結婚とパレード。そしてさよなら。
36話書き上がりました。
とうとう最後まであと一歩です!
どうなる瞬。どうなる神威!
36話 - 結婚とパレード。そしてさよなら。
あ。。。ありのままに今起こっている事を話すぜ。
一人ベッドで寝て、目を覚ましたら隣に裸の女の子が寝ていた。
な。。。何を言ってるわからないと思うが俺にもわからない。
とかいうネタは置いといてだな。
今の時間はまだ夜中。
窓から見える空もまだ暗く、街の明かりも見えないことから深夜と言える時間のようだ。
ベッドから降りて、隣ですやすやと寝ている女の子を良く見ると、姫さまだった。
何してんのこの子。
ものっそい裸だから目のやり場に困るんだが。
だが目には焼き付けておこう。ごちです。
そして太ももについている赤い血が気になります。。。私。。。
え、なに、これどういうことよ。
知らない間に大人の階段上ってるとかないわー。まじないわー。
しかも気がついたらこびりついてたゴブリンの血が綺麗に消えてる。
むぅ。
混乱してたら姫さまが隣に俺がいないことに気づいてベッドから起き上がってくる。
たわわなおっぱいごちそうさまです。
「起きたのなら一声かけてくれればよかったのに」
そうぬけぬけといってくる。
何をいいやがりますかね、この子は。
「というかなぜ姫さ「ショコラと呼んでください」。。。ショコラさまはなぜここにそんな姿で?」
「お互いの姿を見ればわかるでしょう?夜這いにきました」
いや、想像はついてたけどさ。。。
「せめて意識がある時に襲ってほしかったわ。」
「でしたら。。。もう一度いたしますか?」
はい
YES
もちろん ←
----
おはようございます。
朝ごはんを食べている食堂ではとある一部だけ桃色の空気です。
モゲテシマエバイイノニ。
うわ、あーんとか実際にしてるの初めて見た。
というかなにこれ。
いつからこんなことに。
肩がぶつかり合うほどの距離で並んで二人して食べさせあいしてる。
神威もデレるとこうなるのか。
もうほっとくか。。。
「おはようございます。みなさん」
広間に桜さんが入ってくると同時に給仕の人たちの身が一気に引き締まる。
「おはようございます。桜さん」
「瞬さん。まずはそこにお座りください」
あ、はい。
「何を椅子に座っているのですか。そこですよ」
手に持っている指示棒のようなもので床を指差す。
えっと。。。
やはりここは正座ですかね。。。
「神威さんは後でじっくりお話をさせてもらいますが。まずは瞬さん。何か遺言は?」
「いきなり遺言!?言い訳もさせてもらえないの!?」
「あたりまえでしょう。領主である私の話も聞かずに飛び出していって。今回は無事に済みましたがそれだって騎士団が来てなかったらどうなっていたかすらわからなかったでしょうに」
ばれてーら。
「そもそもあなた方、力を持っているところにさらなる力を得たからと増長しているんじゃないですか?いくら強くなったからといってその力は無限じゃないんです。」
桜さんの悲痛とも思えるお説教が続く。
「出来ないことまでやろうとする必要はないんですよ?そんなところまで幽玄さんに似なくてもいいんです。」
お師匠さまもこうだったのか。
「聞いてるんですか?」
「はい、聞いております」
怖いわー。
「いいですか、そもそも貴方達みたいな前衛職には「リリー様。そろそろ今後の予定などをお伝えになってはいかがでしょうか」。。。あぁそうね。ではこの話はまた後で」
執事さんぐっじょぶ!!
