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水vs焔

 獰猛な笑みを浮かべながら僕を見てくるクリエル女王。そしてクリエル女王の手に持っているものは


「もしかしてそれが」


「やはりお主にはわかるか。そうじゃ。これがこの国で守られている神具、トライデント、じゃ。この国じゃあ妾しか使えんからのう」


 そう言いクスクスと笑ってくるが、膨れ上がる魔力が尋常じゃない。僕もクリエル女王の周りには誰もいない。マリアさんやミルさんはエステルさんを抱えて避難している。


「さあ、殺ろうか」


 そう言い、クリエル女王が軽くてトライデントを振るうだけで、1メートルほどの水の刃が飛んでくる。


「ちっ! 燃え上がれ、レーヴァテイン!」


 僕はレーヴァテインの刀身に焔を纏わせ飛んでくる水の刃を切り裂く。


「ほうほう! やるのう! 普通の相手ならこれで終わりなんじゃがの!」


 そのまま突っ込んでくるクリエル女王。トライデントの穂先を僕に向けて、神速の突きを放ってくる。 速いっ!


 僕は迫り来るトライデントを何とかレーヴァテインで逸らす。


「ほれほれ、どうした!? 避けてばかりか?」


 うるさいエルフだ。三又の槍が迫り、少しずつ僕に擦り傷をつけていく。その中で僕は敢えて、トライデントをレーヴァテインで止める。普通の槍では無理だが、三又に別れているトライデントなら出来る芸道だ。


 しかし、クリエル女王は直様トライデントを手元に戻し、再び突きを放ってくる。ここは一旦距離をとるか。僕はトライデントを弾き、後ろへ飛ぶ。


「先ほどの突きでも、そんなに食らっておらぬか。ならこれならどうじゃ。水天逆巻け、リヴァイアサン!」


 そう言いクリエル女王が地面にトライデントを突き刺した瞬間、地面から水が吹き荒れる。そしてその水が姿形を変えていき、怪物へと姿を変えていった。


「ゆけ、リヴァイアサン!」


「グルアアアア!」


 クリエル女王の命令で迫り来るリヴァイアサン。くそ、面倒な。いくら避けようとも、何度も迫ってくるリヴァイアサン。一回外に出るか。


「なんじゃ、先程から逃げてばかりで面白くないのう」


 そう呟くクリエル女王だが、今は気にしていられない。僕は避けながらもレーヴァテインに魔力を溜めていく。そして先ほど通って来た入り口まで出てくる。兵士たちが驚いて見てくるが今は気にしていられない。それに、僕が逃げて来たところから、リヴァイアサンが飛び出したので、散り散りに逃げて行くし。


「ここなら良いだろう。行くぞレーヴァテイン」


 迫り来るリヴァイアサンを見ながら、僕はレーヴァテインに溜めた魔力を解放する。そしてレーヴァテインの刀身が蒼白く燃え上がり巨大な剣の形を作る。


「蒼焔斬刀!」


 そしてそのまま、リヴァイアサンへと振り下ろす。リヴァイアサンはレーヴァテインが当たったところから真っ二つになり、切り口は水蒸気を出しながら切られていき、左右に分かれた胴体は僕を通り過ぎ、後ろの門へとぶつかる。


 そして少しすると


「おおっ! リヴァイアサンを切り裂くとはやるのう。これなら……」


 そう言い僕の元へと飛んでくる。一瞬身構えるが、手元に既にトライデントは無く、戦意も無い様なので僕もレーヴァテインを下す。


「なかなかじゃの〜。うん、よかろう。今回は引いてやろう」


 そう言い頷くクリエル女王。


「ただし、お主に頼みたいことがあるのじゃ」


 そう言いニヤッと笑うクリエル女王。嫌な予感しかしないのは何故だろう?

すみません。かなり短いですが

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