ヒイロ 森人フェリアを娶る
気がつけば短距離ワープからのグリーンアースへ大気圏突入していた
「ベル、なんとかならんの?」
「何がですか?」
「高い所から下を見ると小股がヒャッとする現象」
「船長、私は女性AIです。セクハラですか?」
「ごめんなさい」
大気圏突入は初めてだったが遊園地にある高い所にから落ちるあの絶叫マシンみたいな感じで油断していたら漏れそう
「船長、大気圏突入完了いたしました。ステルス機能を使い、着陸地点を探します。」
「え、あ、はい」
ベルによると文明のレベルはとても低く、美男美女が多いため、海賊による人攫いが多い星らしい
「船長、着陸完了いたしました。私はこれより、周辺の警戒に辺りますので森人には1人で会いに行ってください」
強制的に宇宙戦艦から追い出された 俺、船長だから偉いんじゃないのか?
時計型の端末をいじり周辺の地図が表示される ベルファストの位置にチェックがあるため、帰りは大丈夫だろう
俺は森の中へ入って行く
「こういう時って近くに川か泉で水を浴びてる女の子に出くわすラッキースケベが起きるのが転生者のお決まりだと思うんだけど」
ヒイロは森の中を歩き、せせらぎの音が聞こえてきた方角へ歩いていると
「川に着いたな」
綺麗な水が流れている普通の川だった、誰かの視線を感じたので振り向くと
「綺麗なお嬢さん、こんにちは」
「キャァーーーーー」
金髪の森人、エルフさんが裸で水浴びしていた所に出くわしたようだ
視線を外して後に向いた。ここで逃げたらただの覗きだからな
しばらくしてから振り向くと、エルフさんは服を着ていたのだが、身体のラインがピッタリな服にミニスカートといってもおしりが完全に見えるくらいのミニ
「見たわよね」
「何が?」
「私の裸を見たよね」
「はい、見ました。とても健康的で美しかったです。」
「責任取りなさいよ、それよりもあなた森人じゃない」
胸ぐらを掴まれて話している形になっている
「とりあえず、落ち着いて話そう 責任の取り方も考えるから」
「分かったわ」
「自己紹介からだな、俺はヒイロ この星の空よりも上、宇宙から来たんだ」
「そう、私はフェリア 森人で世界樹の巫女もしているのよ」
フェリアは世界樹の巫女で身体を清めるために水浴びをしていた所に俺が運悪く現れ、裸を見られたと
「フェリア、責任ってどう取ればいいんだ?」
「未婚の女の裸を見たのだから責任を取って私を妻にしなさい、森人の掟にあるのよ」
フェリアは見た目は綺麗でスタイルもいいが気が強そうだな、アリアが恋しい
「でも、俺の妻になるなら宇宙を旅することになるぞ、それでもいいのか?」
「森から出れるのはいいけど、それと子供は何人欲しい?」
マジで嫁ぐ気かよ
「フェリアの両親に挨拶に行きたいのだけど、巫女の仕事はどうするんだ?」
「あいつらに挨拶なんていらない、巫女の仕事は世界樹の種子を育てるから大丈夫」
両親との仲は悪いんだ
「荷物とか準備はあるだろ」
「ない、世界樹の種子は持っている 弓と精霊魔法があるから戦える 服はこれだけ」
そもそも、俺はこの星に何しに来たんだけ?
「じゃあ、行くか」
「うん」
来た道を引き返した、森の中を歩いているから方向はよく分からないが時計型の端末の地図を見ながらベルファストへ向かい、ようやく森の外へ出ることができた
「フェリア」
「どうした?」
「俺の名前を呼んでみろ」
「何故だ?」
「夫婦になるんだろ、夫の名前くらい呼んでみろよ」
「ヒイロ、これでいいか」
「あとは話し方だな、男っぽいぞ」
「む、警戒しているからだ」
「夫婦なのに?」
「・・・・・・・・・」
フェリアは真っ赤になって言い返せなかった。俺はフェリアの手を引き、ベルファストへ向かった。
着くと一部ステルス機能を解除して艦内に入った。
「おかえりなさいませ、船長 綺麗なお嬢さんを捕まえて来ましたね」
「攫って来たような言い方しやがって、合意の上で連れて来たんだよ フェリアは俺の女だ」
「船長がようやく、結婚を長かったですね」
「フェリアの下着と服を用意してくれない?」
「少々お待ち下さい、スキャンしてから製造しますので」
赤外線がフェリアを包む、フェリアの顔は何が起きているのか分かっていないようで困惑している
「大丈夫だ、落ち着け」
「あの光は何?」
「フェリアのサイズを測ったんだよ、フェリアの服が作られるからあとで着たらいい」
ベルファストの居住区へ行き、フェリアの部屋を用意する
「ここがフェリアの部屋だな」
「夫婦一緒に過ごさないのか?」
「自分の部屋があった方がいいぞ、喧嘩した時とか、俺の部屋も同じくらいの大きさだからな まずは新しい環境になれろ」
「分かった」
俺は1人ブリッジへ
「ベル、何しに来たんだけ?」
「それを私に聞きますか?自由にしろと言いましたけど」
「フェリアは世界樹の巫女って言っていたし、世界樹の種子を育てる植木鉢がいるわ」
「あとで用意しておきましょう」
あとはどうすっかな〜と考えていると艦内にアラートが響いた




