ヒイロ 宇宙通販で物を買う
トレーニングルームでハクレンの実力を確認してから翌日、俺たちは再び街に来ていた。
「それでは行ってまいります」
ハクレンは陰陽会に入るため、試験を受けに行った。その間俺たちは暇なのだが
「ハクレン殿は大丈夫でござろうか」
「大丈夫、ハクレンちゃん強いもん」
「マオ殿が言うなら大丈夫でござるな」
ハクレンの白い髪は目立つため、黒髪に偽装しているし、着ている狩衣はUVカットしている。普段は日傘、戦闘中はハットを被るように言ってある。
「ねぇ、ヒイロ」
「どうした、フェリア」
「この星はいつまでいるつもり?」
「私も気になっていましたわ」
「俺とカザマの目当ての食べ物が売っていたんだよな、資金さえあれば買ってさっさと次の星に行こうと思っるくらいだな 植物だからフェリアなら育てることが出来るだろ」
フェリアは目を丸くしている
「確かに育てることは出来るけど」
「ベルに言ってすでに艦内で作れるスペースはあるぞ」
「私が育てたい植物もいいの?」
「食材になる物だけにしてくれ」
「仕方ないわね」
田植えと稲刈りは俺とカザマも手伝うしな
「リエッタ、セイクリッドスターにはそのうち行くからな」
「はい」
リエッタは目を潤ませている。綺麗で可愛いけどさ〜
ハクレンを待っている間、街の中を見て歩き1時間後
「見事、合格しました。」
「ハクレン、お疲れ」
俺はハクレンの頭を撫でると
「ウヘヘヘ、ありがとうございます」
陰陽会は冒険者ギルドや傭兵ギルドと違い依頼書がない、都や街、村に行き 直接依頼を受け依頼を完了させる
報酬は依頼者から直接もらう感じだ
「これからどこに向かうでござるか?」
「都に行くのが正解だろうな、その分競争率も高くなるが」
「移動はどうしますの?ベルから情報だと5日は掛かるらしいですわ」
「それなら、宇宙通販で安く買った物が今朝届いたからそれで移動する。街の外に出るぞ」
全員で街の外へ行き、人気のない場所で届いた物を出す
「これは乗り物でござるな」
「10人乗りのワゴン車だよ、すでに改造済み」
「ヒイロ、ZEROでも良かったんじゃない?」
「フェリア、大きさを考えろ ZEROは目立つ」
「そ、そうね」
「全員、乗り込め 運転は俺がする」
最後に俺が運転席に乗ると助手席にはヴァニラが座っている
「ギャア」
「人数に数えろって、まだ小さいだろ」
ワゴン車を走らせた、何か言う事を忘れているような
「全員、シートベルトをしろよ」
ワゴン車で走っている道中、赤い肌、頭に角をつけた鬼を発見した。
「お兄様、赤鬼です。ここは私が」
「大丈夫、轢き殺すから」
ワゴン車は鬼に向かって突撃、鬼は当たって吹き飛び倒れるがそこをワゴン車でさらに通過すると 鬼は消えてなくなった
「お兄様、流石です。」
「人にしたらダメだからな」
ワゴン車を走らせ、5日の距離を2日で都へ着いた




