12. 迫力満点神様
迫力満点神様
「遅かったわねー」
「おかえりー!」
「お、お初にお目にかかります!!」
瑠依は頭を抱えた。
「帰りたい……」
「もう帰ってるわよ?」
「そういう訳じゃなくてね……?」
にゃーるより一回り小さい子猫さんがいるのはいいとしよう。
1mくらいあるテディベアはどうしようか。
「ちーす」
目が合うなり、軽い感じで返してくる1m強のテディベア。
「一応確認するね? テディベアが神様?」
「正解!」
そんな意気揚々と答えられても……
「なんでまたテディベアに……?」
「可愛いから」
聞いても無駄だった。
「詳しくは聞かないでおこう……。で、そこの白猫さんが新入りさん?」
「はい! わたくし新入りでございます! お名前はつけていただけると光栄に存じます!」
「これまた礼儀正しい子ね。私のことはるいって呼んでね。名前、どうしよっか」
「はい! はい! 私決めたい!」
「召喚した途端に神様が決めようとするから、るいさんにも聞こうって止めたんだよ」
「神様、にゃーるを困らせないでよ」
「にゃーるは最初から名前決まってたし、決めたかったの! 召喚したの私だもん」
「どんな名前かによる」
「れがくん」
「かっこいい系でいくのね。あなたはどう思う? れがくんって名前」
「素敵と思いますです!」
「じゃあ決定! れがくん、いい響きでしょ!」
「由来はなーに?」
「それがしから! 最近時代劇見て近代日本の文化学んでてね」
「今どきそれがし言ってる人いないよ……?」
「え?!」
「時代劇の言い回しはほとんど今は使われてないよ」
「……現代ドラマ見る」
少ししょぼんとしたテディベア。シュールである。
「れがくんこれからよろしくね」
「こちらこそよろしくであります!」
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