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World end No0
――――どこまでも膨大で無限に見える霧に覆われた大地。
その大地を、一つの黒い影がゆっくりと歩いている。
歩いているモノの姿は闇に包まれているように、
はっきりとは認識できない。
そして。
「フハハハハハ!!!!
結局、我に手も足も出なかったではないか!
この世界の神の我に戦いを挑むなんぞ、
身の程知らずにも程があったというわけか。
最後の生き残りくらいは我が見てやろうと思ったが、
もはや朽ちて消えていたとはな」
その黒い影から伝わるのは下卑た笑みと大声で響く声。
そして、発言したその言葉は、
自分以外にこの大地に生物が居ないことをしっかりと語っていた。
霧は一向に晴れる気配がない。
そんな中、
ふと、黒い影は進む足を止めて呟く。
「あの子ども、生まれてからよく十の年まで生きていたものだ、
普通なら使えぬ身体と自由に使えぬ感覚に絶望して死を選ぶだろうに。
――アレが覚醒していた、
願いを叶えるというあの能力、
我も使わせてみたかったが侵食されたのならしかたあるまい」
その声は、
なんだか寂しそうに霧の中に消えていった。




