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天使の買い目  作者: pureko
16/25

どくろといなずま

「よかったねぇ、おかあさん、わかってくれて」




ひかるがうれしそうにみかに言った



「うん、ひかるのおかげだよ、それに・・・」




とみかが話を続ける



「わたし今までお母さんのために勉強してた、でも今回、自分のために頑張ってみた、それで結果が



よくてすごくうれしくて、また次の試験もがんばりたいって思った、だれのためでもなく自分のためって、



そう気づかせてくれたのは・・・てんちゃんかな?」




てんが横でぽりぽり頭をかいて軽くおじぎをした




「またがんばってみるよ!将来、なんになるかは決まってないけど・・・」




「なれるよ!だって、みか、すごいもん、弁護士だって医者だって教師だってなんだってなれるよ!」




とひかるが言うとみかの表情が陰り




「うん・・でも・・そうでもないんだ・・・実は・・・」




と言って長袖のそでを肘の上までまくり上げると・・・





腕に、タトゥー、どくろといなずま、くっきりと、




ひかるがことばを失う




てんも無言でそれをみつめた




「むしゃくしゃした時、シャーペンやコンパスの先で彫ったんだ、これ描いてるときは、いやなこと



すべて忘れられた・・・」




ひかるがなんとか我にかえり言った




「あ、・・あ・・・でも、消すこともできるって・・・このあいだ・・テレビで・・・」




「50万!」




「え?」





「完全に消すには50万かかるって、調べたんだ、そんなお金持ってないし、今、お母さんに言ったら



こんどこそおかしくなっちゃう・・」




「・・・・」




みかがそでを戻し言った




「しばらくは隠し通すつもり、それで落ち着いたら話してみる、それしか方法ない・・かな」




ずっとだまっていたてんがひとりごとのようにつぶやいた




「・・・50万・・・・か・・・」















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