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絶望のキッズ携帯  作者: 白瀬隆
キッズ長崎に来る!
24/30

魅惑の白

少なくとも20人の女を妊娠させる男。俺もさすがにビビる。徹底的に道徳や倫理を無視した行動を取るということは意外と難しい。よほどの人間でない限り、それが悪いことだと分かった上で愉悦を覚えているはずだ。しかし、俺の眼前にそのよほどの人間になろう男がいる。


乳製品を食べれない家で暮らしているのなら、死ぬほどこのガキに乳製品を食わせてやる。俺はそう決め、朝食としてパフェを食べにガキを人気店へと連れて行った。果物屋がやっている店なので、売りは高級フルーツをふんだんに使用したパフェだ。今は春休み。まだ苺の季節だったので俺たちはストロベリーパフェを注文した。


運ばれてきたパフェを見たガキは、初めて宝石を見たかのようにその神々しさに見惚れていた。明らかにコンビニの生クリームとは違う。それはガキにも分かるようだ。早く食べろというと、ガキはスプーンを鷲掴んだ。


パフェ用スプーンだ。そんなに力を入れて握ったら曲がる。そう言おうとしたが、ガキの目を見た俺の口から言葉は出なかった。倫理や道徳など教わることなく育ってきた男の目。そう、よほどの人間だ。ガキの興味は普段食べている苺には向かっていない。次々にスプーンで串刺ししていき、生クリームを裸にした。パフェの冒涜だ。パフェは一口ずつ味わい、会話に華を咲かせる食べ物だ。直接的な表現になるが、他に適切な言葉もないので使う。ガキはパフェをレイプした。


うまいという歓喜の声は、まさに絶頂を迎える際の雄叫びのようだ。俺は次に串刺しにされるのは自分ではないかと思い、自分のパフェを差し出した。するとザクザクと苺を串刺しにし、二人目のパフェもレイプし始めた。この旅行中に女に目覚めたら、嫁は無傷でいられるのだろうか。善悪の区別さえも欲望の前では意味を持たないこのガキに怯え始めた。暴力と欲望に支配されているこのガキをババアが止められるはずがない。壁に穴を開ける程度で済んでいることが奇跡だ。下手したらいつかババアもレイプされる。嫁が自分のパフェを差し出したのは、身を守るためか善意なのか区別がつかなかった。少なくとも獣の所業だ。今後やっていいことと悪いことだけは教えておこうと思う。

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