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正絹を縫おう


 練習用になにか安い布ないかな?

 縫えればなんでいいんだけど。


 そうだリサイクルショップでシーツとかあるかもしれん。

 練習で縫うワンピースなんかシーツでいいのさ。


 とリサイクルショップ行ったら着物も安いのな。

 ポリエステルの着物なんか500円。

 手芸屋で柄物のポリエステル買ったら500円じゃ無理。

 着物でもいいなあと思ったら、正絹の反物発見。


 これも500円。


挿絵(By みてみん)

 

 これは買いでしょう。

 もち練習に使いますがなにか?


 裏表わからんなあ。

 これ裏表どっちだ? と調べたら巻いてある内側が表なのな。


挿絵(By みてみん)


 調べないと反物の裏表もわからんとは日本人としてはどうか?と思うけど、着物仕立てたことないとわからんよなあ。

 と着物好きな友達にいうたら???だった。

 反物の裏表って常識のようだ。


 次に作るのはカフスの作り方覚えたいから長袖シャツと思っていたけど、蒸し暑いし長袖って気分じゃないなあ。

 アロハシャツにするか。


 後身頃の型紙、後中心でわなんだが反物でわで取れるはずもなく、縫い代追加して後中心はぎにする。

 前身頃はぎりいける。


挿絵(By みてみん)


 ようやっと100均のハサミから卒業してちゃんと裁ち鋏を購入。

 当然だが、100均のよりはいけるな。

 

 さくさく裁断してアイロンで接着芯貼るぜ。


 じっとアイロンを見る。

 温度設定に化繊、毛、綿、麻はあれど絹はなし。

 家庭で絹は使わない前提なのな。

 まあ、間違っていない。

 絹のアイロン温度はっと、調べたら110℃前後。低いのな。

 まあ、化繊の下でよかろう。


 そしたら接着芯の糊溶けないし。

 化繊の上限くらいに温度上げて接着芯を貼る。


 絹だけど500円だから失敗したらどうしようってなプレッシャーがまるでない。

 必要な分裁断してもまだ半分以上あるし。

 200円分くらいだ。

 ニットより安いな。

 

 実際に縫ってみると適度に滑るせいか、綿やポリエステル、ニットよりずっと縫いやすい。

 ってことは押さえの摩擦を減らすか、圧を減らせば他の布も縫いやすくなるのか。

 シリコングリスでも塗るかね。


 俺にはこんな柄、柄合わせできないってことで柄合わせしてないのでそんな頭使うとこはない。

 絹、他の奴より縫っていてずれが少ないなあ。


 縫いやすい。

 俺が多少慣れただけかもしれんが。


 裁断した時点で生地の表にマスキングテープ貼ってパーツ名書いてるので、裏表間違えて縫い付けることもなく。

 アレックス! お前の死は無駄にしないぜ。

(ソーイングビーにて後ろパンツの生地を裏表逆に縫い付けるミスをやらかす)


 後ろヨークつけて背中にタックもいれるぜ。


挿絵(By みてみん)


 完成。


 軽く羽織ったら、ひらひらなんだけど。

 ひらひら、ひらひら。

 布としてはそう軽くもないけど、動いた時の体への追従性が高いので凄く軽く感じる。

 絹が尊ばれる理由って光沢や手触りだけじゃなくこの身体追従性の高さもあるんだ。

 着ないとわからないよさだよな。


 服の快楽って見た目や着心地だけじゃなく布を動かす快楽もあるんだ。

 だから縫うときはシルエットだけじゃなく、布をどう動かすかってのも考えなきゃならん訳だな。

 新しい発見だな。


 これコットンやポリエステル縫ってたらなかなかわからんから、早めに絹縫ってよかったぜ。


 で、メンズスカートの解答でもある。

 ばっさばっさ布を動かす快楽についてはロングスカートに勝るものなしだから、絹でロングスカート仕立てれば歩くことは快楽になるんだ。


 なるほどなるほど。

 絹素晴らしいな。

 

 洗濯機で洗えないのがあれだけどな。


 あと縫い始めは蒸し暑かったのに、完成したら肌寒くて半袖着れないのはなんなんだー。

 俺にアロハ着せない気だな!




 



改めてみたら、柄合わせしてないけど身頃の柄、なんとなくであってるのな。

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