ヒイロ ノエルの謎を知る
次の日、朝からエミルたちが屋敷にやって来た
「ヒイロ、ヒノモトに行きたいから転移門を使わせて」
「いいけど、城の中に転移するからな」
「それは問題よね」
「エレジア公国ならヴェント商店に繋がっているが」
「ヒノモトに行きたいわ、何か方法はない?」
「1回しか使えないがこれを渡しておく」
「これは?」
「1回だけ転移魔法が使える杖だ、行きは送ってやるから帰りはアリアに渡して使ってもらえばいい」
屋敷を出て、女子会で使っているホテル風屋敷へ
「ヒイロさん」
「アリア、元気にしていたか」
「はい」
「クリス、アヤメも久しぶり」
「主君が恋しかったです。」
「ヒイロ様、会いたかったですわ」
いつ見てもみんな綺麗だな
「ヒノモトに送るけど、アヤメは案内の方を頼めるか」
「はい、今夜には屋敷へ帰りますので」
「分かった」
アリアさん、クリスさん、腕が痛いのですが
「知らない女性の匂いがします」
「ホワイトちゃんやブルーちゃんとは別の匂いですわ」
「昨日、記憶喪失の女性を保護したんだよ 何もしていないからね」
両腕が解放された
「とりあえず、ヒノモトに送り届けるな」
転移魔法で門を作り、ヒノモトの海岸へ繋げる
「いってらしゃい」
送り届けて一安心だな、俺も巫女に会いに行くか、屋敷に一度戻った。
「ノエル、巫女に会いに行くぞ」
「うん、分かった」
「お父様、私たちも」
「すぐに帰ってくるから待ってなさい」
ホワイトとブルーの頭を撫でる
「お父様、ありがとうございます」
「お父様に撫でられるのが好きです」
転移門がある部屋に行き、ヒノモトへ転移する。
「待っておったぞ ヒイロ」
「久しぶりだな」
「お前の活躍は知っておるからな」
ちゃぶ台に座ってお茶を飲んでいる。落ち着くな~
「本題に入るぞ、ノエルを見てくれ」
「分かった」
しばらくしてから
「ヒイロよ、どこで拾ってきた」
「カザジガ教導国の奴らの馬車の中にいた」
「この世界の成り立ちを知っているか」
「だいたいどこの世界も神が作ったんだろ」
「大雑把じゃな、正解だが」
「何が言いたい」
「その娘、神か神の使いじゃ」
「そうなん」
「軽いのう」
「ドラゴンたちの父親だからな」
「はぁ~」
ため息つくなよ
「ノエルは女神なのか」
「そうなの?」
「まぁ、いいか ノエルも家族だからな」
「うん、ヒイロは私のお父さん?お兄さん?」
「どうなんだろうな、ノエルの記憶が戻ってから考えるよ」
「ヒイロなら、神でも嫁にしそうだな」
「本人の意思しだいだけどな、俺も見てくれ」
「すでに見終わったわ、動物たちと店をしているな」
「マジか、やっぱりやるんだ」
「子供が1人いるな、アリアちゃんも妊娠しているのが見えるぞ」
「数年先の話になりそうだな」
「これも1つの未来じゃな、複数ある未来を適切に選べばいい」
「今日はありがとう、また何かあれば来るわ」
「我の話し相手になるのはヒイロの家族たちだけだからのう」
話が終わり、屋敷に帰った。
「ヒイロ、お腹空いた」
「昼食までまだ時間があるから我慢な」
ノエルはどこを見ても普通の女性だ、天使のわっかや羽などもない
リビングに行くとホワイトとブルーはくつろいでいる。
「ドランとレッドは?」
「訓練場に行きました。」
「お父様、お昼からどういたしますか」
「ベック獣王国のヴェント商店を見に行こうと思う。コンタに全て任せたからな様子を見に行くかな」
「ヒイロ、私も行きたい」
「分かった、みんなで行こう」
ドタバタと足音が聞こえる
「父上」
「どうした、ドラン」
「今日の昼食は必要ないと言いに来ました。」
「分かった、報告は大事だな 楽しんでこい」
「ありがとうございます いってきます」
ドランは笑顔で走っていった。友達ができたのかな 種族の垣根を越えた友とかええやん、お父さん感動だわ
「昼食を作るわ」
ドランたちは人の身体に馴れたようで食べる量も最初に比べてかなり減った。作るこちらの負担が減ったのはとてもいい
「よし出来たぞ」
昼食はチャーハンともやしスープだ、鶏ガラスープは鳥の骨を煮詰めた物を使っている。我ながら会心の出来だ 昼食後、ベック獣王国へと向かう
「コンタ、調子はどうだ」
「ヒイロさん、大変な売れいきで困っています。」
「それは良かったな」
「獣王陛下が来たら城に来るようにおっしゃっていました」
「分かった、行ってくるよ」
歩いて獣王が住む木(城)に着いた
「ライオネル、会いに来たぞ」
「ヒイロ、待っていたぞ」
再会の握手からの拳で殴り合う
「相変わらずいい拳だ」
「そっちこそな」
自己紹介させる
「始めましてヒイロお父様の娘、ホーリードラゴンのホワイトと申します。」
「始めましてヒイロお父様の娘、アクアドラゴンのブルーと申します。」
「ノエル、記憶喪失です。」
「ドラゴンの子供が4人もいるのか、ヒイロは凄いな 娘たちを預けるならお前のような男なら安心できる」
何言っているんだ
「ヒイロの島で娘たちを預かってくれ」
