ヒイロ 双子のメイドを妻として迎える
転移小屋から城までは徒歩で5分くらいの場所だ、大所帯で馬車で行くのも迷惑が掛かりそうだからな
「アリアとアヤメはヒールを履きなれていないだろ 足は大丈夫か」
「はい、大丈夫ですよ 小さい時に何度か履いたことありますから」
アリアはハイエルフのお姫様だったな、普通に暮らしているから忘れていたぞ
「私の方も大丈夫です。似たような物を忍務で履いたことありますから」
「それって高下駄だよな」
「知っていましたか」
「ヒイロさん、高下駄ってなんですか?」
「花魁道中で履く下駄でな、長くて高いんだ」
どう説明するか難しいな
「高さだけならこの履物よりも高いですね それと私の初めての殿方は主君だけなので」
子供たちはララとルル、ウーフがベビーカーを押して来ているから新米ママのアリアとアヤメも安心だろう
城に着き、簡単なボディチェックだけで通される そしてパーティー会場へ
「ヒイロ殿、お久しぶりです。」
俺に話しかけて来たのは騎士団長だ、クリスもいるから挨拶だろうな
「どうも」
「クリスティーナ様が抱かれているのが、ヒイロ殿とクリスティーナ様のお子様でしょうか」
「そうです、名はロイ 未来の公王になるかもしれませんよ」
「生まれたと話は聞いていましたがこう実際見るのとはまた違いますな」
騎士団長は去っていった、さっさと公王陛下に挨拶して落ち着ける部屋で休みたい 今日は眠い
「やぁ、ヒイロくんにクリスティーナ、アリアくんにアヤメくん」
「父上、お久しぶりです。」
「ヒイロくんには悪い事をしたね、眠そうだけど何かあったのかい」
「婚活パーティーに呼ばれていると話をしたら、連れて行くように言われまして模擬戦ですよ ライオネルも見てたので詳しくはライオネルに聞いた方がいいですね」
「ぜひ見てみたかったな、別荘の方の完成は」
「それはすでに終わっていますので来てからのお楽しみで」
紫の髪をした綺麗な女性がやって来た。
「母上、お久しぶりです。」
「クリスティーナ久しいですね その子がロイですね 公王家の血を引いた赤い髪 そちらがヒイロさんですね 初めましてクリスティーナの母、ミレルカと申します。私のことはお義母さん呼んでもらって構いませんから」
クリスの紫の髪はこの人の遺伝だったのか、何度かここには来ているが今回会うのが初めてだな
「サンディア王国名誉騎士伯のヒイロと申します。お義母さん」
「クリスティーナ、いい旦那様に嫁ぎましたね」
「母上、私の後ろにいるのが第1夫人のアリア、第2夫人のアヤメです。」
「ヒイロさんはとてもいい縁があるのですか お二人共、クリスティーナをよろしくお願いします。」
「いつも仲良くしていますよ」
「ヒイロ様はよく家族の平和は領地の平和と仰っていますので」
俺、そんなこと言った覚えはないぞ
「まあ、素敵な考えですね」
話が終わり、パーティー会場を後にしてクリスの部屋へ逃げるように移動する、ララとルルは一緒だがウーフは婚活パーティーに残った ライオネルからの指示もあったのだろうか
「ロイ、ここがママが暮らしていた部屋だぞ」
ロイは眠っている、アクアとカスミも寝る子は育つていうから寝かしておくか
「早く大きくなれよ」
眠っている子供もたちの頭を撫でる
「みんなはどうするんだ、俺は明日ここで会議だけど」
「私は久しぶりに母上と話したいので残ります」
「私も残ります。ミレルカさんとお話したいので」
「私も残りましょう、主君の護衛も私の仕事なので」
「ララとルルは?」
「私たちもですか」
「私たちは旦那様と一緒ですよ」
明日の方針は俺は会議、あとは自由だな
その後、婚活パーティー終わりの公王陛下がやって来て、客室へ案内され泊まることになった。
「客室はいいんだけど、なんで全員同じ部屋なんだ?」
「父上が気を利かせたのだと思いますわ」
「もしかして」
「そのもしかしてですよ それとララさんとルルさんをいい加減にもらって上げてください」
ララとルルは俺にはもったいないくらいの女性だ
「ヒイロさん」
「アリアにまで言われたら覚悟を決めるしかないよな」
「ララさんとルルさんには日頃からお世話になっていますので」
「ヒイロ様、私たちと子供たちは隣の部屋で寝ますので」
アリア、アヤメ、クリスは子供を抱き部屋から出ていき、俺とララとルルが残った
「旦那様は受け入れてくれるのですね」
「身分の差を超えた恋が実りましたわ」
「元々平民だぞ」
「それでもです。私たちは助けられたあの日からずっと待ち望んでいましたから」
「ララとルルのメイド姿は見れなくなるのか」
「旦那様、何を言っているのですか 私たちは子供が出来ても妻としてメイドとして貴方の側にいますから」
「メイドは私たちの誇りですから」
「今日はララとルルの婚活パーティーでもあったんだな、指輪は今度だけど、これからもよろしく」
「「 はい 」」
翌朝、双子の美人メイドに挟まれて起きた あることに気づいた、着替えがない
ララとルルを起こして、屋敷へ転移させるその後、隣の部屋へ下着1枚で行くと子供たちの授乳現場に遭遇した。
下着1枚の俺が部屋に入っても何も言わずに子供の世話をしている 子供たちは美味しそうに飲んでいるな
「ヒイロさん、夜這いですか?朝ですよ」
「アリアさん、着替えを持ってきてないから屋敷へ転移しようと思って来たんですが」
「少し意地悪しただけですよ」
「主君、着替えたいのでお願いします。」
「ヒイロ様、私も帰ります。部屋には私の服がありますけど、少しキツイと思うので」
ここで太った?とか言うと悪いことしか起きないから何も言わない 夫婦にも暗黙の了解があるからな
子供たちの食事も終わり、転移魔法で屋敷へ帰る 着替えたあと1階に行くとシルヴィアがいた
「HERO、おかえり」
「ただいまシルヴィア」
「ツインズとマリッジした?」
双子と結婚したか?だろうな なんだこのルー語 分かる俺も悲しくなる
「ララとルルも妻になったよ」
「HEROは甲斐性があるから大丈夫 みんなハッピー」
「頑張らせてもらうよ」
「HERO、仕事行きマス」
「行ってらっしゃい」
シルヴィアは仕事に向かった。クリザント領は腕自慢や冒険者が増えて来ているから活気があるからヴェント商店としては売り上げがとても良い ライルからの報告書ではそう書かれていた。
「ヒイロさん、お待たせしました。」
アリアたちが着替えて来た、ララとルルのメイド服はいつもと変わらない
「それじゃ、戻ろう」
転移魔法で俺が泊まっていた客室へ転移した
「帰って来たか ヒイロ、話がある」
ライオネルが待ち構えており、俺に話があるようだ
「ウーフのことか?」
「そうだ、ガムという者のことを教えてくれるか」
俺とアヤメは顔を合わせた
「獣王様、ガムは私の弟ですが、何かやらかしたのでしょうか?」
「アヤメ殿の弟君であったかなら話があるから聞いてくれ」
屋敷から帰って来たらライオネルから話を聞かされる羽目になった




