ヒイロ 奴隷と動物を助ける
「マスター、どうやら帝都内の奴隷商を狙った方が美味しいようです。」
「どういうことだ」
「先日、連合国から大量に奴隷が入荷したようでそのうち5人には魔封じの枷が着けられています。」
「今は調教して心を折っている途中ってことだな」
「はい、明日には薬漬けにして売るようですね」
魔封じの枷が着いているなら俺が求めている人材もいそうだからな
「レディ、緊急招集、傭兵組とクリスの装備も頼む ユキムラの所には俺が行くよ」
屋敷を出て、ユキムラとマリーさんが住む新居へ ライル、ユキムラは結婚したので新居を作った、今後結婚すると新居を作る話もちゃんとしている
「どうも、マリーさん」
「ヒイロ様、どうしました。」
「ユキムラを駆りに来ました。新婚なのに本当にすみません」
「危険はありませんか?」
「大丈夫ですよ、危険なら島に強制的に転移するような魔道具を持たせていますので」
ユキムラが出てきた
「ヒイロ殿、いかがなされた」
「マスクと外套持って屋敷に来てくれ」
「分かりましたぞ、マリー殿 帰って来たら埋め合わせはするから」
「ユキムラ様、無事に帰ってきてくださいね」
ユキムラを連れて屋敷へ戻る
「ユキムラ、邪魔してすまない」
「某もマリー殿も子を持ちたくて」
「毎日より、少し日を開けた方がいいぞ、マリーさんの負担も多いと思うから」
「ヒイロ殿、勉強になります。」
屋敷へ帰ると全員、揃っている。レディの作戦概要が伝えられる
「今回は帝都にある3ヶ所の奴隷商を襲撃します。3チームに分かれて動くことになります。」
「旦那、俺たちは旦那みたいな聖魔法を使えない、クリムの嬢ちゃんでも連れて行くのか?」
「この杖を渡しておく、杖には『ディスペル』を使用できるようにしてある。1本で10回分の使い捨てだけどな」
『アンチ・カーズ』でもいいのだが『ディスペル』だと奴隷紋の呪いや毒、麻痺などにも使えるから便利なんだよな
メンバーは俺とアリア、アヤメ、クリス、ルノリア、ミナト、ユキムラ、ガム、ダリス率いる5人に傭兵だった女性たち2人、15人 名前を知らないからな
「クリスとダリスたちにプレゼントだ」
「旦那、このマスクと外套はなんだ」
「マスクの方は認識阻害と念話が出来るようになっているから連絡を取りやすいだろ、外套の方は防水、防寒、防暑、機能があるから普段から使えるぞ」
まぁ、驚くよな 金貨10枚でも買えるか怪しいレベルの装備だし
「帰りはこれを使え、転移魔法が1回だけ使える杖だ、転移先はこの島にしているからな、完了しだい俺に連絡をしてから頼むぞ」
ミナトとダリスに渡した。チーム分けは俺と妻たちとルノリア、ヒノモト組と女傭兵2名、ダリス率いる傭兵チームだ
「それぞれ、奴隷商の店前に転移させるからな」
ダリスたちを転移魔法で送り、次にミナトたち、最後に俺たちが転移魔法で転移した。
「作戦はいつも通りにアヤメ頼むぞ」
「承知」
「ヒイロ様の仮面、格好いいですわ」
「そうだろ、クリスも似合っているぞ、気を引き締め行こうか」
商店の中に突入した、建物は2階建てで2階が居住スペースだろう、アヤメには2階にいる奴隷商を無力化させてもらっている。1階はカウンターと商談用のソファだけで奥に何かあるだろう。奥に行くと、檻の中に両足のない男や顔が焼け爛れた性別不能な人がいる。
「話せるか」
「殺してくれ」
両足のない男を鑑定する。農奴で焼け爛れた人はこの農奴の妻だった。どちらも40代だ
「治すといったらどうする」
「治るわけがない、俺も妻も」
「『ディスペル』『メガヒール』」
ディスペルで奴隷紋を消す、メガヒールで男の欠損部分を回復、焼け爛れた顔は元の綺麗な顔に回復した。
鍵も破壊しておいた
「残りの奴隷も解放する。そこで待っていろ」
アヤメからの念話だ
「2階は片付けました。捕らわれている奴隷は8人、奴隷紋も解呪しています。」
「1階に集めてくれ、俺は地下に行く」
「了解しました。」
俺、アリア、クリスは地下への階段を見つけて下りていく
「酷い」
地下には裸にされ、魔封じの枷を着けられ吊るされた女性たち5人がいる、身体中に鞭で打たれた跡や殴られたり、切られた跡が多数見られる。
「アリア、クリス、助けるぞ」
クリスが吊るしている鎖を断ち切り、魔封じの枷を破壊、俺がディスペルとメガヒールで回復させ、アリアが大きめの布を被せていく
他の檻には羽の生えた白馬ペガサスがいたり、小さな小猫サイズの虎がいたり、シロクマみたいなのがいたり、小さいドラゴンもいる。西洋のドラゴンだな
檻を破壊して、ディスペルを使っていく
「ヒイロさん、その子はサーベルキャットですよ」
「ヒイロ様、エンジェルベアーですわ」
