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エピローグ

エピローグです。


エピローグ


光が収まったその場所は、出発の時にいた道場の片隅。

明かりは落とされ真っ暗闇の所に月明かりが道場内を照らしている。


隣では瞬が今にも泣き出しそうな顔をしている。

でもなんていうんだろう。泣き笑い的な顔。


「帰ってきましたな。」

「。。。だね」

「残りたかったか?」

「いや、あぁいうの(ファンタジー)は物語として読むから楽しいんだってのが実感できた。」

「とはいえ、楽しめたんだろう?」

「そりゃぁもう。」


瞬がこぶしを胸のあたりに軽く当ててくる。


「向こうの人達はあれば現実で。あの世界で生きている。」

「そうだな」

「今回みたいに向こうに行く人達はこれからもいるのかどうかわからないけど。」

「そうだな」

「でもやっぱり向こうの人じゃなくて」

「そうだな」

「向こうのルールから外れてる僕らはやっぱり向こうにいちゃいけない人なんだとおもう」

「そうだな」

「僕らは向こうの世界じゃ尋常じゃない力を持っていた。でもやっぱりそれは借り物で」

「そうだな」

「ゲームみたいな。物語みたいな気分で行くのだけは間違ってるってわかった」

「そうだな」


涙をボロボロと流しながら瞬の独白を静かに聞いている。


「だから。今度こういう機会があっても僕はもうあっちにはいかない。」


ふむ。


「行くならこっちとちゃんとお別れをして。向こうのルールに従った住人として行く」


ほんっと瞬らしい。

こんな小難しく考えなくてもいいのに。


「さ、ほら。お師匠さまに挨拶にいかなきゃ」

「あぁ、ちょっと待て待て」


涙を袖でぐしぐしと拭いて俺の手を引いて道場から出ようとするのを引き留める。

まだ最後にチケットの後始末をしなきゃならない。


「瞬、チケットを出して」

「うん。」


手に持っていたチケットにつけた血を胴着の袖で綺麗に拭き取る。


これでいいんかな?


チケットの血を拭き取った後、淡い光を発し、光の粒になってチケットは消えてしまった。

ほんと不思議アイテムだった。。。


「よし、これで終わり。」

「うん。終わり」


消えてしまったチケットを持っていた手をぼーっと見ている瞬を連れて道場から出て、母屋へ向かう。

じーさんにいろいろ問い詰めないとな。

桜さんからの伝言もあるし!!


「じゃあじーさんところいくか」

「うんっ」


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浅井 瞬

異世界から帰った後、地道に勉強を続け、大学へ。

文学系に進んだ瞬は異世界での経験を生かし、趣味で書いていた小説が認められ、在学中にファンタジー小説家へ。

その後大学在学中につきあい始めた女性と6年の交際を経て結婚。

2女1男のパパになる。


ちなみに異世界では、魔物5000を仕留めた逸話から「白鬼舞姫(ホワイトプリンセス)」と名付けられる。

主に容姿的なものでファンクラブも出来ており、男女ともに合わせて5000人もの会員を抱える。


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小鳥遊 神威

幽玄に問い詰めた後、結局返り討ちにあう。

異世界での自分の刀術の拙さを実感した為、高校を卒業後、大学へは進まず幽玄の元で修行の日々を過ごす。

小鳥遊流の道場を支えていく重要人物になるが、まだまだ幽玄の域まではたどり着けないらしい。

ショコラの事が気になっているのか、独身を通す。


ちなみにこちらも異世界では「二面剣鬼(ダブルフェイス)」と名付けられる。

だが、異世界でのぽっちゃり愛好会の名誉会長職の方が当人には好ましいだろう。


----


「なんで知らないふりしてたんですか」

ちょうどご飯を食べ終わって後片付けをしていたお師匠さまを捕まえ、居間でお師匠さまと二人で話している。

神威はすでに自分がずっと使っている部屋に戻っていってしまった。


「瞬は行き当たりばったりの旅行をする時にあるともわからないガイドブックを先に読みこんでから行くのかね?」


いや、まぁそうだけどさぁ。。。


「知らないで行った方が楽しめただろう?」

「まぁ否定はしませんけども。」

「大丈夫なように武器も渡したし、余計な固定観念も与えないようにしてたんだがの。わしが行ってた場所と違うやもしれないわけだしな」


まぁ言いたいことはわかるんだけども!

経験者なんだったら心構えとか教えてくれてもよかったんじゃないかな!


「まぁ瞬も一回り大きくなって帰ってきたことだし。よかったよかった」


急に褒められるとなんか体がかゆくなるよね。。。

あぁ、そうだ。伝言があったんだった。


「そういえばお師匠さま。伝言が。」


伝言という言葉を聞いた瞬間引きつった顔になり、逃げようとしているお師匠さまの腕を掴む。

逃がしませんよ。


「誰からなのかのう?ガンドルフあたりかの?」


わかっているくせにとぼけてるなぁ。


「今度そっちにいくから。とのことです。わかっているようなので誰とは言いませんが。」


にやにやしながら伝言を告げると真っ青になったお師匠さまを見ていると楽しい。

少しはやりかえせたかな!


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小鳥遊 幽玄

神威の高校卒業を待って、小鳥遊流刀術の道場を継がせてからはまた放浪の旅に出る。

神威宛にちょくちょく手紙は送っているらしいので元気ではあるようだ。


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リリー・ダンゴール(小鳥遊 桜)

伝言通りに幽玄の元へ行こうと世界渡りの魔法を開発しようとやっきになっている。

ショコラに子供が生まれたのをきっかけに第一線を退き、ショコラの子の教育係になる。


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ショコラ・ダンゴール

神威との一夜の行いで一発必中した後、リリーの元で元気な女の子を出産。

その後はリリーと一緒に子育てを行いながらリリーの娘の領主としての仕事を手伝っている。

ちなみにタタールト国王が孫の顔を見に、週一回は城を抜け出して『飛竜で』来ているのにうんざりしている様子。


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リオナ

瞬と神威がギルドに来なくなってまた閑古鳥の鳴いているカウンターの主として君臨している。

あるときを境にリオナのカウンターは賑わうようになるのだが、それに神威が絡んでいる事を知ると嬉しいやら悲しいやら。で複雑な模様。


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「っかー、宿題とかめんどくせええええええええええ」

「ほら、あと2日で3冊。がんばれー」


なんで瞬はそんなに要領いいんだよ。。。


第一章これにて完結です。

二人の冒険はいかがでしたでしょうか。


若干書き足りない部分や自分でも表現がへたくそだなー。と思う所が多々あります。


主人公が変わるのを期に、小説を分割いたしました。

そして、タイトルを変えました。わかりづらくてすみません。


第二章はこちらで投稿中です。

http://ncode.syosetu.com/n1600co/


ぜひぜひご覧になってみてください!


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