場だったらお互い本気の殺し合いだ、手を抜くと死ぬことになる」


2人は俺の話を真剣に聞いている 今は人との模擬戦だが魔物相手には模擬戦なんてない、それは戦争も同じだ、だからお互いに高めあっていかないとならない


「そろそろ時間だな、ちゃんと見ておくように」


俺は控室を出て、訓練場向かう途中


「レディ、何人観に来ているんだ」

「島民全員です。」

「仕事サボったのか」

「そこは私が変わっていますので、今でも全スペックをフル稼働で働かせています」

「ヴェント商店もか」

「あそこは臨時休業していますよ」

「生産作業と収穫作業か」

「はい」

「俺も頑張ってくるよ」


訓練場に入ると凄い歓声だ、アリア、アヤメ、クリスはすでに待っていた

3人ならクリスが前衛、アヤメが遊撃、アリアが後方支援の形だな 魔法が厄介だからアリアから倒すのが定石だろうな


「俺が負けた時のことを聞いていていないけど」

「「「 ヒ・ミ・ツ 」」」


3人がハモって答えた、勝っても負けてもいいのだが、手を抜くと確実にバレるから真面目に戦わせてもらう

俺は刀を抜き構える。クリスはレイピア抜いた、レディ製のレイピアで魔力を込めることで刀身の大きさを変化させることが出来る。第2皇子の首を刎ねたのはこの能力を使ったのだろう


アヤメは忍刀を抜く、俺の刀よりも小さく小太刀よりも長い、小回りが効く刀だ 忍刀よりも忍術の方を警戒しないといけない


後ろのアリアは長めの杖を持っている アリアの魔法はとても厄介だ、マリンの自重しない魔法よりも 通常の魔法と精霊魔法を使い分け、豊富な魔力量 弓も使うことが出来るが今回は使わないだろう


「こちらから参ります」


アヤメは一瞬のうちに姿が消えた、左側から攻めて来たが忍刀を刀で受け止めた アヤメに意識を向けた間にクリスが迫っていることに気づいた とっさに小太刀を抜き、クリスの突きを凌ぐ アヤメとクリスが俺から距離を取った瞬間 上空から降りてきた竜巻に呑まれる

ヒイロはとっさに結界を張り、竜巻から身を守る


「なるほどな、足止めからの魔法か」


ヒイロは妻たちの成長を喜んでいた

クリスは以前よりも突きの威力が上がっている、アヤメはとても早い、アリアは魔法のイメージがとても良くなっている


ヒイロは刀を頭上に振る、刀身から斬撃が飛び竜巻を斬り裂いた


「こっちから行くぞ」


俺は風魔法を全身に纏わせ、アヤメに接近する。アヤメは逃げる暇はなく首に手刀を当て、意識を奪った

次にクリス、接近したが突きで応戦し対応されるが高速移動で出来た残像に突きが命中するだけで本体には当たることはなかった


「クリス、強くなったね」

「貴方の妻である以上強くなければ」

「いつまでも綺麗で可愛い方が俺は好きなんだけど」

「それでもです」


クリスは風魔法を全身に纏わせた、クリスにも風魔法の適性があるので出来て当然だろう

クリスと俺の動きはとても速く、ギャラリーも何が起きているのかわからないだろう スピードは小柄なクリスの方が上だが、パワーはこちらの方が上だ


俺の刀をクリスは受け流し、クリスの突きを小太刀で凌ぐ、一進一退の攻防の中、アリアが動いた

移動しながらの攻防中に足下に泥沼に左足がハマってしまった。抜け出す方法はあるが転移魔法は禁止のため使えない、考えている最中でもクリスの攻撃は続き、2本の刀で凌いでいる


「ヒイロ様、負けを認めていただけないでしょうか」

「まだだ、まだ終わらんよ」


俺は覚悟を決めて、小太刀でハマった足を切断し、風魔法で風の塊をクリスにぶつけて少しでも距離を稼ぐ ギャラリーの方はすごい歓声だが足から血が出てとても痛いため、声なんて聞こえない 急いで聖魔法で切断した足を元に戻す。沼の中には俺の足が沈んでいると考えると怖いな

クリスへ接近して、腹に一閃 峰打ちのため命に別状はないがクリスは気を失っている

アリアに接近するが氷の氷柱が飛んでくる 氷柱を刀で迎撃していると四方を氷の壁に囲まれる

ヒイロは小太刀を鞘に納め、いつもの刀も鞘に納めてから居合いで氷の壁を斬り裂き脱出する


再び、アリアに接近し刀で斬ろうとするが杖で阻まれた、杖は仕込み杖で中にはレイピア並の細い刀身が隠されていた。


「ヒイロさん、知っていましたか?私も剣術は得意なんですよ」


冗談かと思えばアリアとの斬り合いでいつの間にかヒイロは守りに徹していた

そして首を筋にチクリとトゲのような物が刺さる

戦闘を長引かせたせいで気を失っていたアヤメが目覚めた、気がつかなかったヒイロの盲点でもあった


「主君、少し眠るだけですから」


ヒイロはその場で倒れた 模擬戦は妻たちの勝ちになった 

ヒイロは目を覚ますといつも見ている天井だった、ベッドの横にはアリア、アヤメ、クリスが椅子に座って見ている


「アヤメ、何時間寝ていた?」

「1時間ほどです」

「負けたな、アリアがあんなに強かったなんて知らなかったよ」

「剣の精霊様の力ですよ」

「負けたから言うことを聞くけど、クリスは」

「それでは親子で出かけたいですわ」

「分かった、アリアとアヤメもか」

「はい」

「そうです」

「アクアとカスミのことを考えて半年してからな クリスからだな、来月辺りにしようか」


親子で出かける約束をした、今すぐ2人目が欲しいとか言われるよりマシだな


「アリアたちはドレスに着替えて来いよ 俺もタキシードに着替えるけど」


3人は着替えに部屋から出ていき、俺もタキシードに着替える 切断した足を見るとちゃんと治っている傷痕もないためひと安心する。

着替えたあと、1階に行き、ウーフに淹れてもらったお茶を飲みながら妻たちを待つ


「そういえば、ライオネルが来ていたぞ」

「知っていますよ、お父様はこちらで昼食を摂るのが多いそうで」

「そうなのか」


妻たちが下りてきた、3人共綺麗なドレスを着ている アリアは若草色のドレスでとても美しい、アヤメは赤いドレスで爆乳の主張が激しいが今すぐベッドに連れ込みたくなるくらいの魅力だ クリスは髪の色と同じ紫色のドレスでとても妖艶な雰囲気が出ている


「3人共、とても綺麗だよ」


屋敷を出て、転移用の小屋に向かう すでに婚活パーティーに参加するメンバーが着替えて俺の到着を待っていたようだ


「ガム、似合っているぞ」

「ありがとうございます 義兄上の模擬戦はとても勉強になりました。」


今回連れていくのは男20名、女30名だ その中にはラミリアも入っている


「それじゃ行こうか、エレジア公国の小屋の方に着くから着きしだい城に向かって行ってくれ」


大勢でエレジア公国の婚活パーティーに向かうのであった











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