↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/54

守護者(1)

 僕たちはようやく迷宮の最下層までやって来た。


 4層については簡単にいけたとだけ言っておこう。僕が光魔法を発動すれば、光に当たったアンデッドから浄化されていった。本当に何もする事がなく進む事ができたが、なんか申し訳ない気持ちになってしまった。


 そして今は最下層の門前に来ている。今まで門なんて無かったのだけれど地下だけはあるらしい。


「ようやくここまで来たわね」


「ここに来るまで2年もかかった」


「はは、ごめんね。僕の為に付き合わせちゃって」


「良いんですよ! 新参者の私が何をって思うと思いますが、エルさんの手伝いをしたいんです!」


 クラリスさんがそう言うとクラリスさんの両肩が掴まれる。


「クラリス。私たちの言葉を」


「それは宣戦布告と見た」


「え? ふたりとも、ちょ! そんなところ、あぁん! 掴まないで あん!」


 ちょっ! 僕の目のまでクラリスさんの胸を揉みだした2人。僕はつい見てしまう。


「エルのすけべ」


「見過ぎよ、エル」


「エルさぁ〜ん。見過ぎですよ〜。恥ずかしぃ〜」


 顔を真っ赤にしてクラリスさんは座り込んでしまった。


「あ、ああ! ごめんなさい! つい!」


「今度は私のを見せてあげる」


「えっ!」


 ミルさんがそう言うのでつい見ると隣のマリアさんがすごい形相に……


「ご、ごめんなさい……」


「もう! こんな所で気を抜きすぎよ!」


 最初に始めたのはそっちなのに。理不尽だ……


 僕たちは門をくぐる前に、4時間ほど休憩し門をくぐった。


 門の中は大きな広場となっていた。直径1キロほどの大きさの円になっていて、奥には先へ進む通路がある。


 そして奥の通路の前には


「よくぞ参った挑戦者よ。我が名はバルザ。この先を通りたければ私を倒していくのだな」


 そう言う漆黒の鎧を着た骸骨がいた。


「あなたが迷宮の守護者ですか?」


「いかにも。お主たちも魔王玉を取りに来たのだろう。欲しければ私を倒すこと。これが絶対的なルールだ」


 そう言い兜をかぶり剣を抜く。……この守護者は今までの魔物とは大違いだ。


「みんな」


「わかってる! ドライシス発動!」


「フレングス、ディーネ発動」


「コクバ発動! クラリスさんは援護を! えーたん、みーたんはクラリスさんの護衛を!」


「わ、わかりました!」


「「ウォン!」」


 僕が指示を出し、得意の光の道(テレポーション)を発動! すぐさまバルザの前に行く!


「はぁああ!」


 ガキーン!


 コクバを振るうが、剣で防がれる。僕は追撃を止めずに斬りかかる!


「セイ! ヤッ! シッ!」


「ほうほう。なかなか鍛えておるようだが、まだ届かんぞ! ふん!」


「ぐっ! なんて力だ!」


「私も行く! しっ!」


「私も」


 マリアさんとミルさんもバルザを攻め立てる。しかし2人の攻撃を全て剣で防いでいる。なんて速さだ。


「光の道(テレポーション)!」


 僕も背後に移動し攻撃をする!


 ガキーン!


 なっ! 振り返りもせず剣で防がれた! 3人で攻撃しても当たらない。


「ほれほれほれほれ! どうした! お主たちの力はそんなものか! この程度で私に勝とうなぞ、片腹痛いわ!」


 そうして全員吹き飛ばされる。


「強いわね。あれだけ攻撃して一つも当たらないなんて」


「私が囮になる。2人は隙ができたら攻撃。獣化」


 そう言いミルさんは変化する。


「ほう、その歳で獣化を覚えておるか。なかなか見所ある獣人族だな。面白い」


「行く」


 速い! 今までの数倍の速さでバルザに肉薄する。


「速いではないか! 良いぞ良いぞ! もっと本気を出せ!」


 ミルさんの爪や牙での攻撃が、少しずつ当たるようになってきた。


「僕たちも行こう!」


「ええ!」

 

 僕とマリアさんも走り出す。僕は左手に魔力を集める。


「行くぞ! バルザ! 悪魔の左手(デーモンズレフト)!」


 僕は影魔法を左手に付与する。


「はぁぁぁあ!」


 ドガァーン!


「ぐっ! これはなかなかの威力」


 これも止めるか。だけど


「連続はどうだ!」


 重さは普段と変わらないから素早く戻し、そして殴る。その内にコクバにも魔力を集める。


「ぐぅ! まだ、まだぁ!」


 バルザも耐えるが少しずつ押している。そして僕はここで


「やあああ!」


 左手で剣を殴り飛ばす!


「なにっ!」


 そして!


「はぁああ! シャイニングエッジ!」


 バルザは光の一閃に飲み込まれる。そして


 スガァーン!


 轟音!


 これでどうだろうか?


「倒した?」


 そういうの勇者の伝承に残ってたけど、ふらぐを立てるって言うらしいよ。


「くっくっく。くははははは! なかなかやるではないか! これなら本気を出してもよさそうだな。レーヴァテイン発動!」


 バルザがそういうと持っていた剣が焔を纏う。なんだこの尋常じゃない魔力は?


「なっ、あれはまさか!」


「知っているのマリアさん?」


「うん。お父様から聞いた話なんだけど、この世界のどこかには神具っていうものがあってそれを使うだけで莫大な力を手に入れることが出来るって。多分あれもその内の一つだわ」


 そんなものがあるなんて……


「そう。そのお嬢さんが言う通りこのレーヴァテインは神具の一つだ。だが死んでしまっている私は契約が解除されているから本来の力は発揮されない。今は本来の力の10分の一も満たないだろう」


 どれだけ凄いんだ神具って。でもまあ、取り敢えず第二幕ってことだね。

よろしくお願いします!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。