ヒイロ エルフの国(田舎)に行く
次の日、起きると俺の両隣にはホワイトとブルーが占拠している。
「なんで2人ともいるんだ」
「お母様たちからお父様が無茶をしないように監視するためです。」
「お父様の料理が食べたいです。」
お父様と呼んでくれるが見た目は年上なんだよな、俺は15歳で2人とも成長しすぎて18歳くらいだし、今思えば年上の女性が多いな
朝食は簡単にご飯とハムエッグ、みそ汁にした。
「今日はどうするかな」
夜は転生者同士の話し合いをするからな
「お父様、アヤメお母様が着ている浴衣というものが欲しいのですが」
「お父様が使っている武器が欲しい」
「レディに言ったら作ってもらえるからな」
考え事をしているとテディが抱きついてきた
「どうした」
抱き心地が最高だな 柔らかい
「エルフの国に行ってみるか」
「お父様、行ったことはあるのですか」
「ないよ」
屋敷を出て、ロイ、レイたちエルフが多く住んでいる集合住宅へ
着くとエルフたちが集まってくる。
「今日はエルフの国に行こうと思うけど、場所を知っている人に着いてきて欲しい」
「私が案内します。」
ピンク髪のエルフだ、こんな子助けたっけ?
「ヒイロ様に助けられた、エリーゼと申します。」
「エリーゼさん、助けた覚えがないんだが」
「あの時は髪の色を染めていたのです。今の色が素の色でエルフ族、族長の娘ということを隠していました。」
エルフの国は5ヶ所に分かれており、エリーゼさんのお父さん、ピンク髪の族長は人族と友好関係結ぼうと考えている人だそうだ
「アリアはハイエルフだけど」
「アリア様、ハイエルフ様はエルフ族の王族であります。」
「ちょっと待てよ、今のエルフの国は王族が1つだけか?」
「数十年前に王族は2つ在りましたが今は1つだけです。」
「質問してもいい?」
「どうぞ」
「今の王族はきっとアリアの一族を殺したと予想できるけど、俺はどうすればいい?」
「ヒイロ様、殺気と魔力が漏れていますが」
「ごめんごめん」
「エリーゼさんの族長に会いに行こうと思う 王族関連の情報は集めて行くかな」
「お父様、私にお乗りください」
「お父様、私にお乗りください」
「行きはホワイト、帰りはブルーでいいか?時間が遅いと転移魔法で帰るけど」
納得してくれたみたいなのでホワイトはドラゴンに戻った、1度服や下着を脱いでからドラゴンになるため、脱いだ服は俺が回収する。ホワイトのくせに下着の色は黒かよ
ホワイトの背に俺、ブルー、テディ、エリーゼが乗り、大空へ羽ばたく
「エリーゼ、道案内頼む」
「分かりました。」
やっぱり、飛ぶ方が早いよな
「ホワイトさん、この辺りで降りてください」
「了解です。」
ホワイトは地上へ降りた、俺は木の陰に服を置いて置く ドラゴンから人になったホワイトは置いて置いた服に着替える。いくら血の繋がらない娘でも着替えは覗かないぞ
「お父様、紳士的な対応ありがとうございます。」
「娘に欲情する父親は最低だからな」
降りた場所は森の入口だ、ここからエルフの国に繋がるのかな?