女性たちが目を覚ました。俺は助けた動物に好かれて仮面を舐め回されている アリアとクリスに任せよう
シロクマっぽい生き物、エンジェルベアーの毛はとてもふわふわのもふもふで幸せな気持ちになる
ドラゴンは俺の肩に止まっている、サーベルキャットは抱きついて離れない、爪が食い込んでいる
ペガサスは俺の隣で座っている。
「ヒイロさん、上に行きましょうか」
「そうだな」
アリアからの念話だから話は聞こえない
俺が先頭で動物たち、アリア、女性たち、クリスの順番で1階へ戻った。
仲間たちに念話をしておく
「こちら、ヒイロ島に帰る」
「大将、こっちも終わったから帰るぞ、腕のないやつとかいるから回復を頼んだ」
「旦那、こっちも終わった、金費は持ち帰ってもいいのか」
「ダリス、持って帰っていいぞ」
念話が終了した。帝国の騎士団が見回っている様子もないからな
「今から皆さんを島へ連れて行きます。その後、故郷に帰るなら送り届けますので」
転移魔法を使い島へ、転移した。
俺の方は15人、ミナトの方は10人でダリスの方は13人だった。レディにクリムさんを呼んで来てもらい 欠損部分のある人を回復させて行く
「クリム」
「お、お父さん」
俺が助けた農奴はクリム姉妹の両親だったようだ
親子の会話に俺が口を挟むのは無粋なため、何もしない
「助けていただき、ありがとうございます。」
俺が助けた地下にいた1人だ、直感が囁いているが今は無視だ、俺は仮面を脱ぐ 驚かれているが
「あの、何故仮面を」
「これには認識阻害の能力があります。俺はこれでもサンディア王国の名誉騎士伯なんで顔を隠す必要があるのですよ。ヒイロと申します。家名はありません」
「そうでしたか、私はノア・マタスク 聖女と呼ばれています。」
ノアは銀髪の女性だ、目が赤いけど 聖職者とくに聖女は裸を見られたら駄目とか昔から設定であったような
「連合国に帰りますか?」
「いいえ、私たちは神託を受けてサンディア王国に向かっていた途中に帝国の騎士団に襲われました。」
「神託の内容を教えてもらえないでしょうか」
「サンディア王国のヴェント商店にて待ち人来る、その者、転移を使いし英雄」
「ヴェント商店は俺の店ですし、転移魔法も使えるから俺ですね」
「我々、5人をヒイロ様の配下に加えてもらえないでしょうか」
「質問いいですか、5人全員が聖魔法を使うことが出来るのですか?」
「私とこちらのユナ、カーラが聖魔法を使うことが出来、こちらのファル、パメラは聖魔法は使うことが出来ませんが火や水などの属性魔法を使うことが出来ます。」
「ノアさん、この島では種族差別を禁止しています。俺の妻の1人はエルフですし」
「大丈夫ですよ、実は私はヴァンパイアと人族のハーフなので」
マジか、俺とアリアの子は人かエルフなんだけど、どうなっているのだろう
「ノアさん、ユナさん、カーラさんは病院で勤務 仕事は怪我をした人に回復魔法を使うくらいです。ファルさんとパメラさんには傭兵として働いてもらいます。それとエレジア公国のスタンピードに参加してもらいます。」
「ヒイロ様、我々にさん付けはお止めください 我々は貴方様にこの身を捧げる所存です。」
「もっと親しい仲になってからですよ。恋愛は自由なんですから好きになった相手と結婚すればいい、この島には独身の男が多いので早い者勝ちですよ」
「分かりました。ヒイロ様の言うことを聞きます。」
「教会は必要ですか?」
「いえ、必要ありません」
ちなみにノアさんの年齢は128歳で今まで会った人の中で2番目に長生きだ。
傭兵はこれで20人増え、男が12人、女が8人だ、18人の内訳は聖職者が3人、農奴が10人、残り5人は成人してすぐに捕まったため、仕事にはつけていないためヴェント商店で働いてもらう予定だ。
動物たちはペガサスは牧場に住んでいる。エンジェルベアーはテディと名付けて屋敷のペットその1、サーベルキャットはトラと名付けて屋敷のペットその2、ドラゴンはドランと名付けて屋敷のペットその3 基本自由に屋敷の外に出てもいいようにしている。御飯の時間にはちゃんと帰ってくるし、島の人々にも懐いている
数日後
「ノアさんはいつまで屋敷に居候するのだ」
「ヒイロ様の心を掴むまでですよ」
毎朝、メイド服を着て給仕をしてくれるがララとルルもそれに負けないようにと毎朝、俺の食事が大変なことになっている。
「ヒイロさん、受け入れましょう」
「主君、何人増えても平等に愛してくれますよね」
「ヒイロ様、妻同士仲良くしますから」
「考えさせて」
トラは俺の左肩、ドランは右肩、テディは膝の上に乗っている。
3匹は基本何でも食べるので餌を考えなくていいのは楽だ
「マスター、緊急事態です」
「ついに来たか」
エレジア公国公都に大規模スタンピードが押し寄せるのであった




