5歳児公爵令嬢、わがまま言ってたら世界最強のギルドができまちゃいました！？

「お父様、リリアーナ、ギルドがほしいの！」

──5歳の公爵令嬢リリアーナは、ある日ふと思いついたように“わがまま”を口にした。
けれどそれは、ただの子供の気まぐれではない。
彼女には前世の記憶があったのだ。

転生先は、かつて熱中したRPG『エターナル・ファンタジー・クロニクル』の世界。
数年後、この大陸は魔王軍に滅ぼされる。だが今の人類は、雑魚モンスターにすら手こずるほど弱すぎた。

「このままじゃ、楽隠居どころか世界が終わっちゃうじゃない！」

そこでリリアーナは決意する。
前世のゲーム知識を活かし、攻略情報通りに“最強の仲間”をスカウトしていくのだ。

森で昼寝していた伝説の剣士。
街角で埋もれていた天才魔導具師。
厨房に隠れて腕を磨く天才料理人。

リリアーナの「わがまま」は、彼らにとっては“深遠なる啓示”にしか見えず、やがて最強の能力者たちが次々と彼女のギルドへ集っていく。

――これは、わがままを貫いたお姫様が、世界を救う最強ギルドを作り上げる物語。
本人はただ、のんびり楽隠居したいだけなのに……。