ヒイロ アクアンドでバカンス4
今日で1周年 思い切ってタイトルを変えて見ました。これからもよろしくお願いします。
バカンス4日目、俺とマオはビーチバレー大会 カザマはビーチマッチョコンテスト リエッタとフェリアはビーチクイーンコンテストに出場するため、朝から別行動をしている。
「ギャウ」
「ヴァニラは応援だぞ」
「ギャウギャウ」
理解しているのか怪しい
「マオ、ルールのおさらいだな」
「えっと、1試合10ポイントマッチで先に2勝したら勝ちでしたね」
「そうそう」
「出場条件は生身の身体限定でコスモエナジーの使用は禁止でした」
コスモエナジーは魔力とか巫力とか言われている物と同じらしい カザマの宇宙忍法は巻物にコスモエナジーを流して使っている感じだ
転生前のチートは失くなったが俺のコスモエナジーは人の何倍もあるらしく 俺が今、使えるのは身体強化と武器強化のみだ
ベル曰くGシリーズのビームサーベルをコスモエナジーで強化することは出来る オーラ切りができるから聖戦士の仲間入りだな
「俺は身体強化出来るけど使ったことがないからな」
「御主人様は身体強化なしでも十分動けていますよ」
「そろそろ行くか」
「はい」
「ギャー」
俺とマオは会場入りし、1回戦目から試合だ
「マオ、温存で」
「了解です。」
一方、その頃カザマは
ブーメランパンツの上から全身を隠すようにマントで隠している格好で出番待ちをしていた。
ビーチマッチョコンテストの出場者はカザマを含め5人、5人がステージの上に上がってからマントを脱ぎ捨て各自筋肉のアピールをする。
マッスルポーズは前日にヒイロから教えられているから抜かりはない
「おう、兄ちゃん そんな細くて冷やかしか?」
「なんでござるか、瞑想中の邪魔でござる」
温厚なカザマでも瞑想の邪魔をされるとキレる
カザマ以外の4人のマッチョは大声で笑いだしてしまい
「うるさい」
カザマが殺気を込めた目で睨みつけるとマッチョたちは突然、気絶してしまった。
「やり過ぎたでごさる」
スタッフが出番のため呼びに来たのだが
「えっと〜これは」
「少し睨みつけたら気絶したでござる」
ステージにはカザマが1人で現れマッスルポーズする
外野からは
「キレてるキレてる」
「ナイスシックスパック」
「ウォオオオ、鬼神が目覚めた」
最後はカザマの背筋を見せつけた、背中には筋肉のシワで鬼の顔が現れていた
審査員はカザマの筋肉の美しさと荒々しさに感動しており、文句なしで優勝した。
「早く、終わったでござるな ヒイロ殿の応援に行くでござる それではドロン」
優勝コメントをしたあと、宇宙忍法を使い ビーチマッチョコンテスト会場から脱出した。
「ギャギャウ」
「ヴァニラ殿は応援でござるな」
「ギャギャ」
「今は準々決勝でござるな」
「ギャウ」
カザマとヴァニラはヒイロもマオの試合を観戦していた。
カザマのビーチマッチョコンテストと同じ時間の別の会場では
「リエッタ、どちらが優勝しても文句なしよ」
「フェリアこそ、最後まで勝ち残りなさいな」
フェリアとリエッタは同じ船のクルーであり、バカンスで中がとても良くなった 今では気軽に話すことが出来る友人関係なのだがヒイロに関してシコりが残っていた
初戦は指定された水着を着てステージを歩くだけだが、姿勢や見た目などを重視される
フェリアは髪型をツインテールにしており、リエッタはポニーテールにしている。
「12番の方どうぞ」
フェリアが呼ばれてステージへ向かった
故郷のグリーンアースから離れて初めての出来事が多くて戸惑ってしまうこともあるが仲間たちがいるため、今の暮らしはとても楽しい
ヒイロには出会った時に裸を見られてあんなことを言ったけど今が楽しければそれでいい
フェリアは姿勢を伸ばし、神経を集中させながら歩く 前日にリエッタに教えてもらいながら練習した成果があったのかは結果しだい
フェリアはステージ裏に帰って行き、次はリエッタの出番
リエッタは元王族のため、人に見られることには馴れているが水着のようなほぼ裸に近いような姿で人に見られることには馴れていない
優勝したらヒイロ様とうふふふ
リエッタはゆっくり美しく気品があるように歩き、ステージから履けた
「リエッタ、凄い」
「フェリアももっと練習すればできますわよ」
ビーチクイーンコンテストの参加者は16人、ここで8人まで減り 次は自己アピール、最後に各自持って来た水着に着替えて水着審査の順番でおこなわれる
「ヒイロたちの方はどうなったんだろ」
「ヒイロ様たちなら勝ちますわ、終わってから見に行きましょうか」
「それもそうね、カザマは?」
「カザマさんなら良いところで準優勝でしょうか」
フェリアとリエッタは第1審査を無事に突破し第2審査へ移った
決勝まで勝ち進んだヒイロたちは2時間のインターバル後決勝がおこなわれるため、昼食を食べて休憩していた。
「カザマは優勝したんだな」
「そうでござる、他の出場者たちはひと睨みしたら気絶したでござる」
「筋肉があっても精神面を鍛えてなかったか」
「筋肉の鍛え方も甘かったでござる」
マオとヴァニラはなぜかフードファイトをしていた、寿司みたいなものを食べている
「寿司ではないな」
「トウモロコシを練って焼いた物に生魚の切り身でござる」
「ヒノカミなら米がありそうだと思うが」
「今から楽しみでござる」
俺とカザマが話している最中、マオが聞いてきた
「御主人様、米って美味しいの?」
「生魚や焼き魚との相性は抜群だぞ」
「私も食べるのが楽しみ」
「ギャウ〜」
「ヴァニラも楽しみなんだな」
昼食後、食休みを俺とマオは軽く運動をして決勝の準備をする
「ヒイロ様」
リエッタが豪華なマントとティアラを付けてやって来た、フェリアもリエッタとは違うマントとティアラを付けていた
「リエッタ、優勝おめでとう、フェリアも」
「ヒイロ、ありがとう リエッタにあんな特技があったなんて」
「フェリア、秘密ですわよ」
「御二方は良い結果だったでござるな」
「カザマは?」
「俺も優勝でござる」
「あとは俺とマオだけだな」
「御主人様、頑張りましょう」
時間が来たため、俺とマオは会場へ行く 決勝の相手はビーチバレーが趣味の夫婦らしい
第1セットはギリギリこっちがもぎ取れたが第2セットは拮抗勝負になり、向こうに取られた
そして第3セット、俺とマオの作戦は体力温存からガンガンいこうぜに変更した。
一進一退の攻防戦になり、相手の方が先に体力が尽きたため、俺たちが優勝した。
勝った俺たちは来年も行なうため、強制参加することになった。
「「「「 カンバイ 」」」」
俺とマオは酒を飲まないが3人は酒を飲んでいる
「見事な攻防でござった」
「ただ叩くだけじゃなくて弱く相手の死角に打ち込んだり、奥が深い」
「来年も参加か」
「来年もまたバカンスね」
「クルーが増えているでござるな」
「あと3日、残っているんだし楽しもう」
バカンス4日目が終わった




