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転生者ヒイロのゆるゆる大冒険  作者: 絶侶
4章 魔の学生生活 学生編
110/269

ヒイロ 授業で草むしりをする

次の日も授業だ、今の所は貴族だからと平民を馬鹿にするようなやつはいない、成り上がりの貴族がここにいるからなのと、授業のせいだろう、近代史の話になれば俺の偉業の話になるからだ


「結局、ついて来るんだ」

「「 ガウ 」」


ララとルルに預けたはずなのにそれと鞄の中にはもう1匹


「キュ?」

「なんでいるのルビーさん」

「キュ、キュ」

「ヒスイとコハクの相手をするって、校舎裏で静かに遊んでいてくれるならありがたいけど」

「キュ」


ルビーは任せろと胸を叩き、ヒスイとコハクを連れて校舎裏に残った


「ヒイロ様、今日は少し遅くなりますので先に帰られてもいいですよ」

「今日から本格的に授業で草むしりをするからその後の作業もあるし待っているよ」


隣で咳払いをする音が


「朝から暑苦しいですね」

「ミレディアも彼氏でも作ればいいのでは」

「この世界で19歳は生き遅れらしいのですよ」

「ミレディアさん、私は20歳ですけど」

「イリスさんは純粋な純愛が叶ったからでしょ」

「婚活パーティーでも開くか エミルに言っておくぞ」


少しミレディアは考えた


「貴族の相手は嫌だ」

「メガンシアの冒険者ギルドに婚活パーティーの依頼でもするか?高ランクの冒険者なら金はあるぞ、死にやすいのが問題だけどな」

「う〜ん」

「ミレディアは聖女だから相手に困らないと思うが」

「勝手につけられた称号です。本物の聖女なら「真の聖女」と称号が付けられます。」

「初めて知ったな、会ったことあるんだろ」

「はい、来週編入して来ますよ」

「マジで」

「マジ」

「マジですよ」


教師陣は知っているようだが、俺、聞いてない


「グラレスト聖王国から来るので時間が掛かるのと一応王国への人質なので」

「話が見えないぞ、エミルに聞いて見るか」

「ヒイロ様、王都に行くときは御一緒しますね」


校舎に着き、俺は教室へ、2人は職員室へ向かった。半分寝ながらも午前の授業が終わり、屋上でイリスと昼食、その後は校舎裏で午後からの授業だ


「全員、いるな 1回、身体強化魔法なしで草むしりをしてみろ」


ここの雑草の根子は強靭で普通にやると草だけ千切れる 身体強化魔法で引き抜く方が効率的なのだ

生徒全員が引き抜く失敗をした


「身体強化魔法を使って引き抜いてみろ」


指示通りに生徒たちは身体強化魔法を使い、草を引き抜く、途中で根子が千切れている生徒もいるが合格だろう


「今日の授業は身体強化魔法を使い草むしり、校舎裏は俺の好きにしていいと学院長からも許可をもらっているからな」

「ヴェント卿、今年卒業なんだが俺たちは卒業までに強くなれるのか?」

「簡単に説明すると1年生は基礎、2年生は応用、3年生は向上という風に考えている。身体強化魔法は基礎中の基礎だから使えて当たり前、持続できて当たり前なんだ、今はどこまで基礎が出来ているかを見極める期間なんだよ」


俺を見つけたヒスイとコハクはパタパタ飛んで肩に着地、ルビーは俺の頭の上に座っている


「コハクは大きめの穴を掘って」

「ガウ」


コハクは肩から飛び降り、地面を掘り始めた


「コハク、魔法で掘るんだよ」


まだ魔法や魔力を使うことは出来ないようだ、後で3年生にやってもらおう

校舎裏、全体の半分ほど草むしりが終わった所で今日の授業が終了した。


「ヒイロ先輩、校舎裏をどうするのですか?」

「菜園を作るのと噴水と憩いの場、奥には倉庫とかかな、どれも作るのに魔法を使う練習になるから 俺1人だと半日あれば完成してしまうから」


本当です。レディと作業分担するからな


「授業で自分たちで作った物が卒業したあとも残っていると同時に名を挙げてみろ 後輩たちは偉大な先輩がいたことに誇りと敬意を持つだろ」


どうやら3年生はやる気を出してくれたようだ


「3年生は地面に大きな穴を空けてくれ、2年生は抜いた草を穴の中に入れてくれ、あとは燃やすだけだ1年生には教えるからやってみろ」


3年生の半数で大きな穴を掘り、2年生と残りの3年生で草を風魔法で運び穴の中に入れていく


「手に炎をイメージしろ、燃えている赤い熱い炎だ 形は考えるな」


1年生は自分の魔力で炎を生み出すことに成功した。穴の中に炎を入れて草が燃える 俺は風魔法で煙で操作し、狼煙のような煙が空へ上がっている


「1年生、火魔法の使用は禁止 寮で暴発して火事が起きたら大変だからな 明日で草むしりは終わりだから 次の課題を考えておくよ」


今日の授業も無事に終わった、噴水の方は地下水脈をすでに見つけているからあとは水を循環させる魔道具の作製だな、噴水の方は3年生、菜園の方は1年、2年で作らせよう


放課後、ヒスイとコハクは生徒たちが使っていた魔法を見様見真似で練習していたのが可愛かった


「帰ったらお姉ちゃんたちに聞いてみたら」

「ガゥ〜」


嫌そうだな、ドランたち嫌われ過ぎたろ


「仲良くしろよ」


イリスとミレディアがやって来て一緒に帰った


「ヒスイもコハクも泥だらけですね」

「はしゃいでいたからね 寝ているし」




















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