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転生者ヒイロのゆるゆる大冒険  作者: 絶侶
2章 公国と帝国と
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ヒイロ 勇者をボコボコにする

勇者は部屋から出ることはないため、奴隷商の後をつけた


「何が勇者だ、皇帝に甘やかされた若造め」


悪態をつきながら部屋の奥に行くため、付いていく 部屋の奥には上への階段と地下への階段があり、奴隷商は上へ向かった ルノリアからの念話で情報共有をする。

地下には男の奴隷が多数、1階は応接室とか店としての機能、2階には珍しい動物やエルフや獣人、身体に欠損部分がある女性、3階には奴隷落ちした貴族の令嬢や他国から連れ去った美女がいるらしい ルノリアにしてはよくやったな それにしても帝国最大規模の奴隷商店だな、人数が多い 地下には30人、2階はエルフが10人そのうち女性は6人、ドワーフが5人、欠損部分がある女性は5人、3階には20人いるらしいが 今の島の規模なら全員受け入れる事が可能だからな


「警備に問題はないか」

「大丈夫です。」


警備が2人と奴隷商がいる、奥の部屋にいるのだろう

手刀で奴隷商を気絶させ、警備は何が起きたか分からないためか動揺している。そのすきをみて刀で峰打ち、無力化に成功し部屋の中へ入る。


「あら、初めまして」


中に入ると女性たちは自由気ままに過ごしている。奴隷紋は付いているが


「初めまして、自由なんですか」

「そうでもございませんよ この部屋から出ることは許されませんし」

「俺は奴隷の人たちを解放している者です。望むのであれば俺の領地に連れて行ってもいいですし、故郷に帰るなら送り届けますが」

「私たちには奴隷紋がありますし」


話掛けてくれた女性に『ディスペル』を使い奴隷紋を消した。


「奴隷紋が消えましたわ」


それから女性たちの奴隷紋を消していった


「貴方様は白馬の王子様なのでしょうか」

「王子様ではないですよ、領地には白馬(ペガサス)はいますけど 皆さん、俺の領地に行くことでいいですか?」


全員頷いた、俺は転移魔法で門を作りだした。


「この門は俺の領地に繋がっています。門の外には俺の妻たちがいるので言うことを聞いてください」

「貴方様は」

「残りの奴隷の人たちを助けます。俺の領地にはエルフやドワーフ、獣人もいますので決して差別するようなことはしないでください」


女性たちは門の向こうへ行った。

俺はルノリアに念話、現在地の確認と1階にいる勇者の監視を頼んだ


2階に行き、エルフとドワーフ、欠損部分のある女性たちの奴隷紋を解呪、メガヒールで欠損部分を治した。

帰る場所はあるかの確認、全員ないので島へ転移魔法で送り、動物が捕らえられている部屋に行く


「これは凄いな」


ドランと同じくらいのドラゴンの子供が3匹、エンジェルベアーが1匹、白と黒のあの動物もいるが鑑定で名前はバトルパンダ まだ子供だが成長すると肉弾戦に特化した頼もしき相棒になるらしい2匹もいる


「助けるから俺と一緒に来ないか」


言っても分からないと思うが檻を破壊してから『ディスペル』を使った。ポーションを飲んで魔力を回復させておく

助けた動物たちを転移魔法で島へ送り、後は地下だけなのだが


「ヒイロ殿、勇者が2階へ向かいました。」

「勇者はこちらで相手をするから地下を頼んだ」


俺は仮面を着けて、勇者を待ち伏せる


「おいおい、異世界に来てコスプレ野郎かよ」

「帝国の勇者か 死ぬ気でかかってこい」


勇者は剣を抜き、迫ってきた 動きからしてド素人だ、転生者の能力に頼り過ぎているからだろう 俺は小太刀を抜き、剣を受け流し 柄で鳩尾へカウンター 勇者は後ろへ吹き飛ぶ


「痛って、刀かよ お前も転生者か」

「刀はこの世界で手に入れれるぞ、転生者とはなんだ」

「オッラァァァ」


勇者は飛びかかってきたが、浴びせ蹴りが頭に命中


「ヒイロ殿、地下の方は終わりました。」

「先に外で待機していろ、勇者をボコボコにしている最中だ」


勇者は倒れてぴくりとも動かない、気絶をしているか油断を誘うか


「吹き荒れろ、斬撃の嵐『スラッシュハリケーン』」


奴隷商店全体を巨大な竜巻が飲み込み中の物はかまいたちで切り刻まれる 俺は仮面を取り、転移魔法で外へ逃げる


「ヒイロ殿、勇者は」

「あの中、運が良ければ生きているだろうな 戦いの素人だからルノリアでも勝てる相手だったぞ」

「そういうことではなくて」

「集合場所に集まるぞ」


集合場所にはすでに集まっていた


「あれは大将の仕業か」

「勇者をボコボコにしてあの中だ」

「島へ帰るぞ」


転移魔法で島へ転移


「マスター、急ピッチで家を作っています。屋敷の方も改築していますよ」

「いきなり増やしてすまんな」

「残り4つの鍵を集めれば、国として機能しますよ」

「王になるつもりはないぞ」


アリアたちの下へ行く


「ヒイロさん、お疲れ様です」

「ただいま、アリア」

「ヒイロ様」

「どうしたクリス」

「ヒイロ様がお救いになった女性の中にエレジア公国で消息不明になった方がいましたので」

「帰る家はないと言っていたけど」

「一家で馬車の移動中に襲撃に遭ったという話なので」


ドランが飛んで来た


「どうした」

「オーナー、手紙 それより人増えすぎ」

「帝国の奴隷商店潰してきたからな」

「ヒイロさん、やっと見つけた」

「コジロウも手紙か」

「そうです」


女王と公国からの手紙だ、内容はどちらも話がある


「どっちから行こうかな」

「ヒヒーン」

「どうしたペガス」

「ブルルッ」

「なるほどな」

「ヒイロさん、お話が出来るのですか」

「出来ないよ、なんとなく言ってることが分かるような感じだよ」


アリアとクリスは俺を見つめて来る、言いたいことはわかる、答えてあげよう


「サンディア王国に行くからアリアも一緒に行こう、一度、戻ってエレジア公国に行くからその時はクリスと一緒に行こう」

「「 はい 」」


俺はペガスに跨り俺の前にアリアが横向きに座る


「ペガス、飛んでみてくれ」


ペガスは助走してから翼をはためかせ空を飛ぶ、空から島を見るのは初めてだったな


「ペガス、転移魔法で門を作るから門を通ってくれ」


転移魔法を使い、ペガスは俺の言う通りに門を通った





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