ものすごく生き延びた感じがする。。。
桃色空気の二人にも声をかけ、みんなで桜さんの傍の席に移動する。
さすがに二人も空気を読んで桃色になるのは控えている模様。
ずっとそうしててくれよぅ。
執事さんから渡された書類を見ながら桜さんが要約してくれる。
「さて。まずは明日ですが、パレードを行います。名目は魔物の軍勢討伐。今日午後からギルドでその打ち合わせを行います。」
「「不参加で」」
「認めません」
おうふ。
「あと、平原に放置してあった魔物の死体は現在ギルドに緊急依頼として回収をお願いしてあります。回収した素材は回収した人のもの。といった感じにしていますが問題ありませんよね?」
「あ、はい。むしろ回収お願いしちゃって申し訳ない」
「放置しちゃってたもんねぇ。」
「そのため、ギルドでの評価及び報酬はなし。これもいいですね?」
「はい。」
「問題ありません」
手に持っていた資料をテーブルの上に放り投げて、後は。。。と話を続ける。
「ショコラ姫さま。次はあなたの件です。」
姫さまが神威の腕の部分の服をきゅっとつまんでいる。
なんかイライラ。
「さきほど王都から連絡がありました。飛竜隊の無断使用についてです。」
おいおい、無断だったのかい。。。
「王族としてあるまじき独断による判断により、騎士の命を危険に晒した。これを王家として認められず姫さまを現王家から追放する。とのことです。」
おおう。
結構重い罰だなぁ。
しっかしあの王様がよく手放す決意をしたなぁ。
「わかりました。」
あれ、なんでものすごいにこやかな顔なの!?
追放だよ!?
「そして、ここからは提案ですが、当家に養女としていらっしゃいませんか?」
「はい。喜んで。ご好意感謝します」
あー、なんとなく話が見えた。
ここまでシナリオどおりなわけね。
で、多分次に来るのが。。。
「そして神威さん。あなたショコラ姫。。。いや、もう姫さまじゃないですね。うちのショコラと結婚なさい」
「は!?」
「は?じゃないですよ。手出したんでしょう?」
にまにまとした顔で二人を見る桜さんに対して顔を赤くしてうつむいている二人。
やっぱりね。
「手を付けて散らした後に他の男のところに嫁になんていけません。それくらいわかるでしょう」
「散らすとか直球言うな!!」
「それで、どうするんですか?責任取れないんですか?」
HAHAHA
ざまぁ
さっきの桃色の空気から一気にぐぬぬ顔になっている神威を見るのは楽しい。
爆ぜてしまえ。
「あぁもう。責任取らさせてもらいますよ!!」
「神威さん。言葉が違うようですが?」
おお、桜さんが怖い。
姫さまが期待に満ちた目で神威を見てる。
「ショコラさん、私に責任を取らせていただいてもよろしいでしょうか。」
姫さまの手を軽くしたから掬い上げ、よく貴族なんかがやる女性への挨拶をしようとする。
その手をしっかりと両手で挟むように掴み、上気した顔で神威を見上げている。
「もう一声お願いします」
ぶっ。
なんというムードぶちこわしな台詞。
神威も微妙な顔してる。
あはははははは。笑える。
「結婚してください」
おおおお。
神威が男を見せた。
姫さまも目をつぶって口を突き出してる。
そこに神威が軽いキスをする。
おー。
僕ならこんな状況じゃ絶対出来ないわ。。。
「これにて二人の成婚とします。」
桜さんの一声。
周りの執事さんやメイドさんも拍手でお祝いをしている。
これは僕もやらなきゃいけない感じ?
ぱちぱちぱち。
結婚ねぇ。。。
僕にはまだ早いね。
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姫さんと結婚してしまった。
いや、もう姫さんじゃないのか。
まぁそれはおいといて。
その後は桜さん主導で教会へ結婚の報告にいったりギルドでパレードの打ち合わせをしたりで時間があっというまにすぎた。
なんでもパレードは俺らの結婚披露宴的なこともあわせるらしい。
ちなみに姫さんは桜さんの娘ということで話がついたらしい。
本当の娘さんの方が次女扱い。
でも領主の継承権自体は姫さんじゃなく、娘さんの方にあるらしい。
なんか複雑すぎてようわからん。
娘さんの方もおねーちゃんが出来たっていうんでだいぶ嬉しそうなのはよかった。
そしてパレード当日。
寝不足です。なんでかは聞くな。察しろ。
しっかし昨日から瞬がようわからん目で俺のことを見てるんだが、なんなんだろうなぁ。
ちなみにリミットは今日。
パレードが終わった夜にはもうこっちから帰ろうと思っている。
これは瞬とも話した結果。
