ヒイロ 陰陽師に
ヒノカミへ降り立った俺たちは街に向かうため街道を歩く
「馬車はないですの?」
「リエッタが馬の世話をするなら検討するぞ」
「馬は繊細な動物でござるからな〜、短距離ワープで寿命が縮みそうでござる」
馬車なんて使うと余所者だと分かってしまうし、バイクとか車の方が欲しいな ベルと相談だな
30分ほど歩き、大きい街に到着した。
「そこの者、待たれよ」
街に入る前に止められた
「異邦人であるな、身分を確認できる物はないか」
俺は傭兵ライセンスを見せたが
「全くよく分からん、街に入るのはいいがくれぐれも騒ぎだけは起こすな」
無事に街の中に入ることが出来た
「京の都や江戸を思い出すでござる」
「完全に平安時代だな」
「家には木を使っているのね」
街の中を見て回るがどこに行っても変な目で見られる
「着替えた方がいいのか?」
「俺やヒイロ殿なら黒髪だから着替えても違和感はないでござるが御三方は目立つでござる」
「確かにな、染めるにしても綺麗な髪を汚すのはちょっとな」
「御主人様、スケコマシですか?」
何を言っているんだこの猫人は
「聞きました、フェリア ヒイロ様が髪が綺麗と」
「確かに聞いた リエッタ 私たち褒められているわ」
コソコソ話している2人は無視してどうするか
「まず、ヒノカミの金がない 次に傭兵ライセンスの意味がない」
「これでござるな」
カザマは懐から傭兵ライセンスを取り出して見せた
「カザマも傭兵ライセンス持ってたのか」
「持っているでござる、宇宙バイクを買ってすっからかんでござる」
俺のライセンスからカザマのライセンスに資金を振り込んでおく
「感謝でござる」
「渡してなかった給金だからな、ヒノカミでは無意味だけど」
ベルからの連絡が入った
「船長、そちらはどうですか?」
「金がなくて困ってる」
「ヒノカミは銀河機構では未登録の惑星ですからライセンスの両替機能は使えませんね」
「陰陽師として働くのはどうでしょう、札や式神を使えなくてもコスモエナジーと武力があれば怪異への対処はできると思いますが」
「検討してみる」
陰陽師、安倍晴明とか芦屋道満のあれだよな
コスモエナジーの保有量は俺>リエッタ>カザマ=フェリア>マオの順番だ どこの世界も王族の血族は特別みたいだ
「どうでござった?」
「陰陽師やるか」
「俺は忍者ですぞ」
「コスモエナジーさえあれば戦えるみたいだからな」
陰陽師は陰陽会という場所に行き、試験を受けて合格すれば陰陽師になることができ8級からスタートらしい
街の人から聞いた情報では
俺たち陰陽会に行ったのだが
「護符や式神が使えないのでは試験自体受けることが出来ません」
門前払いされた。
「ギャア?」
「どうした、ヴァニラ」
「ギャギャア」
ヴァニラは飛んで行ったため、俺たちは慌ててヴァニラを追いかけるが
「カザマ、マオ、先に行ってくれ 俺はリエッタを運ぶ」
「了解でござる」
「かしこまりました。」
カザマとマオを先行させ、俺はリエッタを米俵のように抱えて走る フェリアは俺の護衛を兼ねて後ろからついて来てくれる
「ヒイロ様、もう少し優しく」
「喋ると噛むぞ」
走っていると先の方に狼煙が上がった




