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会議室は圧迫感のある空間で、天井が低く狭苦しさが漂っていた。部屋の照明は薄暗く、
全体を覆う陰影が重苦しい雰囲気を醸し出し、窓はすべて厚手のカーテンで覆われており、
外の景色を遮断し、部屋内にこもる鬱屈した緊張感をより一層高めている。
部屋の中央には、長方形の重厚感のある会議テーブルが置かれ、その周囲には硬い椅子が
配置されている。
そして、会議室の中央にあるテーブルの周りには、複数人が席を囲んでいた。
1… 2… 。僕と彩音を含めて、合計11名がテーブルを囲んでいる。
彼らは僕達の方を見た。
「やっと全員集まったな」
同い年くらいだろうか、右奥に座っていた短髪の男性が座ったまま声を出した。
「ちょっと、なんでこれで全員ってわかるわけ?もしかしてあーた、敵じゃないよな… 」
今度は男と反対側の席に座っていた女性が口を開いた。それを受けて、男がため息を吐く。
「… この会議室に椅子は十一席、そして彼らが来たことでこの場にいる人間も合計十一人
になった。だから最後だといったんだ」
「なるほど… 頭良いね君。合格。後で飴ちゃんやろう」
「… こんなのは気づいて当然だろう。それより、おい、どこかで聞いているんだろう!早
く出てきたらどうなんだ!」
男はそういうと、天井のスクリーンに向けて話始めた。わけもわからずおどおどしている
と、ちょん、と彩音が僕の肩を叩いて、空いている椅子を指差した。為すがまま、僕たち
はその椅子に座った。
僕は会議室にいる人たちを横目で見る。この人たちも、僕と一緒でどこかから連れ去られ
てきたのだろうか… 。
そんなことを考えていると、天井にある大きなスクリーンが点灯し、血で汚れたダイヤ型
のイラストが一面に広がった。
『ゲーム開始』
モニターも無いのに、空中に文字が表示される。最新技術だろうか。
「ホログラムって… おいおい… 一体どんだけお金かかってるんだよ… 」
茶髪の男が驚いていた。
それよりも、ゲーム開始って、いったいどういうことだろう… 。
また文字が浮かび上がる。
それは、何かの始まりを予感させる。
ルールのようなものが、空中に浮かび上がった。