ショコラにはちゃんと昨晩話をした。
ついてきたいとも言っていたけどさすがに無理だと断った。
その後が大変だったのだが。
そんなこんなで今男女で別れて着替え中。
目の前では瞬と併せてこの世界に来たときに来ていた道場着に着替えている。
道場着とはいえ、しっかり和服なわけで。
っていうかこれが俺らの正装でしょ!といったことで最後に着ることにした。
「ねぇ神威さんや。パレード終わったら飛竜に乗せてもらって最初の森に戻らない?」
着替えが終わって一心地ついたところで瞬から提案があった。
なんでまた。
「あの小屋にさ。僕らが手に入れたアイテムとかお金とか置いておこうよ。次来る人の助けになるように。」
「あぁ、なるほど。俺ら無一文だったもんな」
たしかに言われればそうだな。
瞬らしい。
「まぁ。ただじゃ渡さないけどね」
ほんっと瞬らしい。
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パレードは滞りなく終わりました。
神威さんと瞬さんはなにやらそわそわしています。
そういえば幽玄さんもいなくなる前日はこんな感じでしたね。
ということはこの二人も今晩にはいなくなってしまうのでしょう。
せめて明日の朝までいてくれればもう少しお話できたんですが。
さきほど飛竜のお願いをされたんですけどこの夜中にどこかへ行くんでしょうかね。
ショコラさんはしばらく悲しむでしょうが、その辺の話もしてあるとのことですし私がフォローしておきます。
だからいつかはちゃんと戻ってくるんですよ。
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桜さんが個人で所有している飛竜便に乗せてもらって最初の森に到着。
ちなみにこの森。ランシールの森という名前らしい。飛竜便のおにーさんに教えてもらいました。
帰る日になって初めて知るとかどういうことなの。
森の入り口で降ろしてもらって小屋のあった方向へ向かう。
なんか、いろいろあったなぁ。
小屋がある広場が見えてくる頃にはもう日も完全に落ちて明かりもない森の中は真っ暗。
扉をあけ、小屋に入り、テーブルの上に置かれている本のそばに、次に来る人への置き手紙を書き残す。
神威は部屋のはじっこでぼーっとしていたけど、なんか急に小屋の外へ出て行った。
なんかあったのかな?
念のため刀を腰に下げ、小屋の外へ出てみるとそこにはあのときに戦った銀狼やら一つ目やらゴブリンの長老やらが揃っていた。
「どうしたのこれ」
「お別れの挨拶だとさ」
おおう。。。
『シュンドノ イツゾヤハオセワニナリマシタ。タビダッタアトモ ソクサイデ』
これはゴブリンの長老。
『またそのうち会おう。』
これは一つ目。
銀狼は神威と話し込んでいる。
うう。
泣ける。
泣いちゃうじゃないかあああああああああああ
せっかく桜さんや姫さんの前では泣かないようにしてたのに!!!!!
こ、これは涙なんかじゃない!
目からなんか汁が出てるだけなんだから!!
「神威-!もう行くよ!!」
これ以上いたらずっとこっちに残りたくなっちゃう。
神威は銀狼の首に抱きついて別れの挨拶をしていた。
ちくしょう。もふもふ一人だけ堪能しやがって。
「おまた」
「一人だけもふもふずるい」
「させてもらってくればいいじゃん」
「名残惜しくなるからやめとく」
集まってくれた魔物たちの方向を向いて一礼。
「見送りにきてくれてありがとう。出来ることならこれからも人間の敵にならないでいてくれると嬉しい」
「んじゃ、"またな"」
神威と二人、さっき鞄から出してポケットに入れていたチケットを出す。
「いろいろあったけど楽しめたか?」
「そりゃもう。」
「俺もいろいろありすぎたわ。でもいい経験だった」
「だろうね。一人で大人になってるし。結婚までしちゃったし。」
「言うな。」
くっくと笑いながらお互いチケットを眺める。
これで帰還の言葉を告げれば元の世界に戻る。
そしてまたいつもの生活が始まる。
でもそれでいい。
こんな非日常は日常にしちゃダメだ。
思い出の中に楽しかった思い出として残しておくだけにしておく。
それでいいとおもう。
「じゃあいくよ」
「おーけい」
「「帰還」」
チケットがまた光り出した途端足下に魔方陣が現れ、そこから立ち上がる光に飲み込まれていく。
そして僕らは異世界を後にしていつもの世界に戻った。
はい。異世界でのお話はこれにて終了です。
ちょっと駆け足だったかな?
後はエピローグを1話書いて1部完結です。




