ヒイロ 新たな神に会う
祭りが始まった、祭りといっても屋台は無くて料理を作ってみんなで外で食べるような感じだ アメリカの家でやるホームパーティーの大型版だ
「アリアのグラタン、美味しいな」
「ふっふふ、ありがとうございます。」
「アヤメのだし巻き卵もふわふわで美味しい」
「腕によりをかけましたから」
ヒイロはというと妻たちの料理を食べながら褒めていた
「ヒイロ様のカレーも美味しいですわ」
「ありがとう、クリス」
イリスはメスティア侯爵や学院長と話しているイグニスのお披露目も同時に
ララとルルは料理の配膳など妻だがメイドでもあるため働いている
シルヴィアはヴェント商店の面々とはっちゃけている
「クリスはロイと一緒にお義父さんの所に行くんだぞ」
「ロイしだいですかね」
「アリア、子供たちは?」
「アクアとラオンくんが見てくれていますよ」
「様子を見てくるよ」
屋敷へ向かった。
「おとさん、おとさん、りゅうくんが来てるよ」
白い小さいドラゴンがヒスイとコハクのおもちゃにされている 前にも見た光景だな
「ヒスイ、コハク、その人神様だから」
「そうなの?パパ」
「そうそう、卵の君たちを持って来たとても偉い人なの」
「分かった〜」
龍神様は解放された。戦っても勝てないからな
「いきなり捕まったぞ、我を捕まえるとは中々育っている」
「龍神様はカレーですか?」
「うむ、ヒイロのカレーは美味だからな」
「そうですか」
「今日はいつもの神と獣神、魔神を連れて来ているぞ」
「はぁぁぁぁーーーー!」
大声を出したせいでランとルン、ガイアが泣き出した
「ごめん、ラン、ルン」
慌ててあやす、ガイアの方はアクアがあやしてくれている アクアもお姉さんになったんだな
ようやく泣き止んでくれた
「獣神は獣の神ですよね」
「獣人の祖先みたいなものだ」
「魔神も」
「獣神と同様」
「爺さんは人神なのでわ」
「世界神と言えばいいか、上位神だ」
話がややこしくなってきた。
「神様って暇なの?」
「だいたいの厄介事はヒイロが勝手に巻き込まれて解決してくれている この間の教会関連 あれ邪神だから」
「マジか」
「爺さんに教えてもらえばいいさ、我はカレーを食べに行く、緑と茶お前たちもついて来い」
龍神様はカレーを食べに行き、ヒスイとコハクも後からついて行く
「俺たちも外に行こうか」
「ばぶっ?」
「ロイにはまだわからないか、ラオン、アクアと食べに行っといで」
「はい、アクアちゃん行こう」
「うん」
龍神様との会話は念話で俺の叫び声だけは念話から漏れていたようだ
レディ製のベビーカーにガイアとラン、ルンをゆりかごごと乗せて、抱っこひもでロイをおんぶ、カスミを抱っこで屋敷の外へ
ノエルは島に置く神器を作ってだいぶ前に帰ったけど、元々は爺さんの補佐みたいな役職だったから今日は降りて来ているだろうな
屋敷の外に出ると奥さんそっちのけで宴会をしているライオネルとアボス 獣王と魔王が酒を飲んでいる
「ヒイロ、いいところに」
「飲むか」
「飲めないからな、俺 とんでもないことが起きてるぞ」
「どうした、鍋のそこに穴でも空いていたか」
「違う、龍神の他に獣神と魔神が来ているって話だ」
「挨拶せねば」
「魔王国には信仰はないが魔神様を祝う習わしがあるぞ」
「獣王国にも闘技大会の前に獣神様に捧ぐ踊りがある」
ライオネルとアボスと話し、カレー鍋の方へベビーカーを押して移動する。
「ヒイロくん、久しぶりじゃな」
「爺さん、久しぶり」
「今回は助かったぞ、2年ほど遅かったら邪神の封印が解けていたわい」
「もしかして教会に祀られている女神の像の正体だな」
「そうじゃ 邪神が復活してもヒイロくんなら勝てるだろうな そのためのチートなんじゃが」
もしかして最初から災厄ってもんと戦わそうとしてたんじゃねぇのか
ヒイロは考えたが顔に出さないように苦笑いしかできなかった
「獣神様と魔神様は?」
「ほれそこにいるじゃろ」
白い龍の隣にトラ柄の猫と黒いコウモリが仲良く器用にスプーンを使いでカレーを食べている
「なぜあのサイズ?」
「わしら神々は力を抑えて下界しないと星のバランスが崩れるんじゃよ それにあそこの3人は力の制御が下手でのう」
「子供のサイズなら抑えれると考えた結果ですか」
「そういうことじゃ」
食べ終わった、神々がこちらへやって来た
「爺さんのお気に入りか」
「いい魔力ね、美味しそう」
「ヒイロは我が眷族たちの育ての親だからな」
コウモリは女性だな、トラ猫はライオネルみたいな感じがする ライオンも猫科か
「ヒイロくんは何かと巻き込まれやすい体質じゃからお前たちも巻き込まないようにな」
「おう」
「今はコウモリの姿だけど、元の姿は奥さんたちよりも美人よ」
「魔神、やめておけ ヒイロの妻たちは眷族をボコボコに出来るくらいに強いぞ」
「うそ!!」
「強い、雌は好きだぞ」
「獣神もちょっかいを掛けないように」
神々に囲まれて誰か助けてくれー




