迷宮(3)
僕たちはあのあと3時間ほど休憩してから3層に続く階段を降りた。そのときにミルさんに服従したフォレストウルフが2体だけ僕たちについて来た。完璧にミルさんに服従したみたいだ。
そして3層まで降りた僕たちの感想は
「「「「暑い!」」」」
だった。話には火山のエリアだってことは聞いていたけどまさかここまで暑いとは。
「これは暑いわね。ドライシス発動」
そう言いマリアさんが魔法をかけてくれる。ああ〜暑くなくなった。
「ひゃあ〜涼しくなって気持ちいいです〜」
「過ごしやすくなった」
「これで大丈夫でしょ?」
「うん。ありがとうマリアさん!」
この暑さにも耐えれるようになった僕たちは先へと進む。
この場所で出てくる魔物は、トカゲを大きくしたようなレッドリザードや、火の鳥のレッドバード。溶岩そのまま人型になったマグマゴーレムなど見ただけで暑くなりそうな魔物ばかりだ。
ここの魔物は体に火を纏っている魔物ばかりのため、僕たちは近づかず魔法主体で攻撃をする。僕とマリアさんが中心で、今度はミルさんにクラリスさんの護衛をしてもらう。クラリスさんには予知眼で敵がどこから出てくるかを予知してもらう。
そうすること1時間。突然ウォレストウルフたちが唸りだした。ちなみにこのウルフたちの名前は、目に傷が入ったオスの方がえーたんで、メスの方がみーたんらしい。僕とミルさんの頭の文字を取ったみたい。
「どうしたんだろう?」
僕がそんな風に思っていると、クラリスさんが
「エルさん! 敵です! 3人です!」
3人? どういうことだ?
すると突然前にグレイたちが現れた。何でここに? 後ろにはいつもの2人がいる。
「どうしてここにいるんですか?」
「なに、私も魔王玉を取りに来ただけさ。場所だけがわからなかったから君に、私のしもべをつけていたのさ」
なに? すると僕の肩から黒い紙みたいなのがひらひらと舞い上がる。闇魔法か!
「かなり薄くしたから気づかなかっただろう。そちらの女性にはバレるかもしれないと思っていたが助かったよ」
そう言いクラリスさんを見るグレイ。
「ご、ごめんなさい。予知眼はより未来を見るためには魔力を貯めなくてはダメで、その、あの……」
「クラリスさん」
「は、はい」
しょんぼりとしているな。
「全然気にしてないから大丈夫だよ。だから落ち込まないで、ね」
僕はそう言い微笑んであげる。
「そうよ。どんな能力にも何かしら負担があるものよ。気にすることないわ」
「次で挽回」
そう言い武器を構えるマリアさんとミルさん。
「おっと、僕たちは戦う気はないんだよ。君たちがこのまま街に帰ってくれればそれで良いのに。諦めてくれないかい?」
「僕たちはこの時のために2年間修行したんだ。この程度のことで諦めてたまるか。コクバ発動」
「そうか、それは残念だよ。では君は殺して、女たちは洗脳し私の奴隷としよう!」
そう言い斬りかかってくるグレイ。
牛頭がマリアさんの方へ、トカゲ頭がミルさんの方へ行く。
「えーたん、みーたん。クラリスの護衛。フレングス、ディーネ発動」
「「ワン!」」
ウルフたちに指示を出し武器を発動するミルさん。
「行きますよ! シュルル!」
ミルさんとトカゲ頭が対峙する。
「ふん! 余所見していて良いのかい?」
そう言いながら攻撃してくるグレイ。やっぱり進化しているだけあるね。だけど
「光の道!」
得意の魔法を使う。
「それは何度も見たさ! どうせ後ろに出るんだろう!」
そして振り向くグレイ。残念、今回は
「せい!」
「なっ!」
ドガァン!
僕は光ったままで移動せずそのままグレイを殴り飛ばす。この魔法は別に移動しなくても良いのさ。
「影の束縛」
僕は魔法でグレイを縛り上げる。
「くそ! なぜ千切れない! 僕は上級悪魔だぞ! この程度の魔法この! この!」
何とか振り解こうとするが解けない。それが君の限界だ。
「残念だけど、君より僕の方が強かったみたいだね」
そして僕はコクバを構える。
「ま、まて。話し合おう。本当は協力して魔王玉を取りに行こうと思っていたのだ。少し言いそびれてしまった。な?」
「僕は別にそのことは気にしていないよ」
「それじゃあ「だけど」え?」
「だけど、僕の大切な人を奴隷にすると言ったことは許せない」
「な、していないではないか!」
「していなくても、そういう思いを持ったこと自体が許せない。君にはここで死んでもらうよ」
「ま、待ってくれ! た、頼む! 何でもするから!」
「さようなら」
そしてコクバを振り下ろす。
ズバッ!
僕はグレイの首を切り落とす。
ふう。他のみんなはどうしてるかな?
よろしくお願いします!