「本気か」
「本気だ」
「行きたい子だけ連れて行くよ」
「それでは呼ぼう」
奥から10人の女性の獣人がやって来た
「俺としては全員をヒイロの妻にしてもいいと思うが」
「今すぐ縁を切るぞ」
「それは困る、ヒイロのおかげで獣王国は今、食文化改革が起きておる」
「冗談でもそういうことはあまり言うなよ」
たてがみがないから雌ライオンの獣人なのはわかるが2人程違うな片方はガルフと同じ狼獣人、もう1人は虎獣人だな 養子だろう
「狼と虎を連れて行ってもいいか」
「ウーフとティグか」
「ライオネルの養子だろ」
「そうだが、なぜ2人を」
「顔を見れば分かる、ライオネルに申し訳ない顔をしているからな」
「他は」
「俺に対して嫌そうな顔をしているからな、何を言っても無理だな」
「ヒイロ、すまない」
「ライオネルが謝る必要はないさ、帝国のせいで人族に対しての偏見があるのだろうな まずはその辺りの改善からしていかないとな 連れて行くとしても本人からの意志を尊重しろよ」
「難しい問題だな」
「ウーフ、ティグ 俺と来るか、来るなら準備してこい」
ウーフとティグは一礼をして部屋の奥へ向かった。
「2人が来てから帰るわ」
「わかった、今後はどうするんだ」
「帝国は滅びたが周辺の街は残っているからな、奴隷商を叩き潰して歩くよ、その次はカザジガ教導国かな」
「同胞のことを頼んだ」
「頼まれた」
ウーフとティグは大きい鞄に荷物を詰め込んで来た
「お待たせいたしました。ヒイロ様」
「私たちを受け入れてありがとうございます」
「じゃあ行こうか」
俺たちは帰ることに
「ライオネルまた来るぞ」
「待っているからな」
城を出てヴェント商店に向かう、何やら揉め事が起きているようだ
「こんなくせー物買えるか」
壷が割れる音がした。怒りが込み上がってくる ヴェント商店に入るとコンタと犬獣人が言い争っている。
「オーナー、丁度いい所に」
「テメェがオーナーか人族じゃねーか クセー物売ってんじゃねー」
顔面を殴られる、正当防衛は達成したな
「お前、誰に喧嘩売ったかよく覚えておけよ」
腹を拳で殴り、うずくまった。俺は首を掴み店の外へ連れ出す。
「俺はライオネルに許可をもらって店やってんだよ 割った漬物、お前が作るか」
そこら辺に投げ捨てた
「ホワイト」
「かしこまりました。お父様」
ホワイトは服を着たまま、ドラゴンになった。犬獣人は失禁しながら気を失った。
「根性がありませんわね」
警備隊が来た、とりあえず説明した。
「街中でドラゴンになるのは止めてもらいたい」
「はい、すみませんでした。」
ホワイトは人に戻り、服の方は魔力で作ったようだ 黒いワンピースだ
「お父様、股がスースーします。」
「早く帰って着替えだな」
ヴェント商店に行き
「コンタ、悪かったな」
「ありがとうございます。ヒイロさんがいなければ今頃店内は荒らされていたと思います。」
「俺たちは帰るから」
「分かりました」
2階の転移門のある部屋に行き、屋敷へ転移した。
「ウーフとティグはどうする?自由だぞ」
「私、ウーフはヒイロ様に仕えたいと思います。」
狼獣人のメイドさんか、ありなのか?
「好きな相手が出来たらやめてもいいからな、ティグはどうする?」
「私は料理の方に興味がありまして」
「レディ」
「はい、マスター」
「ティグを空き部屋に案内と酒場を紹介してあげて」
「了解しました。」
ティグはレディに連れられて屋敷から出ていった
「この屋敷にはララとルルっていう先輩メイドがいるから指示に従うこと 2人とも優しい人だから 夜には妻たちも帰ってくるから」
「分かりました、これからよろしくお願いします。」
「よろしくな」
着替えたホワイトが来た
「お父様、破れた服と下着 お気に入りだったのです。レディさんに言って新しいのを作ってもらえませんか」
「今ある服で我慢しなさい。レディも忙しいから」
「わがまま言ってごめんなさい」
夕食は何を作ろうかな~と考えているとドタバタと足音がする ドランとレッドだな
「ただいま」
「おかえり、みんな一緒だったんだ」
「風呂帰りに母ちゃんたちと会って帰って来たんだ」
「積もる話はあとで聞くからララ、ルル、夕食を作るから手伝って」
「旦那様、手伝うだけですからね」
「旦那様の料理は私たちへのご褒美ですから」
ミートソースは昨日作って置いたから今日はオムライスだ、ふわとろよりも巻いているタイプの方が好きなんだよね
「美味しい」
「卵にこんな使い方あったのですね」
大好評のようだ、その後 記憶喪失のノエルとライオネルの娘のウーフを紹介した。ララ、ルルはウーフを受け入れたため、屋敷のメイドに仲間入りした。ルノリア・・・・いたな、少し前に屋敷を出て暮らしている。自分を見つめ直すとか言っていたな 次に帝国に行く時は連れて行くからな
「ヒイロさん、早く」
今夜は久しぶりの子作り、アリアもアヤメもクリスも積極的なのだが クリスさんあなた妊婦でしょ どこのエロゲーだよ
激しい夜が明けていく