「エリーゼ、この森の中に在るんだよな」
「はい、私から離れないでくださいね」
森の中へ入っていく、誰かに見られている感じがする
「エリーゼ、遠いのか?」
「もうすぐですよ」
歩いていると行き止まりに着いた
「ここから先です ヒイロさんだけなら入れないですが、私がいるので入れますよ」
全員で手を繋いで、行き止まりの先へ
「なるほど、結界で外から見えなくしているんだな」
「内緒でお願いします。」
着いたのはいいのだが、50人くらいのエルフのお出迎えかと思えば槍を向けられている。弓で狙われている
帝国のせいで人族に敵意が向いているな
「ちょっと、待って 私はエリーゼ、族長の娘よ」
ピンク髪のマッチョがやって来た。
「エリーゼの声がしたから来てみたらエリーゼだな」
「パパ、帰ってきたわ」
「お前ら武器を下げろ、俺の客だ」
まだ睨まれているが武器を向けられないだけましか
「兄ちゃん、エリーゼを連れてきてくれたんだろ ありがとな 俺の家に行くか」
国というより村とか町だな
「のどかで何もないだろ、俺たちエルフは木工や革の加工とかだな、果物や野菜も作っているぞ」
族長の家に着き、中へ招かれる
「兄ちゃん、今日は何しに来たんだ」
「エルフの国と友好関係を結ぼうと思って、エリーゼさんに案内してもらいました。」
「跳ねっ返りもいい男を連れて来たじゃねーか」
「パパ、ヒイロ様にはアリア様というハイエルフの奥さんがいるのよ」
「はぁ!!マジか 世界樹にいるやつらの度肝を抜くぞ」
「俺が来たのは他にもありまして」
奴隷になったエルフを助けたこと、俺の島に暮らしていること、帝国を滅ぼしたがまだ奴隷制度がある国があるから気をつけた方がいいと警告をしに来たことだ、レディに調べてもらうとサンディア王国とは別の大陸にあるカザジガ教導国、アガンダ王国は奴隷制度をやっており、帝国とも関係が合ったようだ
奴隷船で移動しているんだろうな、コロンブスのように
「兄ちゃん、いやヒイロさん、娘を助けていただきありがとうございます。」
「俺は俺のやりたいことをやっているだけですよ」
「パパ、私は今とても楽しく暮らしているから」
「そうか」
「エリーゼさん、転移門を設置しようか」
「まだ必要ないわ、エルフ国と友好関係を結んでからにしましょう」
俺に抱きついているテディが急に暴れだした
「どうした、テディ」
「エンジェルベアーか」
「そうだ」
「エンジェルベアーは自分とその周りの仲間が危ないと感じると慌てる習性があるんだ」
ここが危ないってことだな
「族長、ここが危ないと思う、入口は俺たちが来た所だけか」
「そうだ、あそこしか入口はない」
「族長、後片付けしてから帰るわ」
「分かった、外は頼んだ こちらも警戒はしておく」
転移魔法で入口の近くへ転移した。
「転移魔法って便利ね」
「常人以上の魔力量がないと使えないからな ホワイトどうだ」
「お父様、外から悪意を感じます。」
「エリーゼは戦えるか?」
「戦えないわ」
「テディとお留守な、終わったら迎えに行くから」
「分かったわ」
「俺とブルー先に行く、遅れてホワイトが来てくれ」
「分かりましたわ」
「お父様と肩を並べて戦えるのは光栄です。」
俺とブルーは入口に入り、行き止まりの所に出た 遅れてホワイトが合流、俺は探知魔法を使い森の中を調べる
「カザジガ教導国の奴らかな?同じ大陸にいるし」
「お父様、今度はその国を壊すのですか?」
「私たちもお手伝いますよ ドラゴンは破壊するのが得意ですから」
「その時は頼むよ、敵は12人か そろそろ接触するから準備しておけよ」
俺は刀をブルーは剣をホワイトは杖を取り出した。
「なんだお前たちは」
「カザジガ教導国の人間か」
「そうだ」
俺は縮地で移動し、刀を抜き首を刎ねる 逃げ出したやつがいたがブルーが足を凍らせて逃さない、杖を持ったホワイトは狙われるが杖で相手を突き、剣を持った相手を軽く倒している。
俺が倒した時にはブルーの方は氷の中に6人を閉じ込めて、俺の方は2人の頭がなくなっている ホワイトの相手は首に空洞が開いている。ドラゴンの突きって
死体からカザジガ教導国の情報を得る。転移魔法で教導国の首都に死体を転移させた。嫌がらせ完了
「報告に戻ろうか」
行き止まりからエルフの国の入口へ移動、エルフたちは戦闘態勢で待ち構えていた
「こちらは片付けて来たから大丈夫だぞ」
エリーゼとテディを連れて帰りはブルーにドラゴンになってもらい背中に乗って島へ帰った。




