ヒイロ 伝説の剣を抜く
ベルファストはコロニーから出航した。出る時にとても感謝をされた
「ベル、セイクリッドスターまで何時間だ」
「何もなければ6時間程度でしょう、船長これを」
ベルから端末に送られてきたのは現在セイクリッドスターで行われている祭りの情報だった。
「伝説の武器ね」
セイクリッドスターで行われている祭りの1つに岩に突き刺さった伝説の剣を引き抜くという どこかで聞いたアーサー王伝説
今でちょうど500年、引き抜けた者はいないという
伝説の武器は全部で12本あり、武器の名前は星座がモチーフとなっており属性は固定されている
「ヒイロ殿、ヒイロ殿」
「どした」
「これを見てくだされ」
「お、これは」
「そうでござる 寒い日はこれでござるな」
「熱燗は無しな、やっぱり大根だよな」
「王道でござるな~俺は卵でござる」
セイクリッドスターにはおでんの屋台があり、カザマとおでん談義をしていると
「お兄様方はなんのお話を」
「ハクレン、セイクリッドスターにおでん屋があってな 食べに行く話をしていたんだよ」
ハクレンは長い洞窟生活をしていて、食物も本家から毎日支給される物のみの生活をしていたらしい
ベルファストに来てからは色々な物を食べているが
「ギャウギャウ」
「どうした、ヴァニラ」
「ギャウ」
どうやらおでんの牛すじが好みらしい
「牛すじだな、野菜も食べるんだぞ」
「ギャア」
ベルファストのアナウンスが始まる
「セイクリッドスターへの着陸の許可が降りましたので大気圏突入を開始します。」
アナウンスが終わり、俺とカザマは椅子に座り ベルトで固定する
「ハクレン殿も椅子か壁にベルトで身体を固定するでござるよ」
「揺れて危ないからな、急いだ方がいい」
「はい」
ハクレンも椅子に座りベルトで固定した。
激しい揺れが始まりやがて揺れも収まり、大気圏突入は完了した。
ベルファストは着陸し、俺たちも厚着をしてから船を降りる
「ここがセイクリッドスターか 冷えるな」
「ヒイロ、寒い」
「御主人様、寒いです。」
寒いならコスモエナジーを体内で循環してみろ
俺が言ったことを2人は試すと
「「 暖かくなった!! 」」
「じゃあ、行くか」
と思ったが祭りの会場までは歩いて3時間掛かるため、ワゴン車で向かうことにした。
「中は暖かいですわ」
「暖房を使っているからな」
「ギャウギャウ」
「どうした、ヴァニラ」
「ギャア」
「あれは雪が積もっているだけだぞ」
「御主人様、雪の中だとタイヤがスリップするのでは?」
「今回はタイヤで走ってないぞ」
水陸ホバーで移動できるからな、色々考えて俺も買ったし
「ホバーで移動しているからな」
その分、コスモエナジーの消費は多いが
祭り会場に到着した。
「各自、自由行動で夕方にここで待ち合わせな」
俺とヴァニラは剣を引き抜きに行き、カザマは食べ歩きと情報収集だろうな、女性陣は固まって行動 ナンパ対策だろう
俺とヴァニラは列を列び、ようやく順番が回って来た。
「ギャアギャア」
「応援ありがとう」
俺は岩に刺さった剣の前に立ち、剣の柄を握り思いっきり引き抜いた
・・・・・・・・・・・・・・・引き抜いてしまった。




